SSDのHDDに対する優位性(写真=左)。ランダムアクセスは100倍に、シーケンシャルアクセスでも数倍の性能をもち、今後さらに向上する余地がある。SamsungのSSD製品のマイルストーン(写真=右)。2006年3月のUMPCとは、ソニーの「VAIO Type U<ゼロスピンドル>モデル」である。近年モバイルPCの先駆けとなった歴史的モデルだが、これに搭載されていたSSDがSamsung製であった
NANDフラッシュのインタフェースの歩み(写真=左)。40MbpsのSDR転送からはじまり、現時点で同期DDR転送の400Mbpsまで高速化。並列アクセスを使えば、Serial ATA 6Gbps(データ転送600Mバイト/秒)はいつでも超えられる段階に来た。Serial ATA 6Gbpsのままではインタフェース速度がボトルネックとなり、SSDの性能が伸びないと指摘(写真=右)
Serial ATA 6Gbpsの次のインタフェースを担うのはPCI Express(写真=左)。PCI Express 3.0は1レーンでデータ転送速度1Gバイト/秒と高速で、x2、x4、x8とマルチレーンにすることでスケーラブルに転送速度を拡張できる点を大きなメリットとして挙げる。PCI Expressへ段階的に移行する準備を進めている(写真=右)。NVM Express(PCI Express/SSDに最適化したインタフェースプロトコル)、SATA/PCI Expressマルチプレクサなどの導入が視野に入っている
次世代SSDセッションの前に行われたメモリビジネスセッション(Samsung Memory Business Overview)では、Jeffrey Hale氏が登壇。メモリモジュール、DRAM、NANDフラッシュメモリ、SSDと、メモリに関連する4カテゴリでトップシェアを続けていることを紹介し、同社のメモリ業界におけるリーダーシップをアピールした。
2012年のSSD出荷量は前年比2.3倍に達する見込み(写真=左)。リテール製品とUltrabookなど薄型軽量ノートPCでの需要が急増した。Samsung SSDの最大のアドバンテージは、ファームウェア、コントローラ、NAND、DRAMを自社で製造しているEnd to Endのインテグレーションにある(写真=右)