dtabで使う機能として真っ先に思い浮かぶのが、動画の視聴だろう。9975円で購入する場合は「dビデオ」の契約が必須なので、見ない手はない。
dビデオは縦横どちらでも再生でき、ドコモのタブレットやスマートフォンでおなじみのメディアプレーヤーで再生する。ストリーミング再生の場合と、ダウンロードできる動画があり、画質は「普通」「きれい」「すごくきれい」から選べる。キレイであるほど動画ファイルが大きくなるが、dtabの場合、無線LANに接続して通信するので「すごくきれい」を選べばいいだろう。ダウンロードして保存する場合は、ファイル容量が小さい方がより多く保存できるが、その分画質が落ちる。
もちろんdビデオ以外の動画を見ることも可能。例えばGoogle Playで配信している映画もキレイに再生できる。
複数のアプリを起動したまま動画の操作(一時停止など)をすると、動作が固まってしまうことが何度かあった。メモリのRAMは1Gバイトと決して大きくなく、アプリを終了させるときは「戻る」ボタンできっちり終了させたほうが動作は安定しそうだ。また本体が固まったときはバッテリーカバーが外せないので、電源ボタンが反応しないと手動で起動をし直すこともできないので注意が必要だ。筆者の場合、固まったまま放っておくと数分で再起動になり元に戻っていた。
dビデオと同じく、ドコモの「dブック」という電子書籍サービスがすぐに使える。無料の立ち読みでお試し感覚で使えるほか、支払いにドコモケータイ払いのほか、dコイン(クレジットカードとwebmoneyで購入できる)とドコモポイントが使える。前回も書いたが、dブックの中にはスマホ専用のコンテンツもあるので注意。ダウンロードしようとすると、警告の表示が出るので間違ったまま買うことはないだろう。
AmazonのKindleアプリも使ってみたが、こちらはdocomo IDは関係なく、通常どおりAmazonのアカウントを使えば購入できる。
10インチになると、コミックのページは縦表示ではかなり大きく感じる。筆者は横画面で2ページ表示にして見た方がちょうどよかった。大型のタブレットのため、片手操作でページをめくるには手の負担が大きく、安定しないので、両手操作になるのは必然だ。
dゲームの場合はブラウザゲームとなり、しかもスマホに合わせた表示なので大画面のタブレットで遊ぶには物足りない。そこでGoogle Playから迫力のあるゲームをダウンロードした。
まず剣闘士の戦いが楽しめる「BLOOD&GLORY:LEGEND」(GLU MOBILE)をプレイ。タッチ操作で相手の攻撃を避け、倒していく。グラフィックがきれいで迫力があり、無料でも相手を倒し続ければゲームは進められる。
dtabでは12体目まで倒し続け、フリーズすることもなく約30分は遊べた。筆者は「Nexus 7」でよく遊ぶが、dtabはNexus 7と比べると若干タッチの反応が悪い。これはタッチパネルやレスポンスの問題というよりも、大画面のせいで指の位置が合っていないからかもしれない。
同じくグラフィックがきれいなレーシングゲーム「Real Racing 3」もプレイしてみた。こちらはdtabを傾けて遊ぶゲーム。反応は問題なく、コンピューター相手に勝つのも容易だ。よほど細かい反応にこだわらない限り、dtabで十分にゲームを遊べる。
dtabは3GやLTEのモバイルデータ通信に対応していないので音声回線による通話ができないが、無線LANを使った通話は可能だ。dtabにはマイクも付いているので、dtab単体でも通話ができる。
今回試したのは「Skype」と「LINE」。Skypeはアプリをインストール後、Skypeアカウントを使ってログインすれば通話ができる。Skypeユーザー同士なら無料、固定電話や携帯電話に通話をする場合は有料になる。LINEはアカウントを持っていれば、LINEユーザー同士で無料通話が可能だ。スピーカーフォンを選択できる。
SkypeとLINEいずれも、Bluetoothを使ったヘッドセットで問題なく通話できた。
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