レビュー
» 2015年05月19日 00時00分 公開

Core Mの実力をチェック:「新しいMacBook」のWindowsマシンとしての性能をPro/Airと比較した (2/2)

[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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 次にMacBook Airに搭載されたSSDの性能を見るため、CrystalDiskMark(v4)を実行した。結果はシーケンシャルリードが495.5Mバイト/秒、シーケンシャルライトが496.8Mバイト/秒と500Mバイト秒に近い値が出ている。

 ただ、体感上で分かる差ではないものの、PCI Express接続のSSDとしてはやや期待値を下回る結果にも見える。試しに前バージョンのCrystalDiskMark(v3)を実行したところ、こちらはシーケンシャルリードが681Mバイト/秒、シーケンシャルライトが482.8Mバイト/秒と、リード速度でSerial ATA 3.0(SATA 6 Gb/s)の帯域を超えるPCI Express接続のSSDらしいスコアになった。

新しいMacBookで実行したCrystalDiskMarkの結果。左がv4.0.3、右が3.0.3

CrystalDiskMark(v4.0.3)の結果比較(Q32T1はキュー数32、スレッド数1)

 SSDは製品ごとに採用されるモデルが異なる可能性もあるため、あくまで評価機での結果にはなるが、MacBook Airと比べても遜色ない性能といえそうだ。なお、PCI Express x4接続のMacBook Proはシーケンシャルリードで1000Mバイト/秒を超える圧倒的な性能を見せつけている。

 次にグラフィックス性能を測る3DMarkを見ていこう。結果はCPUに内蔵されるHD Graphics 5300なりという印象で、Fire Strikeなど負荷の高いテストではかなり苦しいスコアになっている。MacBook AirのHD Graphics 6000、MacBook ProのIris Graphics 6100もほぼグレードに準じ、これにCPU性能差が総合スコアに反映されている。

 おそらくゲーム用途でMaBookを購入する方はいないと思われるが、試しにFINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を実行したところ、1280×720/最高品質は1267で「設定変更が必要」、1280×720の標準ノートPCでかろうじて2955の「やや快適」という指標になった。実際にゲームを満足にプレイすることはできないだろう。

3DMarkの結果

FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編(1280×720/標準ノートPC/フルスクリーン)

 以上、新しいMacBookにBoot CampでWindowsをインストールし、各種ベンチマークテストを試してきた。PCI Express接続のSSDを搭載することもあって、アプリケーションの起動などはきびきびとしており、実際の試用でもCore Mだからもたつくという場面はなかったが、やはり高解像度写真のRAW現像やビデオ編集といった用途には荷が重い。MacBook Airに比べて非常に品質の高い液晶ディスプレイを搭載しているだけに惜しいところだ。

 もっとも、打ちやすいキーボードを搭載したクラムシェルタイプのモバイルPCを探しているのであれば、薄くて軽くて見た目もクールなMacBookは筆頭候補になりうる。実際に新しいMacBookを数週間使い続けてみて、最初はとまどった新型キーボードもすぐに慣れ、指に力を入れずとも小気味よいクリックを感じられるタイピングにはまってしまった。システム性能だけを見るとコストパフォーマンスは高いとは言えないが、一目見て欲しいと思わせる魅力を備えた製品であることは間違いない。

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