ボディは基本設計、デザインともに初代のZENBOOKを引き継いでいる。手前側を絞り込んだくさび型のフォルムで、アルミニウム合金の削り出しで作られるユニボディ構造により、質感と剛性感の高さを両立した設計だ。天面には同心円状にヘアラインを引いたスピン加工、パームレストと底面には縦方向のヘアライン加工を施しており、高級感を演出している。
実際、手に持つと金属のひんやりした感触とソリッドな剛性感が伝わってくる。13.3型モデルほどではないが、金属ならではのずっしりとした重厚感もある。天面、パームレスト、底面ともにツルツルとした独特の触感に仕上げられており、表面に指紋が付きにくい点も好印象だ。
本体サイズと重量は、299(幅)×196.8(奥行き)×3〜17.5(高さ)ミリで、約1.1キロだ。先代機(UX21E-KX128)に比べると、重量は据え置きだが、厚みは0.5ミリとごくわずかだが増している。なお、実測での重量は1154グラムと、公称値より少し重かった。
所有欲を満たす演出、付属品も見逃せない。天面と同じスピン加工を施したACアダプタのほか、本体用の高級感あるキャリングケース、およびそれと共通化されたデザインの変換アダプタ収納用ケースが付属しており、それらが黒い上質な化粧箱に収められている。先代機や13.3型モデルと同様、パッケージ全体でZENBOOKの世界観を表現しているのだ。
バッテリーは本体に内蔵され、ユーザーが交換できない仕組みだ。6セルのリチウムポリマーバッテリーで、容量はグローバルサイトの表記で35ワットアワー、CPUID HWMonitorの表示(Designed Capacity)で約33.6ワットアワーだった。
公称のバッテリー駆動時間は約5.1時間、充電時間が約2.8時間とされている。13.3型では駆動時間が先代機より約0.4時間延びていたが、この11.6型モデルでは逆に先代機に比べて0.4時間短くなった(バッテリー駆動時間のテストは後編)。
ACアダプタはZENBOOK Prime UX31Aと同じもので、実測でのサイズが60(幅)×60(奥行き)×28(高さ)ミリ、重量が約182グラムだった。本体と一緒に無理なく持ち運べるサイズだ。ACアダプタ本体をコンセントに直接つなぐ仕様だが、先端のプラグ部は取り外せるため、別途2ピンの電源ケーブルを装着することもできる。
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