レノボ・ジャパンの「Yoga 2 Pro」は、業界的な季節で言うと“秋冬モデル”として登場した個人向けシリーズのハイクラスモデルだ。このモデルはならではの特徴が2点ある。
1つは、360度にぐるりと曲がる特殊ヒンジ機構による「4つのモードに変身」すること。普通のノートPCスタイルで利用できるのはもちろん、ぐりっと“サバ折り”して「スタンドモード」や「テントモード」になったり、さらには「タブレット」として利用できたりする。これは前モデルの「IdeaPad Yogaシリーズ」を踏襲しているので、PC USERの読者ならおなじみだろう。

Yoga 2 Proのもう1つの特徴は「マルチモード」スタイル。360度ぐるりとディスプレイが回転する独特のヒンジ機構により、ノートPC、タブレット、スタンド、テントと計4つのモードに変形する。例えば、今回のように写真ビュワー兼写真ストレージとして使う時はスタンドモードにできることが思いのほか便利だそれよりこのPCは、なんと言ってもその高い画面解像度がシビれる。解像度は13.3型で3200×1800ドット。こちらはフルHD(1920×1080ドット)の約1.8倍も高精細ということになる。
これだけ高精細であれば、例えばBlu-ray映画タイトルの“ながら見のウインドウ表示”でもドットバイドットで表示できたりしてしまうのも意外とすごいこと。ま、Yoga 2 Proは光学ドライブは搭載しないのでディスク系メディアの扱いはひとまず置いておこう。であれば、趣味的な使い方で何をすればよりシビれるか──先日撮影した紅葉の写真を再現してみることにした。
私の家の近くにはちょっと大きめの都立公園があり、桜から紅葉まで、季節ごとにさまざまな顔を見せてくれる。なので近隣の人も集まってくる、ちょっとした撮影スポットだったりする。
さて、最近のデジカメであれば──コンパクトデジカメであっても数千×数千ドットもの高解像度な写真を撮影できる。これは、これまで上級傾向だった1920×1080ドットであっても、その程度ではその写真データの多くは表現しきれていないととらえられる。この点、3200×1800ドット表示に対応するYoga 2 Proの高精細パネルであればどうか。そして、フォトパネルとしての写真表示以外に、写真加工の際などにもその威力を発揮できそうである。

スタンドモードにして取り込んだ写真をサッと高精細に表示するなど。画面サイズはスマホやタブレットより大きい13.3型なので、例えば家族旅行時など、撮った写真をその日の夜に家族・メンバー全員で見たいシーンにもバッチリ適するサイズ感だ(写真=左) このほか、撮影場所にて、撮ってすぐ表示したい場合には、手にしたままタッチ操作するタブレットスタイルも扱いやすい(写真=右) 13.3型ということで、一般的なタブレットのように中長時間持ったまま使うには確かに少し大柄で重い。ただ、写真趣味用ビュワー兼ストレージとして確認とちょっとした編集にその場で短時間使う用途であれば、ほぼ違和感なく活用できる
拡大率100%にしてPhotoshop Elementsを利用してみた。ズババッと複数枚、もちろんウインドウを重ねずに編集できるのがなにより快適だ。ま……拡大率100%ではメニューの文字列を視認するのは細かすぎて、違った意味でシビれるのだがノートPCトップクラスの超高精細ディスプレイ、編集や現像もスイスイなCore i7+8Gバイトメモリ、そしてビュワーとして使いやすいカタチにも変形し、撮影にも持ち出せるそこそこ小型軽量でバッテリー動作時間も長めなモバイル性。すぐ使うだけで、Yoga 2 Proは私の写真趣味と極めてマッチする特長を持っていることが分かった。次回も続いて「私ならこう使う」──をテーマに使い方を考察していこう。
1台4役の変形型Ultrabookが“3200×1800”液晶に――「Yoga 2 Pro」
キーワードは「マルチモード」、レノボが本気で挑む「伸びゆく個人向けタブレット市場」の考え方
“なるほど”なスタンドギミックと3ミリの極薄ボディ、新スタイル8型/10型タブレット──「YOGA TABLET」
「YOGA TABLET 8」──“マルチスタンド”が想像以上に使いやすい、8型Androidタブレット
300度回転ディスプレイを搭載する14型タッチ対応Ultrabook――「Flex 14」
19.5型ワイドの大型タブレットとしても使える液晶一体型PC――「Flex 20」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.