2022年末から自作の主流プラットホームを形成していたIntelの第13世代Coreプロセッサシリーズは、年初にオーバークロック非対応モデルや消費電力を抑えた末尾にTがつくモデルが9種類加わった。
それに伴い、Intel H770やB760チップセットを搭載した比較的安価なマザーボードも各社が投入している。「Core i3-13100F」(当時2万2000円前後)と「B760M D2H DDR4」(当時1万7500円前後)といった、4万円以下の組み合わせも選べるようになった。
そこからトレンドが大きく変わるのは、秋に入ってからだ。10月17日、Core(第14世代)シリーズのうち、末尾にK/KFがつく6モデルの販売が始まり、ハイエンド志向のユーザーの選択肢が次世代にシフトしていった。
Core(第14世代)も従来のIntel 700シリーズチップセットに対応するが、第14世代に最適化したIntel Z790搭載マザーボードも同じタイミングで複数登場している。ハイエンド級CPUに合わせたマザーゆえに高価なモデルが多く、10月以降は売り場に10万円以上の値札がズラリと並ぶようになった。
当時、あるショップは「グラフィックスカードで既にマヒしていますが、マザーボードの価格も上を目指せばなかなかの領域に行っていますよね。それでいて、ちゃんと売れるのがすごい」と話していた。
なお、ワークステーション向けの新CPUも3月から4月にかけて登場している。「Xeon W-3400/W-2400」シリーズで、まずはX-2400シリーズが出回り始めた。追って上位のW-3400シリーズも登場したが、56コア112スレッドの最上位「Xeon w9-3495X」(バルク品)は約98万円の価格ながらも、すぐに街中で払底していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.