お店にはない! 「LAVIE Direct HZ」のハイスペックなクラムシェルモデルを使ってみよう超軽量で持ち運びも楽々(2/3 ページ)

» 2015年11月13日 20時30分 公開

声が出てしまうほどの軽量ボディにWQHDのIGZO液晶

 評価機の紹介はこれくらいにして、さっそく実際に使っていこう。

 筆者が箱から評価機を取り出して手にしたとき、「これは、モックアップ(模型)ですか?」と思わずそばにいる担当者に聞いてしまった。まさか、普段使っている「ThinPad X1 Carbon(2015)」とほぼ同じスペックのノートPCが、ここまで軽いとは思っていなかったのだ。

 評価機の重量を実測したところ、783グラムだった。公称平均値よりも4グラムほど重いが、“軽い”という事実には変わりない。電源キーを押したらきちんと起動して、ようやく“本物の”ノートPCであることを“確認”できた次第だ。

 ボディサイズは319(幅)×212(奥行き)×16.9(高さ)ミリで、A4の紙を少し大きくしたぐらいのサイズ感だ。本体の軽さも相まって、持ち運びも苦にならない。

重量は実測で783グラム 重量は実測で783グラム。サイズはA4の紙を少し大きくした感じ

 ディスプレイは、WQHD(2560×1440ピクセル)の13.3型IGZO液晶を搭載する。画素密度は221DPIで、同じ解像度でより小さいディスプレイを搭載するスマートフォンと比べれば低い値だが、ノートPCとしては高精細であることには変わりない。

 工場出荷時状態では、フォントなどの表示サイズが200%(標準の2倍)の設定になっている。最近ではアプリの高DPI表示への配慮も進み、多くのアプリは違和感なく使える。ただし、一部のアプリ(主に古めのもの)では、一部表示がぼやけることがある。この問題は、アプリごとの個別設定で、ぼやけ問題はある程度解決できる。

 なお、ディスプレイは180度開くようになっているので、テーブルの反対側に座っている人に資料を見せる、といった使い方もできる。

ディスプレイ ディスプレイは13.3型のIGZO液晶。解像度は2560×1440ピクセルで高精細だ
開度は180度 ディスプレイの開度は180度(とちょっと)あるので、テーブルの反対側にいる人に画面を見せやすい

外部ポートは使い方次第では「足りない」かも

 本体の左側面には、ケンジントンロック、ACアダプタ端子、ステータスLED、電源キーがある。右側面には、HDMI端子、USB 3.0端子×2(うち1つはパワーオフUSB充電対応)、SDメモリーカードスロット、イヤフォンマイク端子がある。

 SDメモリーカードスロットはPCI Express接続で、「UHS(Ultra High-Speed)-I」規格に対応している。仕事やプライベートで写真や動画をデジタルカメラから取り込む機会が多いなら、ありがたみを大いに感じられるはずだ。ただし、SDカード側もUHS-Iに対応していないと本領を発揮できないので注意しよう。

 映像出力端子は、HDMIのみである。映像を投影するテレビ・モニター・プロジェクターがHDMI対応であれば問題ないが、アナログRGB入力しかない映像機器もまだまだ現役だ。もしも、アナログRGB出力を使う機会が多いのであれば、VGA変換アダプタを同梱しておくと後から買い足す必要がなくなる。なお、本機は「Intel WiDi」と「Miracast」にも対応している。これらの規格に対応する映像機器に対して、無線LAN(Wi-Fi)を使って映像を投影することも可能だ。

 また、LAN端子がないことも、使う環境によっては困るだろう。アナログRGBの問題同様、有線LANを利用する機会が多いのであれば、構成のカスタマイズ時にUSB-LAN変換アダプタを同梱すると便利だ。このアダプタはUSB 3.0接続で、10/100/1000BASE-Tに対応している。

 USB端子の数も、使い方によっては気になるかもしれない。筆者は、有線LANでネット接続することが多い。そして、PCにはUSB機器を多数つないだままにすることも多い。筆者の普段通りDirect HZ(Hybrid Zero)を使おうとすると、USB端子の1つはUSB-LAN変換アダプタのためふさがり、残り1つのUSB端子で機器を「取っ替え引っ替え」することになってしまうのだ。USB機器を多くつなげる場合は、事前にUSBハブを購入する、無線LANやBluetoothを活用してUSB端子を空ける、といった対策を講じよう。

左側面 左側面にはケンジントンロック、電源端子、LEDインジケータ、電源キー
右側面 右側面にはイヤフォンマイク端子、SDスロット、USB 3.0端子(2つ)、HDMI端子
VGA変換アダプタUSB-LAN変換アダプタ 必要に応じて「VGA変換アダプタ」(写真=左)や「USB-LAN変換アダプタ」(写真=右)を同梱することもできる。それぞれ4800円(税別)だ

キーボードは良いピッチで浅いストローク

 Direct HZのキーボードは、キーとキーの間にフレームのあるアイソレーションタイプだ。キーピッチは1.8ミリで、デスクトップPC用のキーボードとほぼ同じだ。文字部分の変則ピッチもなく、この点で違和感はない。

 問題はキーストローク(キーを押し込んだときに沈む深さ)だ。キーを強く打つ人は深い方が、弱く打つ人は浅い方が良いと言われている。Direct HZのキーストロークは1.2ミリで、一般的なノートPC(1.5〜2ミリ)よりも浅い。そのため、強くキーを打つ人には向かないかもしれない一方、弱くキーを打つ人にはピッタリかもしれない。

 レビューなのに「かもしれない」を連呼して結論をあえて曖昧にしているのは、ノートPCで一番好みが分かれる部分がキーボード、とりわけキーストロークだからである。もし可能なら、家電量販店などで展示されているHybrid ZEROでメモ帳を開いてキーボードで少し長めの文章を打ってみて自分に合うかどうか試してみてほしい。

Direct HZのキーボード LAVIE Direct HZのキーボードはアイソレーションタイプ。文字部分のキーピッチは18ミリで変則配列はない。キーストロークは12ミリで浅い
NEC Direct(NECダイレクト)

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