16型ワイドクラスのAVノートPC「VAIO F」の2011年秋冬モデルは、店頭向けに2機種をモデルチェンジしたほか、夏モデルで、3D立体視対応の最上位モデル「VPCF229FJ」が継続販売となった。
秋冬モデルではテレビチューナー非搭載のハイスペックモデル「VPCF238FJ」と、地上デジタルチューナーを2基備えたエントリーモデル「VPCF237FJ」の2機種がラインアップに登場し、CPUやHDD容量などの基本スペックを強化した。実売価格はVPCF238FJが22万円前後、VPCF237FJが16万円前後の見込み。いずれも2011年10月8日に発売予定だ。
テレビチューナー非搭載の「VPCF238FJ」は、CPUが夏モデルのCore i7-2630QM(2.0GHz/最大2.9GHz)からCore i7-2670QM(2.2GHz/最大3.1GHz)に変更し、HDDが約750Gバイトに強化された。これにより、最上位モデルの「VPCF229FJ」より性能が高いCPUを搭載することになった。
そのほかの主な仕様は、メモリが8Gバイト、HDD容量は750Gバイト、外付けGPUのGeForce GT 540M(グラフィックスメモリ1Gバイト)搭載の外付けグラフィックスカードを搭載し、16.4型ワイドのディスプレイは1920×1080ドットのフルHD表示に対応する。光学ドライブはBlue-ray Discドライブだ。画像/映像編集ソフトとしてAdobe Premiere Elements 9やAdobe Photoshop Elements 9、Adobe Photoshop Lightroom 3をプリインストールする。
テレビチューナーを搭載する「VPCF237FJ」は夏モデルから基本スペックを上昇させた。HDDの容量が640Gバイトから750Gバイトになり、CPUはCore i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz)からCore i5-2430M(2.4GHz/最大3GHz)と性能は上がったが、そのほかの基本スペックやデザインは夏モデルを踏襲している。
インタフェースは共通で、USB 3.0×2、USB 2.0×1、3D立体視対応のHDMI出力、アナログRGB出力、音声出入力、メモリースティック PRO-HGデュオ/SDXC対応SDメモリーカード共用カードスロット、有効画素数約131万画素のWebカメラを備える。
バッテリー駆動時間は、標準で約4時間(VPCF237FJ/Sは約4.5時間)、オプションのLバッテリー装着時では標準で約6時間(VPCF237FJ/Sは約6.5時間)となる。本体サイズは、398.5(幅)×271.5(奥行き)×33.1〜43.1(高さ)ミリ、重量は約3.1キロ(標準バッテリー搭載時)。OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)で、オフィススイートはOffice Home and Business 2010をプリインストールする。カラーバリエーションはVPCF238FJはブラック、VPCF237FJはシルバーのみとなる。
直販のVAIOオーナーメードモデルでは、4コア/8スレッド対応のCore i7-2860QM(2.5GHz/最大3.6GHz)や512GバイトSSD、64ビット版Windows 7の各エディション、Adobe Creative Suite 5.5などスペックのカスタマイズが行えるほか、3D立体視対応のディスプレイを選択することも可能だ。最小構成時の価格は7万7800円。
| VAIOノートPC店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
| VAIO F | VPCF238FJ/B (ブラック) | 2スピンドル | CPU強化 | Core i7-2670QM (2.0GHz/最大3.1GHz) | 8GB (DDR3) | 750GB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 22万円前後 |
| VPCF237FJ/S (シルバー) | 2スピンドル | CPU/HDD強化 | Core i5-2430M (2.4GHz/最大3.0GHz) | 4GB (DDR3) | 750GB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 16万円前後 | |
| VAIOノートPC店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
| シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
| VAIO F | VPCF238FJ/B (ブラック) | 16.4型ワイド | 1920×1080 | Intel HM65 | Blu-ray Disc | GeForce GT 540M | −/Office Home and Business 2010 | 約3.1キロ |
| VPCF237FJ/S (シルバー) | 16.4型ワイド | 1600×900 | Intel HM65 | Blu-ray Disc | GeForce GT 520M | 地デジ×2/Office Home and Business 2010 | 約3.1キロ | |
2011年PC秋冬モデル:ソニーが「VAIO」秋冬モデルを発表――薄型軽量モバイルに15.5型フルHDモデル、裸眼3Dパネルのオプションも
2011年PC秋冬モデル:薄型軽量オールインワンモバイルに15.5型フルHDモデルが登場――「VAIO S」
2011年PC秋冬モデル:17型クラスの大画面モデルが登場した主力ノート――「VAIO E」
2011年PC秋冬モデル:最新の“E-450”を搭載して性能強化──「VAIO Y」
2011年PC秋冬モデル:女性向けのスペシャルデザインも登場したスタンダードノート――「VAIO C」
2011年PC秋冬モデル:VAIOノートに装着して裸眼3D立体視が楽しめる――「3Dパネル」
2011年PC秋冬モデル:高性能志向の液晶一体型PCが小リニューアル――「VAIO L」
2011年PC秋冬モデル:Core i7搭載のハイエンドモデルにテレビ機能を追加――「VAIO J」
2011年PC夏モデル:第2世代Coreに完全移行、テレビなしモデルも用意した16型クラスノート――「VAIO F」
2011年PC夏モデル:ソニーが「VAIO」夏モデルを発表――13.3型モバイル上位機、3D対応の液晶一体型、新デザインノートが登場
最先端“Z”を集中テスト:ハイエンドモバイルの破壊と創造、そして――新型「VAIO Z」を徹底攻略する(後編)
このノートPCは事件だ:“光”がもたらすハイエンドモバイル革命――新型「VAIO Z」を徹底攻略する(前編)
完全分解×開発秘話:なぜ薄型軽量ノートPC+ドックなのか?――新生「VAIO Z」を丸裸にする
PCの地デジ移行はしましたか?:「VAIO L」2011年夏モデルを試す(後編)――強力無比なテレビ機能と独特のタッチ操作にハマる
“全部入り”PCの最前線:「VAIO L」2011年夏モデルを試す(前編)――PS3もBRAVIAもつながる3D機能とは?
待望の高解像度化、外装もグレードアップ:「VAIO S(SA)」徹底検証――直販限定×高級志向の13.3型モバイルノート
価格は4万円台から:幾何学模様が“キラッ”と主張する新デザインノート――「VAIO E」を試す
2011年PC春モデル:ソニーが「VAIO」春モデル第2弾を発表――3D立体視、新モバイル、集光ボディ、新テレパソ
2011年PC春モデル:ソニーが「VAIO」春モデルを発表――売れ筋モデルに注力、AMD Fusion APU搭載機もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.