初代Noteの3倍売れているGALAXY Note II、日本でも「かなりいけると思う」――Samsung石井氏GALAXY Note II WORLD TOUR 2012 TOKYO(1/3 ページ)

» 2012年11月09日 14時53分 公開
[田中聡,ITmedia]

 サムスン電子ジャパンが11月8日、「GALAXY Note II WORLD TOUR 2012 TOKYO」を開催した。GALAXY Note IIの魅力を伝えるWORLD TOURは、8月末にドイツでの展示会「IFA」でGALAXY Note IIが発表されてから、世界各国で開催されており、日本が最後の開催国となる。日本ではNTTドコモから「GALAXY Note II SC-02E」が11月16日に発売される予定だ。

photophoto 「GALAXY Note II SC-02E」。日本向けのオリジナルカラーとして「Amber Brown」が用意される

Note IIは世界で最も優れた強力なスマートフォン――チョウ氏

 サムスン電子ジャパン 代表取締役のチョウ・ホンシク氏は「8月29日にベルリン(IFA)でGALAXY Note IIを発表した際に、世界128カ国で投入することをお伝えしたが、すでに世界中から素晴らしい反響をいただいている。最初の1カ月で世界における販売台数は300万台を突破した。これは(初代)GALAXY Noteの同期比で3倍の販売台数だ」と好調ぶりをアピールした。「前モデルよりも一回り大きい5.5インチ有機EL、進化したSペンなどにより、現在世界で最も優れた、強力なスマートフォンとなったことは間違いない。ユーザーの潜在能力や創造性を自由に表現できるようお手伝いしたい」と意気込みを話した。

photophoto チョウ・ホンシク氏
photo 石井圭介氏

 サムスン電子ジャパン 専務の石井圭介氏はGALAXY Note IIの特長について「既存のスマートフォンという枠組みでは語り尽くせない、大きな可能性を持ったデバイス。アナログとデジタルが融合した新カテゴリーと言える」と語った。スペック面では「全世界のすべての通信キャリアのLTEネットワークに接続できる」ことや、3100mAhの大容量バッテリーに触れ「究極の省電力設計で、1日中使っても問題ないレベルに達した」ことなどをアピールした。

photophoto 5.5インチHD SUPER AMOLEDや3100mAhのバッテリーなどがスペック上の特長だ

サードパーティとも積極的に協業

 GALAXY Note IIのSペンは初代Noteから8ミリ長くなり、先端をプラスチックからラバーに変更し、筆圧は128段階から1024段階に増えるなど、使い勝手が向上している。このSペンは今回もワコムとの協業で開発された。会場にはワコム 代表取締役社長の山田正彦氏も登壇し、Sペンに対する想いを語った。

 山田氏はGALAXY Noteについて、自分を自由に表現して分かち合いたいと思うすべての人に、クリエイティブな力と発信する力を与える画期的なプラットフォームだと絶賛。「弊社は30年にわたって世界中のクリエイティブなユーザーに製品を提供してきた。その中で、私たちの技術はいかに高度なものであっても、シンプルで分かりやすく直感的でなければいけないことを学んだ」と話す山田氏。Sペンに提供している“ワコムフィールテクノロジー”は、世界のクリエイティブなユーザーが30年にわたって育て上げてきた技術、ノウハウ、その直感性のすべてがバックボーンにあるという。

 ワコムが考えるペンは「創造と表現のためのツール」。ペンを使うことで、文字やアイデアを書いたり、絵を描いたり、写真を加工したりといった表現ができるが、「そのツールは、何よりも繊細で直感的で、そしてクリエイティブでなければならない」(山田氏)。ペンの性能や書き味など細部にこだわり、プロ向けに匹敵する表現力をコンパクトに、そして誰でも分かる形で伝えたい……それがワコム製品の大きなテーマ。「Sペンは、Samsungとワコムが1つのチームとして成し遂げた多くの成果だと信じている。1人でも多くのユーザーがSペンの自由な表現力を存分に楽しんで、分かち合い、発信してほしい」と山田氏は語った。

photophoto Sペンへの想いを語るワコムの山田社長

 GALAXY Note IIの特長の1つとして「5.5インチの大画面」が挙げられるが、この画面に最適化したアプリも搭載されている。その1つが、ソーシャルニュースマガジンの「Flipboard」だ。基本的なUIはAndroid向け標準アプリと同じだが、GALAXY Note IIのディスプレイで美しく表示できるよう最適化されているという。フリップボード社 副社長のエリック・アレクサンダー氏は「Samsung電子さんと密に協力し、完全に日本向けにカスタマイズしたFlipboardを載せられることを嬉しく思う」と喜びを話した。アレクサンダー氏によると、Flipboardは世界160カ国で使われているが、日本のユーザー数は世界4位だという。さらに、Flipboard上で記事を読む、コメントする、シェアする、『いいね!』を押すといった行動は日本が最多だという。アレクサンダー氏は「(Flipboardにおける)日本人は世界中で最もソーシャルなユーザーだ」と評した。

photophoto フリップボードのエリック・アレクサンダー氏(写真=左)。Flipboard上で情報を共有するユーザーは日本が一番多いという(写真=右)
photophoto GALAXY Note II(SC-02E)にプリインストールされているFlipboard

 イラストや図版を描ける「SketchBook Pro」「SketchBook Mobile」を開発しているオートデスク社の中国消費者グループ 商品開発ディレクター、トビーレイ・ワン氏は、GALAXY Note IIのSペンについて「ユニークな特長が筆圧検知機能。1024段階の筆圧を感知でき、よりスムーズかつ忠実に反応する」と感想を話した。Note IIの一番クールな機能は、ペンで囲った部分を切り取れる「Easy Clip」だとし、Easy Clipで切り取った画像はNote IIのSketchBook上でも使用できる。「最高のユーザーエクスペリエンスを提供するにはハードとソフトが必要。GALAXY Note IIとスケッチブックを組み合わせることで、理想的なツールになる」(ワン氏)

photophotophoto オートデスクのトビーレイ・ワン氏(写真=左)。SketchBook Proは世界中で大きな支持を集めている(写真=中)。Easy Clipでキャプチャした画像をSketchBookで使用できる(写真=右)
photophotophoto GALAXY Note II(SC-02E)に搭載されるSketchBookアプリ
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