ストレージ関連では、2022年から登場が待たれていたPCIe 5.0接続のM.2 SSDが2月に登場している。第1号はCFD販売の2TBモデル「CSSD-M2M2TPG5NFZ」だったが、間もなく各ショップで売り切れとなり、しばらくは選択肢ゼロの状態が続いた。
5月に入るとMSIから「SPATIUM M570 HS 2TB」も投入されたが、本格的に流通するようになったのは6月登場の「Crucial T700」シリーズからとの評が多い。
2TBと1TBモデルがあり、ヒートシンクの有無で都合4モデルが複数のショップに並んだ。潤沢とはいえないまでも、以降はPCIe 5.0 SSDの導入が現実的になったのは確かだ。
一方で、片面実装で4TBの容量を備えるサムスン「Samsung SSD 990 PRO」が11月に登場して好評を博すなど、PCIe 4.0接続のSSDの人気も衰えていない。
10月中頃、あるショップは「PCIe 5.0 SSDは熱くなりすぎて、熱処理に頭を抱える人が結構いますから。今でも定番はPCIe 4.0タイプですね」と話していた。
一方で姿を消したのが、超小型ベアボーンと完成体PCのブランド「Intel NUC」だ。Core i7-1360Pを搭載した「NUC13ANHi7」や、Core i3-1315Uを搭載した「NUC13ANHi3」などの新モデルが5月までは売り出されていたが、以降はパタリと動きが見えなくなった。
背景には7月にIntelがNUC事業から撤退し、ASUSTek Computerが引き継いだ動きがあるが、12月時点でパソコン工房秋葉原本店は「それ以降も新製品が登場するウサワもありません」と話していた。
12月にはASRockから、Core i5-1240Pを搭載する超小型ベアボーン「NUC BOX-1240P」などが投入されているが、ジャンル全体の活況にはほど遠く、「Intelが撤退して市場全体が崩壊していますね」といった声が聞かれる状況だ。
今後はASUSがどのようなモデルを投入していくのか、また他社が追随していくのか、動向を見守っていきたい。
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