世界規模の技術はここで生まれている――Huawei本社に行ってきた(2/2 ページ)

» 2009年12月03日 19時05分 公開
[田中聡,ITmedia]
前のページへ 1|2       

給電システムを導入したデータセンター

 Huaweiの中枢ともいえるデータセンターも見学してきた。データセンターはサーバ室、コールセンター、制御センター、会議室で構成されている。サーバ室では2000台以上のサーバが稼働しており、メールやWebなどの情報が処理されている。このサーバ室に導入した大規模な給電システムにより、「万が一全サーバが切断されると15秒以内に発電システムが作動し、サーバは約10分で再起動する」(説明員)という。

photo コールセンターの様子。エンジニアが情報を共有できるよう、巨大なディスプレイが前方に設置されている(写真提供:Huawei)

 コールセンターには高さ3メートル、幅20メートルの大きなディスプレイと、55席が用意されている。「納品後に発生したトラブルや質問などは、まずは各地域のオフィスで回答をするが、そこで処理できない場合、本社のコールセンターで処理をする」(説明員)という流れだ。問題の深刻さや緊急性を地域ごとに色別で表示、時間ごとの問い合わせ件数をグラフ表示するといったシステムも導入している。コールセンター全体を見渡せる会議室は特製のガラスで仕切られているので、(コールセンターの)エンジニアから会議室は見えない。「大きなトラブルが発生したときはエンジニアたちが会議室に集まって検討をするが、今まで(そうした目的で)この会議室を使ったことはない」(説明員)そうだ。

ロジスティクスセンターは機械化を実現

 部品を管理するロジスティクスセンターでは、機械が品質チェックを行い、ベルトコンベアで部品が運搬される。消費電力を節約するため、ベルトコンベアは常に作動しているわけではなく、部品が各ポイントに到着したらいったん待機し、次の部品が到着してから再び動き出す。品質チェックを終えた部品は無人の立体倉庫(1.1万平方メートル)に保管され、倉庫ではすべて機械が作業を行っている。エンジニアの業務は機械の管理などに限られ、同センターには30人ほどしかいない。

 このほか、新入社員や外部スタッフの研修に使用するトレーニングセンターもある。海外企業からの来訪者も多く、日本からはイー・モバイルが参加したこともあるという。

photophoto こちらはトレーニングセンターの入口。海外からの訪問者が多いためか、さまざまな言語で「ようこそ」と案内されている
photophoto トレーニングセンター1Fのホール。天井には変った形のオブジェが飾られている。これは特定の物を指し示しているわけではなく、「来訪者にいろいろなものを想像してもらう」そうだ。筆者には「ひょうたん」に見えた
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月21日 更新
  1. 「弊社のモバイルバッテリーが河川等に投棄されている」――運営元が警察および関係各所と連携 (2026年08月19日)
  2. 服の中に風を送る「腰掛けファン」はハンディファンと何が違う? メリットと購入前に知るべき注意点 (2026年08月18日)
  3. 「iPhone 18」シリーズうわさまとめ 秋にPro、来春に無印登場か 「さらなる値上げ」の可能性も考える (2026年08月19日)
  4. 清水寺の「5Gが入らない」をどう解決した? ソフトバンクが挑んだ景観保護とアンテナ設置の裏側 (2026年08月20日)
  5. Pixel 11シリーズ実機レビュー:「薄型化の無印」と「背面が光るPro」、Gemini連動の新機能で何が変わったか (2026年08月20日)
  6. 「借りたものは返して」――レンタルバッテリー「CHARGESPOT」が注意喚起 (2026年03月28日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. 外出先でも45Wで充電できる「UGREEN モバイルバッテリー PB727」が31%オフの4480円に (2026年08月20日)
  9. サムスン電子が8月27日に「Galaxy S26」に関するオンラインイベントを開催 シリーズの“最新メンバー”を紹介 (2026年08月20日)
  10. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー