レア感がたまらない14型ノート――“モダンジオメトリック”な「VAIO C」の誘惑Core i搭載で4万円台から(3/3 ページ)

» 2012年04月11日 07時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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定番ベンチマークテストでPCとしての性能を確認

 今回入手したVAIO C(CA) VPCCA4AJの主な仕様は、Core i7-2640M(2.8GHz/最大3.5GHz)、Intel HD Graphics 3000、4Gバイトメモリ(4Gバイト×1)、640GバイトHDD(7200rpm)、BD-ROMドライブ、日本語バックライト付きキーボード、標準Sバッテリー、64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)といった内容だ。この構成でベンチマークテストを実施した。

VAIO C(CA) VPCCA4AJのデバイスマネージャ画面。HDDはTOSHIBA MK6461GSYN(7200rpm/640Gバイト/9.5ミリ厚)、BD-ROMドライブはPIONEER BDC-TD03、無線LANアダプタはIntel WiFi Link 1000とある

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアは、プロセッサが7.2と高い一方、グラフィックスは4.8と低めだ。グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000であることと、(グラフィックスメモリとして利用する)メモリがシングルチャンネルアクセスの構成であることが影響していると思われる。

 プライマリハードディスクの5.9というスコアは、HDDモデルとしては標準的だ。それでも3Dゲーム以外の用途であれば、ほとんどの処理をストレスなくこなせるレベルの性能を備えている。

 各種定番ベンチマークテストの結果については、参考までにエントリークラスの15.5型ノートPC「VAIO E(VPCEH19FJ/W)」のスコアも併記した。VAIO Eの店頭向け最上位モデル(2011年夏モデル)で、Core i5-2410M(2.3GHz/2.9GHz)、Intel HD Graphics 3000、4Gバイトメモリ(2Gバイト×2)、640GバイトHDD(5400rpm)、64ビット版Windows 7 HomePremium(SP1)というスペックだ。

 PCMark 7とPCMark Vantageのテスト結果は、GPUにCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000、データストレージにHDDを使っていることから目立ったスコアの伸びはないが、CPUに通常電圧版のCore i7を搭載しているだけあって、HDD搭載機としてはかなり優秀なスコアをマークしている。

 3D描画性能のテストも、Intel HD Graphics 3000搭載機としては妥当なスコアだ。まだHDDモデルが多い据え置き型のノートPCとしては、標準レベル以上のパフォーマンスを持つといえる。

PCMark 7のスコア(グラフ=左)、PCMark Vantage x64(1024×768)のスコア(グラフ=右)

3DMark Vantageのスコア(グラフ=左)、ストリートファイターIVベンチマークのスコア(グラフ=中央)。モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】のスコア(グラフ=右)

バッテリー駆動時間、動作時の騒音、発熱を調べる

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench1.01(海人氏作)で行った。バッテリーは標準のSバッテリー(44ワットアワー)で、Windows 7の電源プランは「バランス」(ディスプレイ輝度40%)の設定だ。無線LAN経由でインターネットに常時接続し、BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」とした。WebブラウザはInternet Explorer 9(32ビット版)を利用している。

 この条件でのテスト結果は、バッテリー満充電の状態から残量5%で休止状態へ移行するまで、3時間59分だった。据え置き利用がメインのノートPCとしては、十分な駆動時間だろう。外出先などでより長時間のバッテリー駆動がしたい場合には、大容量のLバッテリーも用意されており、スタミナ面に不満はない。

 静音性はまずまずだ。左側面にCPUクーラーの排気口があり、アイドル時や低負荷時に気になるような騒音は発生しないが、CPUにマルチスレッドで負荷がかかるような処理では大きな風切り音がする。発熱の処理は問題なく、高負荷時でも特に熱さが気になるような部分はなかった。

暗騒音32デシベル/室温24度の環境で本体手前5センチに騒音計を設置し、動作音を測定した結果(グラフ=左)。3DMark06を連続実行した直後にボディの表面温度を放射温度計で測定した結果(グラフ=右)

個性を表現できるリーズナブルな14型ノートPC

 VAIO Cの魅力は、何といっても豊富なカラーとデザインのバリエーションに尽きる。UV印刷によるプレミアムデザインは、ほかのノートPCではなかなか見られない独特の仕上げで、集光材を用いたビビッドカラーもインパクト抜群だ。派手さを抑えたベーシックなカラーも用意されており、自分にあったデザインが選べることから、幅広いユーザーにマッチする。

 また、本体のカラーに合わせたカラフルなキーボードウエア(キーボードカバー)やBluetoothマウスなどの純正オプションも多数用意されており、コーディネートして楽しめるのも面白い。ノートPCもファッションの一部として、自分らしさを表現したいユーザーにはぴったりの製品だ。もちろん、ノートPC自体の性能や機能もしっかりしている。

 2012年4月11日現在、今回取り上げたVAIOオーナーメードモデルのVPCCA4AJは、最小構成で4万4800円から購入できる。テストした仕様での価格は8万8800円となるが、CTOメニューを工夫すれば、価格を下げつつ、よりツボを押えた構成も可能だ。

 例えば、最小構成からCPUをCore i5-2450M(2.5GHz/最大3.1GHz)に、メモリを4Gバイトに、液晶/グラフィックス機能を1600×900ドット/AMD Radeon HD 6470M(512Gバイト)に変更した場合の価格は6万1800円におさまる。かなり買い得感の高い構成として、おすすめだ。

 ソニーストアのWebページではリアルタイムに構成の見積もりができるので、VAIO Cが少しでも気になった方は、いろいろと試してみるといいだろう。

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