KDDIは6月26日、同社の地域WiMAXトータルソリューションを採用した愛知県内の地域事業者であるひまわりネットワークとキャッチネットワークが、総務省東海総合通信局より無線局免許を交付されたことを発表した。
今後、フィールド試験などサービス開始に向けた準備を行い、2010年春ごろにサービスを開始する予定だ。地域WiMAXは、UQコミュニケーションなどが利用する全国バンドとは別に、市区町村単位で割り当てられる10MHz幅の周波数帯(地域バンド)を利用するサービス。インターネット接続サービスだけでなく、訪問介護や防災などへの利用も期待されている。
KDDIの地域WiMAXトータルソリューションは、無線局インフラの導入コンサルや施工・設計、コアセンター設備の提供等を行うサービス。コアセンター設備とはKDDIが構築した端末認証サーバやインターネット接続ルータなどの総称であり、無線基地局のみの構築すれば地域WiMAXのサービス提供が可能となり、設備投資コストを低くできるという。また2社のサービスエリア間のローミングや、同じソリューションを採用した地域WiMAXとのローミングも行える。
ひまわりネットワークは、愛知県豊田市/三好町/長久手町エリアの約19万6800世帯を対象にした地域事業者。一方のキャッチネットワークは、愛知県刈谷市/安城市/高浜市/知立市/碧南市/西尾市/一色町/吉良町/幡豆町エリアの約25万1700世帯を対象とする地域事業者。ともにコミュニティネットワークセンターのグループ局であり、有線放送や電気通信事業を手がけている。
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