もちろん、ARとしてのセカイカメラもバージョンアップしている。1つは、エアタグ上に動画コンテンツを表示できる「Air Movie」の機能だ。この機能に関しては、まずは企業に対して提供を開始する。将来的には、一般ユーザーもAir Movieを公開できるようになるという。3G回線を使ってダウンロードすることを考えて、圧縮率は高めに設定されているが、今後の通信の高速化に伴って高画質な映像のアップロードもできるようになると井口氏はみている。
さらに、Twitterとの連係機能も強化された。従来から提供するエアタグのTwitter同時投稿に加え、位置情報を付与されたTwitterの“つぶやき”(tweet)が自分の周囲にエアタグとして浮かぶ「Air Tweet」の機能が追加されている。Air Tweetをタップすると、つぶやきの中身が表示され、プロフィールのアイコンをタップすれば、そのユーザーのタイムラインが表示される。そこから、通常のTwitterと同じようにログインして、リプライなどの操作を行うことも可能だ。
また、エアタグからWebサイトへリンクを張ることができる「Air Web」の機能も搭載されており、テキストに含まれたURLをタップすれば、ブラウザが立ち上がり、サイトを見終わればスムーズにセカイカメラに戻ることができる。一般ユーザーの投稿したエアタグに関しても、URLが含まれていればハイパーリンクが生成されるとのことだ。
地味だが確実に使い勝手が良くなりそうな新機能「Air Zoom」では、画面をズームすることで、エアタグの密集エリアや小さく表示されているエアタグを確実に選択することができる。ダブルタップで素早くズームイン/ズームアウトができるほか、2本の指をつかったピンチイン/ピンチアウトの操作で倍率をリニアに変更することが可能だ。
バージョン2.0の主な新機能は上記の通りだが、イベントではiTunesと連動したエアタグ「Air Tunes」をはじめとする、近い将来搭載されるであろう機能や、他のサービスやアプリと連携した取り組みなど、セカイカメラのさまざまな可能性を見ることができた。これらの情報は、追って掲載する予定だ。
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