イベント直前でもう1つ出てきたうわさが、家庭向けの「スマートデバイス」だ。先ほどのSurface Studioはクリエイティブ用途が大きなテーマだが、一方で「家庭向けのホームハブ」的な用途も想定しているという説がある。
2016年10月にGoogleは「Google Home」という家庭向けの音声制御によるホームハブデバイスの詳細を発表したが、これはAmazon.comが既に市場投入している「Amazon Echo」に対抗するものだ。Microsoftもまた、この分野への参入を考えている可能性がある。
家庭用のホームハブデバイス「Google Home」。Googleの対話対応AI「Google Assistant」を搭載し、音声による操作で内蔵スピーカーによるストリーミング音楽再生、テレビに接続しての動作再生、他のGoogle Assistant対応デバイスとの連携、タスク管理、質問への返答などが行える
Google Homeより先行して米Amazon.comが投入した「Amazon Echo」。ストリーミング音楽再生などに対応するほか、「Alexa」という音声パーソナルアシスタントを備えており、音声での質問に返事をする同件を報じた米Windows Centralによれば、まだ情報としては乏しいものの、Windows 10の「HomeHub」と連携する新製品の準備を進めているようだ。
考えてみれば、Appleの「Siri」をはじめ、Amazonの「Alexa」やGoogleの「Google Assistant」といった音声対応アシスタントのような仕組みは、MicrosoftがWindows 10で「Cortana」として既に導入しており、研究も競合ベンダーに比べてかなり進んでいる。
仮にGoogle HomeやAmazon Echoのような製品が投入されなかったとしても、Surface StudioをホームハブとしてCortanaを通じて家庭内のスマート家電を制御したり、最新ニュースの取得や音楽ストリーミングの音声制御が可能だったりと、いろいろ実現できることはある。
というわけで、今回はハードウェアだけでなく、ソフトウェアやサービスにも注目していると面白い発表会になるかもしれない。
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