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» 2014年10月31日 20時00分 UPDATE

石川温のスマホ業界新聞:mineo・iOS8問題で浮かび上がるアップルとMVNOの関係 ━━SIMフリーiPhoneを安心して使える日は来るのか

iOS 8.0と8.1でケイ・オプティコムのMVNOサービス「mineo」が利用できないことについて、ドコモ網を使うIIJがイベント内でコメントした。AppleとMVNOはどのような関係にあるのだろうか。

[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 10月25日、IIJはユーザーイベント「IIJmio meeting 5」を都内で開催した(大阪は18日に実施)。通信に詳しい厄介な人から「これからMVNOを契約しようかな」という予備軍ユーザーまで200名近い参加者があった。

 ユーザーからの質問で最も多かったのが、ケイ・オプティコムの「mineo・iOS8で使えない問題」だった。

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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2014年10月25日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額525円)の申し込みはこちらから。


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 参加者から「あの問題は、ケイ・オプティコム、KDDI、アップルのどこが悪いのか」といった質問が寄せられた。そのユーザーはこれからMVNOを利用しようとしているようだったが、突然、使えなくなると不安で契約もできない。そのため、IIJのユーザーイベントに参加し、「MVNOのSIMカードは安心して使えるのか」を確認したかったようなのだ。

 IIJは「mineoの問題は他人事とは思えない」と正直に回答。確かに、iOS7.0ではIIJmioでもLTE通信が使えなくなる問題が発生したことがある。

「あの時はSMS対応SIMカードに切り替えてもらえば使えたが、将来(同様のトラブルが)起こるとつらい。(mineoの問題は)我々としても理解できてない」という。

 つまり、mineoの問題は、現在、日本で盛り上がりつつあるMVNO全体が抱える「不安」とも言えそうだ。

 ユーザーができる対処としては「IIJとしては検証作業を一生懸命にやっている。公開された情報を見てから、アップデートして欲しい」とのこと。ユーザーとしては、まずはMVNO側の検証作業を待つしかないようだ。

 ただ、質疑応答のなかで、気になったのが、IIJ担当者のある一言だ。

「アップルとはNDAが厳しいので、契約に触れない範囲で情報提供する」

 ここで耳を疑った。まさか、MVNOの一事業者であるはずのIIJがアップルとNDA(秘密保持契約)を結んでいたとは知らなかった。

 もしかすると、国内の大手MVNOはアップルとNDAを結び、通信制御に関して、情報共有が図られているのかも知れない。

 実際のところ、iOSに関しては、アップル独自の通信制御で動いており、キャリアであっても、対応に苦労していると聞く。新製品発売前に公開されないことも多く、過去には新製品が出てから、ネットワーク側を調整するということもしていたようだ。

 キャリアがアップルとNDAを結ぶのは当然だが、もしかすると、以前「つながらない」といった問題があったために、MVNOがアップルとNDAを結んで情報共有をしていることも考えられる。だからこそ、iOS8になって、NTTドコモ網を使うMVNOは快適に使えるようになったし、一方でmineoが使えなくなったというトラブルが発生しているとも考えられる

 もちろん、ケイ・オプティコムもアップルとNDAを結んでいる可能性はある。しかし、情報交換が上手くいっていなかったためにiOS8で使えなくなったとも考えられる。

 また、NDAを締結しているからこそ「原因は不明で、アップルには改善するように要望を出している」という、ぼやかした言い方になっているのかも知れない。NDAがなければ、もっと具体的な原因に言及してもいいはずだからだ。

 アップルとしては、iPhone 6/6 PlusやiPad Air 2などの発売初日にSIMフリー版を投入すると言うことは、それだけ日本市場でもSIMフリー版を根付かせようと思っているはずだし、そのパートナーとしてMVNOを重視するのは自然な流れとも言える。

 IIJ担当者が「僕らとしては、利用者に迷惑を及ぼさないようにキャリアやメーカーにアクションしていくしかない」と宣言しているだけに、水面下ではアップルとMVNOがつながっていて、こうした状況も改善していく方向にあるのではないだろうか。

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