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» 2014年12月30日 15時31分 UPDATE

最新スマートフォン徹底比較:4.5〜5型の最新SIMロックフリースマホを徹底比較――スタミナ&ベンチマークテスト編

LTE対応のSIMロックフリースマートフォンの比較レビュー第2回では、バッテリーの持ち(YouTubeの連続再生と静止画の連続表示)を測るテストと、ベンチマークテストを実施した。

[田中聡,ITmedia]

 2014年6月〜12月に発売されたLTE対応SIMロックフリースマートフォン「Ascend G6」「Ascend G620S」「Ascend P7」「LG G2 mini」「ZTE Blade Vec 4G」を比較していくレビュー。第2回では、バッテリーの持ちとベンチマークテストの性能を調べた。

photo 左から「ZenFone 5」「Ascend G6」「Ascend P7」「Ascend G620S」「ZTE Blade Vec 4G」「LG G2 mini」

最もバッテリーが持ったのは「LG G2 mini」

 まずはバッテリーの持ちから見ていこう。今回取り上げている6機種は、2000mAh〜2500mAhという容量のバッテリーを搭載している。キャリアが発売している現行ハイエンドモデルのバッテリー容量は3000mAh前後なので、それらと比べると見劣りするが、2000mAh強は安価なスマホでは必要十分な数値ともいえる。では実際のところ、どれだけ持つのだろうか? ほかのレビューでも実施しているYouTubeの連続再生テストと、静止画の連続表示テストを行った。

 今回実施した2つのテストで共通の条件は以下のとおりだ。

  • 満充電の状態で計測開始
  • バッテリー残量の確認には「Battery Mix」アプリを使用
  • ディスプレイの輝度は中間に統一
  • SIMカードは装着せずに、Wi-Fi接続で通信(ネットワークは光回線を使用)
  • GPSはオン、Bluetoothはオフにした
  • Googleアカウントの同期はオンにした
  • twicca、Twitter、Facebook、Dropboxをインストールしてログイン、Yahoo!アプリをインストールした

 まずはYouTubeテストから見ていこう。11月29日の11時17分頃から、東京都江戸川区の屋内で実施。再生した動画の画質は「自動」にした。動画は横向きに再生し、スピーカーの音量はオフにした。6時間計測したところ、バッテリーが最も残っていたのはLG G2 miniの40%だった。以降は32%のAscend G620S、29%のZenFone 5が続く。

 LG G2 miniのバッテリー容量は2370mAhで、6機種の中ではAscend P7に次いで大きい。そのAscend P7の6時間後は6%残だったが、これは高解像度なフルHD(1080×1920ピクセル)のディスプレイが少なからず影響しているものと思われる。LG G2 miniのディスプレイ解像度は540×960ピクセルなので、有利に働いた面もあるだろう。ただ、同じく540×960ピクセルのAscend G6は6時間後に12%残だったので、LG G2 miniの方が省電力性能にも優れていることが分かる。ZTE Blade Vec 4Gは6時間後に1%とこの中では奮わなかったが、ディスプレイの輝度がほか5機種と比べても高く見え、もう少し輝度を落とせば結果は変わっただろう(今回は中間の輝度で統一している)。

 MVNOのいわゆる「格安SIM」(特に月1Gバイト程度のプラン)を利用している人は、自宅ではWi-Fi環境を使っている人が多いであろうことを考えると、Wi-Fi環境での測定は現実的だろうし、YouTube再生が6時間は持つというのは、まずまず優秀な結果ではないだろうか。

photophotophoto 左からZenFone 5、Ascend G6、Ascend G620Sのバッテリー残量推移
photophotophoto 左からAscend P7、LG G2 mini、ZTE Blade Vec 4Gのバッテリー残量推移
YouTube再生テスト
ZenFone 5 Ascend G6 Ascend G620S Ascend P7 LG G2 mini ZTE Blade Vec 4G
1時間後 89% 86% 89% 87% 95% 85%
2時間後 77% 72% 78% 72% 85% 68%
3時間後 66% 57% 66% 55% 74% 52%
4時間後 54% 43% 55% 40% 62% 36%
5時間後 41% 27% 44% 24% 52% 19%
6時間後 29% 12% 32% 6% 40% 1%

 静止画のテストでは、1080×1920ピクセルの画像を6機種で12時間表示させ続けた。テストは11月26日0時44分から東京都江戸川区の屋内で実施。なお、バックライトを常時点灯させるために「Backlight Switch」というアプリを使用している。

 12時間後のバッテリー残量が最も多かったのは、48%のLG G2 miniだった。2位のAscend G620S(12時間後に25%残)と大きく差をつけた。ZenFone 5、Ascend G6、Ascend P7は12時間後にはそろって17%残で、ZTE Blade Vec 4Gは10時間56分後に残量が尽きてしまった。LG G2 miniは最初の1時間が経過しても100%から減らなかったのも驚きだ。小型ながら、LG G2 miniはパワフルなバッテリーを搭載しているといえる。

 ちなみにHuaweiのAscend G6とAscend G620Sは、どちらも2000mAhのバッテリーを備えているが、テスト結果はYouTubeと静止画のいずれもAscend G620Sの方が良かった。画面サイズと解像度はAscend G620Sの方が大きいことを考えると、省電力性能はAscend G620Sの方が優れていることが分かる。Ascend G6よりも1世代あとのQualcommのチップセット「MSM8916」を採用していることも影響しているのだろう。

photophotophoto 左からZenFone 5、Ascend G6、Ascend G620Sのバッテリー残量推移
photophoto 左からAscend P7、ZTE Blade Vec 4Gのバッテリー残量推移
静止画表示テスト
ZenFone 5 Ascend G6 Ascend G620S Ascend P7 LG G2 mini ZTE Blade Vec 4G
1時間後 93% 93% 93% 95% 100% 91%
2時間後 86% 86% 87% 88% 96% 82%
3時間後 79% 80% 82% 81% 92% 73%
4時間後 72% 73% 76% 74% 87% 63%
5時間後 65% 66% 68% 67% 83% 53%
6時間後 58% 59% 62% 60% 78% 44%
7時間後 51% 52% 57% 53% 73% 34%
8時間後 44% 45% 51% 46% 69% 24%
9時間後 37% 39% 44% 39% 63% 15%
10時間後 32% 32% 38% 32% 58% 5%(56分後に0%)
11時間後 23% 25% 31% 24% 54%
12時間後 17% 17% 25% 17% 48%

テスト内容によって結果がまちまちのベンチマーク

 ベンチマークテストは、CPUやグラフィックス性能などを計測する「Quadrant Professional Edition」と「3D Mark」を用いた。いずれも5回計測した平均値を出した。

 Quadrant Professional Editionの総合スコアが最も高かったのは、9799のAscend G620Sで、メモリが特に高かった。チップセットにQualcommのMSM8926を採用しているZenFone 5、Ascend G6、LG G2 mini、ZTE Blade Vec 4Gは、総合スコアは8300〜8900ほどにまとまった。Ascend G620Sは1世代上のMSM8916を採用していることでスコアに影響が出たものと思われる。一方、この中では唯一、Hisiliconの「Krin910T」をチップセットに採用したAscend P7は、CPUのスコアが伸び悩み、総合も低かったが、メモリ、I/O(データの読み書き)、3Dでは最も高い数値を記録した。

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 3D Markでは「Run Ice Storm Extreme」の総合スコアのみを記録したが、こちらは一転して、Ascend P7が7063で最も高かった。そのほかは4000台だったが、こちらはAscend G620Sが最も低かった。

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