HHKBは“理想”を追求するキーボードだ。「慣れれば癖になる」と言う人は多い。それは逆に言えばユーザー自身が慣れること、つまり、キーボードに合わせてユーザー側のアップデートが要求されるということでもある。
だが、HHKB Studioは徹底したカスタマイズ性を持ち出してきた。入手や交換が容易なMX互換メカニカルスイッチの採用、あらゆるキーの交換が可能なキーマップ変更ツール、3つも設定可能なFnキーに4つのプロファイル――“付いてこられないヤツはお断り”とばかりに無駄をそぎ落としたHHKBの系譜にありながら、ユーザーに合わせ、オールインワンを目指したHHKB Studioの登場は賛否両論を引き起こすだろう。
だからこそのHHKB Professionalシリーズとの並行販売であるし、タイピングを突き詰めたHHKB Professionalに対して、タイピング/ポインティング/ジェスチャーを最小の動きで実現するHHKB Studioと、はっきりとしたすみ分けもある。
HHKB Studioの価格はついに4万超えの4万4000円だ(税込み、以下同様)。HHKB Professional HYBRID Type-Sの3万6850円と比較してもかなり高額になる。ちなみに、PFU Americaでの販売価格を見ると469ドルから120ドルオフの349ドルとなっていた(Tinymakesthings Bundleモデルも同額であり)。
購入前に実際に体験できるタッチ&トライスポットとして、10月26日〜2024年1月25日まで「b8ta Tokyo - Yurakucho」が用意され、現在HHKB Professionalシリーズを展示している常設のタッチ&トライスポットにも、順次HHKB Studioが展示される予定だという。
他にも、「ゲオあれこれレンタル」でHHKB Studioの貸し出しもスタートしており、レンタル費用は9泊10日で5480円(往復の送料は無料/北海道と沖縄は除く)だ。
従来と同様、そのまま購入して利用する場合はレンタル費用を差し引いた価格となる他、「HHKB シリーズ2台同時レンタルで20%OFF」キャンペーンも展開される。詳細はこちらのページを参照してほしい。
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