ソニーが挑んだ家庭用PCの再創造――「VAIO Tap 20」特大レビューいよいよ12月8日発売(3/7 ページ)

» 2012年12月05日 11時00分 公開
[都築航一(撮影:矢野渉),ITmedia]

PCとしての基本スペックはUltrabookに近い

 VAIO Tap 20のハードウェアを構成するコンポーネントには、特別なデバイスは見当たらず、一般的なUltrabookやモバイルノートPCと似たような構成だ。しかし、全体を通してみると、家庭内でのさまざまな利用シーンへ柔軟に対応するためには、これが必然的な選択だったことが分かる。

 3種類が発売される店頭モデルは、プリインストールOSに64ビット版のWindows 8を採用。CPUやメモリ容量などのスペックで差別化が図られている。

 いずれもIntel HM76 Expressチップセットを共通として、CPUは上位モデル「SVJ20219CJW」がCore i7-3517U(1.9GHz/最大3.0GHz/4Mバイト3次キャッシュ)、中位モデル「SVJ20218CJW」がCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz/3Mバイト3次キャッシュ)、そして下位モデル「SVJ20217CJW」がCore i3-3217U(1.8GHz/3Mバイト3次キャッシュ)を搭載する。いずれもTDP(熱設計電力)が17ワットと低い「U」シリーズの第3世代Core iシリーズだ。

背面のネジ止めされたカバーを外すと、2基のDDR3L SO-DIMMスロットとHDDベイにアクセスできる

 メモリは2基のDDR3L SO-DIMMスロットに、中位・下位モデルが1基(4Gバイト)、上位モデルが2基(合計8Gバイト)の4Gバイトモジュール(PC3L-12800)を装着している。中位・下位モデルの最大搭載容量は、上位モデルと同じ8Gバイトだ。メモリスロットは、背面にネジ止めされた小さなカバーを外すことでアクセスできる。

 ストレージデバイスには、5400rpmの2.5インチHDDが用いられており、3モデルとも1Tバイトの容量を確保する。ここはSSDの採用が前提のUltrabookと違って大容量の9.5ミリ厚HDDを採用しており、ファミリー向けPCとして保守的な仕様だ。

 グラフィックス機能は全モデルとも、CPUが統合するIntel HD Graphics 4000によって提供される。Ultrabookなどと同じ低消費電力型のモバイルプラットフォームを採用したのは、本体背面の限られたスペースにすべてを搭載するため、また、パフォーマンスを確保しつつ、バッテリー駆動時間を稼ぐためにベストな選択肢だったということだろう。

USB接続の光学ドライブが付属する。シルバーのシンプルなデザインだ

 光学ドライブは本体に内蔵せず、USB接続のBDXL対応Blu-ray Discドライブ(上位・中位モデル)もしくはDVDスーパーマルチドライブ(下位モデル)を付属する。DVD-VideoやBlu-ray Discの再生時を除くと、完全なケーブルレスでの動作を実現できているだけに、光学ドライブが内蔵されなかったことを残念に思うかもしれないが、本体の小型化や軽量化に貢献していると考えると悩ましい。

 通信機能は1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0+HSに加えて、新しい近接通信機能のNFC(Near Field Communication)を標準搭載。液晶一体型PCとしては充実の装備だ。

 NFCは本体の背面に内蔵され、対応機器とのワイヤレス接続を手軽に行えるワンタッチ機能に対応する。後日提供を予定しているソニーのメディアアプリケーションをダウンロードし、ワンタッチ機能に対応したアップデートを実行することで、NFC搭載のXperiaスマートフォンをVAIO Tap 20にかざすことにより、ワイヤレス接続が行われ、スマートフォンで再生中の音楽や静止画をVAIO Tap 20から楽しめるようになるという。

 インタフェース類は2基のUSB 3.0(うち1基は電源オフ時の充電に対応)、ヘッドフォン出力、マイク入力、メモリースティックPRO-HGデュオ/SDXC(UHS-I SDR50)対応SDメモリーカードの共用スロット、"Exmor for PC" CMOS センサー搭載HD Webカメラ(有効画素数131万画素)とシンプルな構成だ。タブレットデバイスでおなじみの加速度、ジャイロ、地磁気といった各種センサー類も内蔵する(本体を縦向きにすれば、縦位置表示に切り替わる)。

正面から見て左側面にメモリカードスロット、2基のUSB 3.0(うち1基は電源オフ時の充電に対応)、ヘッドフォン出力、マイク入力を備えている(写真=左)。右側面には有線LANとACアダプタ接続用のDC入力がある(写真=中央)。背面から見て右上にはNFCを内蔵している(写真=右)

上面には電源、音量、画面表示向きロック、ASSIST(サポートソフトの「VAIO Care」を起動)、モノラルマイクが配置されている(写真=左)。「VAIOの設定」からは、USBポートの充電機能、Rapid Wake(必ず作業中のデータを保存してから、スリープに移行することで、データロストのリスクを抑える機能)、HDDの保護機能のオン/オフが切り替えられる(画面=右)

よりハイスペックな構成も選べる直販モデル

VAIOオーナーメードモデルでは限定色のブラックも選べる。本体だけではなく、付属のキーボードとマウスもブラックで統一されている

 なお、ソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデル「SVJ2021AJ」では、購入時に仕様のカスタマイズが可能だ。

 限定カラーの「ブラック」をはじめ、より上位のCPUであるCore i7-3667U(2.0GHz/最大3.1GHz/4Mバイト3次キャッシュ)、6Gバイト(4Gバイト+2Gバイト)のメモリ、512Gバイト/256GバイトのSSDもしくは750G/500GバイトのHDD、光学ドライブなしの構成など、店頭モデルと違ったスペックが選べる。特に高性能寄りの構成にまとめられるのは見逃せない。

 また、64ビット版Windows 8 Pro、Office 2010のエディション、写真/動画編集ソフトやセキュリティソフトの追加、長期保証サービス、メッセージ刻印サービスといったカスタマイズメニューも用意している。

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