基板“むき出し”がソソるっ、楽しく遊べて音質も上々なUSB DACキット──ポーカロ・ライン「UDA923KIT」野村ケンジのぶらんにゅ〜PCオーディオ Review(2/2 ページ)

» 2012年08月18日 00時00分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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特に女性ヴォーカルとの相性がよい──オペアンプ交換もまた楽しい

 UDA923KITはハイレゾ音源非対応と侮るなかれ。ダイナミックで勢いのある、元気のよいサウンド感がなかなか魅力的だ。

photophoto Carot One「ERNESTOLO」(真空管アンプ)、ELAC「BS52.2」(ブックシェルフスピーカー)で視聴

 解像度感はごく一般的であり価格相応のレベルであるが、抑揚表現が豊かなこと、そして意外と階調表現がていねいなことから、音楽が普段よりも勢いが増して聞こえる。特に女性ヴォーカルとの相性がよく、力のこもった熱く、なまめかしい歌声を存分に楽しませてくれるのが気に入った。音楽の楽しさ、ノリのよさが、普段よりも1.5倍増しになったかのようなイメージだ。

photo オペアンプの交換で、音質の変化も楽しめる

 今回はキットと一緒に交換用オペアンプのサンプルもいくつか用意して聞き比べてみた。使用するオペアンプのキャラクターでだいぶ音が変わるのは経験済みだが、今回もものによってかなりの音色的な変化を確認できた。うーん、おもしろい。

 本機と相性が抜群によいと感じたのは、新日本無線「MUSE01」とBurr-Brown「OPA2604」の2つ。どちらも標準装着されるBurr-Brown「OPA2134」に対して、SN感、ダイナミックレンジともに向上し、音楽のリアリティがかなり向上した印象だ。キャラクターとしては「MUSE01」がストレート系サウンド、「OPA2604」が声に柔らかさと厚みを感じるナチュラル系といったイメージ。どちらよいかは、ぜひ本機とともに交換オペアンプを用意して自身で聞いてチェックしてもらいたい。

 また、National Semiconductor「LME49860」はよりSN感が向上し、よりピュア度の高いサウンドとなってくれるのだが、高域ののびにちょっとしたクセが見られるので若干好き嫌いが分かれそう。新日本無線「MUSE8920」やNational Semiconductor「LME49720」も悪くはない。標準装着の「OPA2134」もこの2つ並みに相性がよいので、やはり的確なチョイスだとかえって感心した次第だ。

 いずれにしても、本キットは楽しい。そもそも良音質な製品であることは確かであり、オペアンプ交換の楽しさは、PCオーディオ趣味がいまよりズブズブ深みにはまってしまう……そんな怖さが、また“こそばゆい”。


音質評価 UDA923KIT
解像度感      (粗い−−○−−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−○−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−−○−フラット)
音色傾向 (迫力重視−−○−−質感重視)

試聴曲

  • Marcus Miller「Jean Pierre/FREE」
  • 小曽根真「ドゥムカ(あるべきもなく)/Road to Chopin」
  • 上原ひろみ「voice/voice」
  • 新居昭乃「きれいな感情/sora no uta」
  • santana「Whole Lotta Love/Guitar Heaven: The Greatest Guitar Classics of All Time」




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