らでぃっしゅぼーやがドコモのグループ会社になって変わったこと――井手社長が説明クリスマスケーキ試食会

» 2013年11月30日 14時30分 公開
[房野麻子,ITmedia]
photo らでぃっしゅぼーや代表取締役社長の井手明子氏。ドコモのコマース事業推進担当の執行役員を兼務

 NTTドコモのグループ会社で、有機・低農薬野菜や無添加食品などの宅配サービスを展開するらでぃっしゅぼーやが、11月29日、都内で報道関係者向けにクリスマスケーキの試食会を開催。井手明子社長が登壇し、2012年8月のドコモのグループ会社化以降の状況や、進めているサービスの改善についてコメントした。

 井手社長は、2013年5月から、らでぃっしゅぼーやの代表取締役社長に就任。ドコモのコマース事業推進担当の執行役員を兼務しながら、同社のサービス改革を進めている。「ケーキの新製品を発表するのは人生で初めて」と談笑しながら、Webサイトのリニューアルやドコモのショッピングサイト「dショッピング」での展開について説明し、新規ユーザーを取り込み、定着させたいと意欲を語った。

 「らでぃっしゅぼーやは会員制の宅配サービスというイメージが強く、会員しか買えないとか、買い方が分からないという声をいただいていた。11月11日にWebサイトをリニューアルし、従来会員にとっての利便性を高めると同時に、新しいユーザーに試してもらえるような取り組みを始めたところ。季節もののクリスマスケーキやおせちをきっかけに、らでぃっしゅぼーやを試していただき、その後、日常の食材の購入まで定着していただければと期待している」(井手社長)

 また、記者からの質問に答える形で、ドコモのグループ会社になってからの、らでぃっしゅぼーやの現状について簡単に説明した。現在、ドコモのdショッピングでは、ステーキ肉や野菜、加工品、冷凍食品など、らでぃっしゅぼーやのさまざまな商品が扱われている。「毎月、徐々に注文は増えている」といい、「ドコモポイントで商品を購入でき、月々の携帯電話料金と一緒に支払いができるので、ユーザーにとって利便性が高い」とdショッピングの利点をアピールした。

 dショッピングで展開する一方で、Webサイトをリニューアルし、そのサイトにユーザーを呼び込んでいるところだ。らでぃっしゅぼーやは会員制の宅配サービスとして知られ、ユーザーの7割は、商品の注文に商品カタログと一緒に配布される紙の注文用紙を利用しているという。しかし、「PCで注文したいという若い人も増えてきた。どちらでも注文できるような体制にする」(井手社長)

 Webサイトやdショッピングでは、会員以外も注文できる。「会員手続きが分からない場合や、らでぃっしゅぼーやを試してみたいという人など、幅広い人たちにらでぃっしゅぼーやを体験してもらえる」と井手社長は語り、「会員の方々は、今までの方法でもサイトでも注文できるようにしているが、今後は恐らくWebの注文が増えていくと思われる」と予想する。

 dショッピングでの販売を考慮し、商品ラインアップも工夫しているという。まずは体験してもらうことを重視し、トライアルセットを用意するほか、価格帯や量も意識してラインアップしているという。また、プラス一手間で1品作れるものやカット野菜など、利便性の高い半加工品を増やしている。「らでぃっしゅぼーやはお料理上手じゃないとダメだと思われる人がいるが、私が社長をやっているくらいだから(笑)。野菜を切って混ぜれば1品になるものや、カット野菜もあって、忙しい人にいいかなと思っている」(井手社長)

 なお、dショッピングでの売上は公表していないが、「徐々に伸びている」とのこと。

 ドコモからは十数名が、らでぃっしゅぼーやに転籍。らでぃっしゅぼーやは「RADIX」という独自の食品取扱基準を定めているが、「ドコモから来た社員は、こんなに大変な基準を持っていることにびっくりした」という。従来からの社員は、それは当たり前のこととしてユーザーにもよく知られていると思っていたが、「一般にはあまり知られていないことが、外から来たのでよく分かった。新規ユーザーは入ってきているのだから、我々が何にこだわって作っているかということを、毎週配布するカタログやWebサイトに掲載するようにした。特にWebサイトには字数制限がないので、かなり詳しく書けると期待している」(井手社長)

こだわり素材を使った4種のケーキを紹介

 試食会では、同社のこだわり満載の新作クリスマスケーキがお披露目された。らでぃっしゅぼーやでは2013年のクリスマスに4種類のクリスマスケーキを予約販売する。その中の2種類が試食用に提供された。

 1つは、すべての材料に国産原料を使った「わたしのフレッシュクリスマスケーキ」。デコレーションのクリームには、一般的なショートケーキに使われる植物性油脂のホイップクリームではなく、牛のミルクから作られる純生クリームを使用。また、その生クリームを含め、すべての材料を国産に統一した。冷凍で配送されるため、イチゴなどのトッピング用果物はなく、購入者が好みの果物を使って仕上げることができる。1700個限定で、価格は送料込みで3675円。

 もう1つは、2012年のクリスマスケーキの中で最も早く完売になったという「大人のショコラフランボワーズケーキ」。2013年は上に載っている手作りトリュフが3つに増えた。香り付けに高級ブランデーのVSOPを使用している。1900個限定で価格は3200円。

 このほかに、子ども向けにスイートチョコレートをふんだんにつかった「森のブッシュ・ド・ノエル」(2000個限定・2890円)、いろいろな味を少しずつ楽しみたいという声に応えて用意しているミニサイズケーキの2個セット「モンブラン&フロマージュのクリスマスケーキ」(1400個限定・3950円)も提供する。

photophoto 「わたしのフレッシュクリスマスケーキ」(写真=左)と「大人のショコラフランボワーズケーキ」(写真=右)。試食用には商品と同じ、冷凍を解凍したものが提供されたが、そうとは思えないほどフレッシュ感のあるおいしいケーキだった

 これらは特別サイト「らでぃっしゅぼーや厳選セレクト」(外部リンク)と、ドコモの「dショッピング」から予約購入ができる。製造上の問題で各ケーキとも限定数になっているが、12月中旬くらいまでは予約できるだろうとのことだ。

photophoto 試食会には「たんかく牛ローストビーフ」(1000個限定・2100円)と「国際若鶏ローストチキン(照り焼き)」(3600個限定・1680円)も用意された。こちらもケーキと同様に予約購入できる 

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