独断と偏見で選ぶ!! Mountain Lionで感じた「10の便利」:広田稔のMacでいきます(8)(3/3 ページ)

» 2012年08月01日 18時42分 公開
[広田稔,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

(8)MailのVIP

 「Mail」アプリで注目したいのは「VIP」機能。もはや電子メールは仕事や日常生活に欠かせない要素で、毎日、鬼のようにメッセージが届くという人も多いはず。その中から、特定の人と交わした重要なやりとりを振り返りたいときにVIPが役に立つ。使い方は簡単で、メッセージ本文の差出人欄左にある「☆」をクリックすればOK。メールボックス内に現れた「VIP」項目を押すと、そのアドレスとのやり取りが抽出される。

 直近でやり取りすることが多い人に☆を付けて、用事が終わったら外すという使い方がオススメだ。社内や趣味のグループなど常にやり取りする相手ならスマートメールボックスで抽出すべきだし、メッセージ単体で重要ならフラグを使えばいい。ワンクリックでオン/オフできる特性を最大限に生かそう。

差出人欄の左脇にある「☆」をクリックしてVIPに追加、もう一度押して外す(画面=左)。「VIP」タブには、差出人ごとに分類される(画面=右)

(9)QuickTime PlayerでAVCHDファイルの再生

 AVCHDカメラのユーザーにとっては「ついにきた!!」とガッツポーズしたいぐらいの新要素。AVCHDカメラで撮ったファイルは、今までMacでは「iMovie」や「Final Cut Pro」などを使わないとプレビューできなかったが、これからはQuickTime Playerでサクっと内容を確認し、トリミングして書き出せる。単に書き出して誰かに見せたいだけなら、QuickTime Playerを使うほうが断然お手軽だ。

FinderでAVCHDカメラのメモリを開いて「AVCHD」というファイルをダブルクリックすると、QuickTime Playerでクリップを表示してくれる。あとは選んで再生すればOK。MacBook Pro Retinaディスプレイモデルでファイルを開いてみたところ、読み込みの最初が少しカクつくぐらいで、普通に再生してくれた

(10)リモート操作でも、ファイルをドラッグ&ドロップしてコピーが可能に

 これもまた複数台のMacを併用している人向けのマニアックな話。OS XはiCloudで「どこでも My Mac」という機能をオンにしておくと、インターネットやLAN越しに別のMacからアクセスして遠隔操作することが可能だ。その方法は、Finder上でファイル/フォルダーを扱う「ファイル共有」と、実際にマシンのデスクトップを表示してマウスやキーボードで動かせる「画面共有」の2種類がある。

 今まで画面共有では、遠隔操作しているマシンから手元のマシンにファイルをドラッグ&ドロップして持ってくることはできなかったが、Mountain Lionからは可能になった。Macの複数台持ちにとっては感涙の、グローバルなベストプラクティスを実践してくれる(?)機能といえる。

出先からアクセスしたいMacの「システム環境設定」を開き、「iCloud」の「どこでも My Mac」をオン(画像=左)。さらに「共有」で、「画面共有」と「ファイル共有」をオンにしておく。あとは電源を切らず、スリープさせておこう(画像=右)

手元のMacでウィンドウを開くと、サイドバーに共有を指示したMacの名前が現れる。クリックして、「画面を共有」を押す(画像=左)。アクセスするMacのログインID/パスワードを入力するか、Apple IDで接続(画像=右)

これでデスクトップが開くはず。この状態でもドラッグ&ドロップでファイルを取り出せるようになった。地味だけど便利! ちなみに画像のようにデュアルディスプレイでも、きちんと表示されます


 というわけで、10個の「すげぇ!」を紹介してきたわけだが、まったく不満がないというわけでもない。1番気になるのは、iCloudでOS Xのキーチェーンを同期してくれないこと。キーチェーンにはシステムやWebサイトのパスワード情報などが保存されているため、できればMobile Meで提供していたのと同等の機能に戻して、クラウドにもバックアップできるようにしてほしい。

 もう1つ、Safariのスマート検索フィールドにキーワードを入力して検索する場合に、キーワードをURLと誤認識するのか、検索結果の画面が現れてくれないことがある(これは筆者の環境だけでしょうか……?)。

こんな感じで検索できないことがある。スマート検索フィールドの、スマートじゃない側面が……

 以上、Mountain Lionは、冒頭でも触れたように、今までの使い勝手をほとんど変えずに、さらに便利になったという印象だ。特にLionユーザーならアップデートしない手はないので、ぜひ入手しておこう。もちろん、これを機にマシンごと新しくしてしまうのもアリかもしれません。

著者紹介:広田稔

 Mac雑誌の編集者、IT系ニュースサイトの編集記者を経てライターに。アップルとインターネットが専門分野で、初代iPhoneが発表された「Macworld Expo 2007」や、初音ミクの海外初ライブとなる「MIKUNOPOLIS」、ニコニコ動画史上最大のイベント「ニコニコ超会議」などをがっつり取材した。

 近著は「ニコニコ動画めもりある ニコニコ大会議編」(アスキー・メディアワークス)など。個人のTwitterアカウントは「kawauso3」です。


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  9. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー