日本HPのコンシューマー向けプレミアムブランド「ENVY」のラインアップに、15型ワイドノートPC「HP ENVY15-3000」が加わった。
ENVYは「人々が羨望(せんぼう)するモデル」をコンセプトに持つ高級ブランドだ。これまでにBeats Audioのシグネチャーモデルである「ENVY14 Beats Edition」や、17型ワイドの「HP ENVY17-2100」、薄型プリンタの「HP ENVY110」をリリースしており、その洗練されたデザインは一見して“特別だ”と思わせるに十分な雰囲気を持っていた。
今回追加されたENVY15も同様に、単なる性能や機能だけでなく、デザインや快適さに注力したモデルである。まずは写真と動画でHP ENVY15-3000の特徴を見ていこう(なお、試用したのは同社Web直販の「Directplus」モデルだ)。
ENVYの名を冠するだけあって、本体デザインだけなく、パッケージングにもこだわりがみられる。ツヤ消しの黒で塗装された厚手の箱には、伸縮性のある薄手のソフトケースとACアダプタ用のポーチが収められており、持ち運びの際に(このクラスのノートPCを携帯するかどうかは別にして)カバンの中でもケーブルをまとめておける。
本体はアルミニウムとマグネシウムを用いたフルアルミボディで、重量は約2.68キロと重厚感がある。黒と銀で配色されたツートーンカラーのデザインは、金属の質感とあいまって、安物の樹脂製ボディでは出せない高級感を持つ。電源を投入すると天板側の「hp」ロゴが光るのも細かいながら心憎い演出だ。
そして液晶ディスプレイを開くと、黒と銀のシンプルなデザインの中に、キーボードの枠を縁取る鮮やかな赤いラインが目に飛び込んでくる(キーボードに対して視線が垂直であればこの赤いラインは隠れてしまうので、ほとんど不意打ちのようにハッとさせられる)。デルの「Dell XPS 15z」しかり、メタルボディを採用したこのクラスの製品は、「MacBook Pro」を引き合いに出されて揶揄(やゆ)されることがあるが、ENVY15ははっきりと“HPのデザイン”を打ち出していると感じさせてくれる。
ユニークなギミックも満載だ。一目で気づくのは、右側面に搭載されたアナログのボリュームコントローラー。ダイヤルは押し込むと専用イコライザ「Beats Audio」が起動し、好みの音質に調整できる。また、音質にも非常にこだわっており、本体各所に配置されたスピーカーの数はなんと8つ(Beats Audioスピーカー×6、HP Triple Bass Reflexサブウーファ×2)。ノートPCとは思えない豊かなサウンドを楽しませてくれる。ちなみにアナログボリュームコントローラはHP初採用となるが、ゴリラガラス筐体で話題を呼んだ次期Ultrabook「ENVY 14 Spectre」にも搭載されるようだ。
そしてもう1つユニークなギミックが「ラディエンス・キーボード」と呼ばれるバックライト付きキーボードだ。すべてのキーの下に白色LEDを埋め込み、むらのない透過光を実現しているだけでも非常にぜいたくだが、さらに液晶ディスプレイ脇の人感センサーと連動して自動的にオン/オフする機能を持つ。また、バックライトが段階的(3段階)に点灯/消灯するため、PCが何か意志を持ってユーザーに応えてくれるような気にさせられる。これは下に掲載した動画をみてほしい。
以上、HP ENVY15-3000の特徴を写真と動画で見てきた。もちろん“極上”なのは見た目だけでない。特に直販モデルは、クアッドコアのCore i7(2.20 GHz/最大3.1GHz)を採用し、8Gバイトメモリと300GバイトのSSD、外付けグラフィックスとしてAMD Radeon HD 7690M、さらにフルHD液晶を搭載するなど、性能面でも“極上”だ。詳細なレビューは追って掲載していく。
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