“Retina”に最も近いUltrabook――「ZENBOOK Prime UX21A」を徹底検証する(前編)IPS方式の11.6型フルHD液晶が圧巻(3/4 ページ)

» 2012年07月31日 08時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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高級感ある薄型軽量のアルミユニボディ

 ボディは基本設計、デザインともに初代のZENBOOKを引き継いでいる。手前側を絞り込んだくさび型のフォルムで、アルミニウム合金の削り出しで作られるユニボディ構造により、質感と剛性感の高さを両立した設計だ。天面には同心円状にヘアラインを引いたスピン加工、パームレストと底面には縦方向のヘアライン加工を施しており、高級感を演出している。

 実際、手に持つと金属のひんやりした感触とソリッドな剛性感が伝わってくる。13.3型モデルほどではないが、金属ならではのずっしりとした重厚感もある。天面、パームレスト、底面ともにツルツルとした独特の触感に仕上げられており、表面に指紋が付きにくい点も好印象だ。

 本体サイズと重量は、299(幅)×196.8(奥行き)×3〜17.5(高さ)ミリで、約1.1キロだ。先代機(UX21E-KX128)に比べると、重量は据え置きだが、厚みは0.5ミリとごくわずかだが増している。なお、実測での重量は1154グラムと、公称値より少し重かった。

アルミニウムのユニボディは、前方に向かって薄くなるくさび型フォルムを採用する(写真=左)。天面のスピン加工がデザインのアクセントになっている(写真=中央/右)

液晶ディスプレイを開くと、パームレスト部の薄さがさらに強調される(写真=左)。天面は継ぎ目1つないアルミの1枚板で構成されている(写真=中央)。底面にも無骨な突起やパーツの継ぎ目などはなく、ヘアライン加工まで施された美しい仕上がりだ(写真=右)。左右端のスリットはステレオスピーカーの開口部となっている

 所有欲を満たす演出、付属品も見逃せない。天面と同じスピン加工を施したACアダプタのほか、本体用の高級感あるキャリングケース、およびそれと共通化されたデザインの変換アダプタ収納用ケースが付属しており、それらが黒い上質な化粧箱に収められている。先代機や13.3型モデルと同様、パッケージ全体でZENBOOKの世界観を表現しているのだ。

本体用のキャリングケース(写真=左/中央)と、共通デザインの変換アダプタ用ケース(写真=右)が付属するのは従来機と同じだ。コストパフォーマンスを重視していながら、付属品や化粧箱にも凝っているのがASUSらしい

バッテリー駆動時間は先代機から微減

 バッテリーは本体に内蔵され、ユーザーが交換できない仕組みだ。6セルのリチウムポリマーバッテリーで、容量はグローバルサイトの表記で35ワットアワー、CPUID HWMonitorの表示(Designed Capacity)で約33.6ワットアワーだった。

 公称のバッテリー駆動時間は約5.1時間、充電時間が約2.8時間とされている。13.3型では駆動時間が先代機より約0.4時間延びていたが、この11.6型モデルでは逆に先代機に比べて0.4時間短くなった(バッテリー駆動時間のテストは後編)。

 ACアダプタはZENBOOK Prime UX31Aと同じもので、実測でのサイズが60(幅)×60(奥行き)×28(高さ)ミリ、重量が約182グラムだった。本体と一緒に無理なく持ち運べるサイズだ。ACアダプタ本体をコンセントに直接つなぐ仕様だが、先端のプラグ部は取り外せるため、別途2ピンの電源ケーブルを装着することもできる。

スピン加工が施されたACアダプタは、小型軽量にまとまっている(写真=左)。底面のネジ(ヘックスローブ)をすべて外すと、カバーが分離でき、内部構造が見渡せる(写真=中央)。内部のほとんどはバッテリーが占めており、その両脇にスピーカーが、上部に基板類が配置されている。CPUID HWMonitorでのバッテリー容量表示(画面=右)。設計容量(Designed Capacity)はグローバルサイトの表記である35ワットアワーより少し少なめだが、フルチャージ容量は34.8ワットアワーと35ワットアワーに近かった

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