NVIDIA、シングルGPUの最強モデル「GeForce GTX TITAN」発表スパコンの力をゲームに!(2/2 ページ)

» 2013年02月20日 00時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
前のページへ 1|2       

さらにギリギリチューンになったGPU Boost 2.0

 GeForce GTX TITANでは、自動オーバークロック機能「GPU Boost 1.0」を改良した「GPU Boost 2.0」を実装した。GPU Boost 1.0では、駆動電圧に余裕がある場合にその上限“近く”まで駆動電圧を上げてGPUコアの動作クロックを動的に上げていた。GPU Boost 2.0では、駆動電圧の上限をさらに上げることで、動作クロックの上限も引き上げている。

 NVIDIAが示す、動作クロックと駆動電圧の関係では、GPU Boost 2において、駆動電圧とGPU温度の上限を引き上げたほか、その上限を超えた駆動電圧の設定「OverVoltage」によって、さらなるオーバークロックを実現する。また、実際の動作において、オーバークロックの自動設定で最も多くの時間がGPU BoostではBoost Clockを下回るあたりになっていたのが、GPU Boost 2.0では、Boost Clockにより近いレベルにシフトした。

 なお、新たに設けたVmaxまで到達する「OverVoltage」設定は初期状態では無効になっている。ユーザーは、システムが表示するダメージリスクに関する警告を許諾することで、OverVoltage設定を有効にできる。また、Overvoltageのサポートはオプション扱いで、PCベンダーによってBIOSレベルで無効にすることも可能とNVIDIAは説明している。

GPU Boost 1.0とGPU Boost 2.0における駆動電圧とGPUコア動作クロックの関係。GPU Boost 2.0では、駆動電圧の上限をさらに引き上げて、より高い動作クロックを可能にしている

GPUのコアクロックとその設定で動作する割合の関係。GPU Boost 1.0ではBoost Clockより下の設定が最も多かったが、GPU Boost 2.0では、Boost Clockが最も多くなるようにチューニングし、さらにMax Clockの設定も引き上げている

 温度変化の傾向もGPU Boost 1.0とGPU Boost 2.0では傾向が異なり、目標温度の80度を中心になだらかな山を描いているGPU Boost 1.0と比べて、GPU Boost 2.0では、同じ80度を中心にしながらこの温度に集中したピークを描くようになった。これは、ユーザーの設定で目標温度を変更した場合も同様で、同じカーブを描きながらピークが変更した温度にシフトする。

 また、GPU Boost 2.0から導入したDisplay Overclockでは、垂直同期を有効に状態で、目標とする同期クロックを設定すると、GPUのレンダリングにおけるフレームレートに合わせて、垂直同期クロックをアップできるようになった。

GPUの目標温度とその設定で動作する割合の関係。GPU Boost 2.0では、目標温度の設定で動作する割合が高くなる

Display Overclockでは、垂直同期を有効にした状態でも、GPUのレンダリングフレームレートに合わせて垂直同期を引き上げることが可能になる。GPU Boost 2.0では、GPUに負担のかかるオーバークロック設定も可能になるが、これらの機能を有効にするにはユーザーがそのリスクを理解した上で利用するほか、PCメーカーがこの機能を無効にする選択も用意している

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月13日 更新
  1. 「MacBook Neo」は「イラスト制作」に使えるか? Appleが仕掛ける“価格の暴力”を考える (2026年05月12日)
  2. 高騰続くパーツ市場、値札に衝撃を受ける人からDDR4使い回しでしのぐ自作erまで――連休中のアキバ動向 (2026年05月11日)
  3. 画面を持たない約12gの超軽量ウェルネストラッカー「Google Fitbit Air」 1万6800円で5月26日に発売 (2026年05月07日)
  4. オンプレミスAIを高速化する「AMD Instinct MI350P PCIe GPU」登場 グラボ形態で既存システムに容易に組み込める (2026年05月11日)
  5. NVIDIA“一強”を突き崩すか AMDのAIソフトウェア「ROCm」と次世代GPU「Instinct MI400」がもたらす新たな選択肢 (2026年05月12日)
  6. USB Type-Cの映像出力をワイヤレスでHDMI入力できる「エレコム ワイヤレス HDMI 送受信機セット DH-CW4K110EBK」がセールで1万2580円に (2026年05月08日)
  7. 過去最高の受注急増と苦渋の全モデル受注停止――マウスコンピューター 軣社長が挑む“脱・メーカーのエゴ”と激動の2026年 (2026年05月11日)
  8. ノートPCを4画面に拡張できる“変態”モバイルディスプレイ「ROADOM 14型 モバイルマルチディスプレイ X90M」が6万1560円に (2026年05月12日)
  9. サンワ、サイドホイールを備えた多機能ワイヤレスマウス (2026年05月11日)
  10. NAS向け低容量HDD枯渇に「Core Ultra 200S Plus」品薄も――大型連休明けのストレージとメモリ最新動向 (2026年05月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年