カメラの進化に注目したい防水ミッドレンジスマホ「Xperia M4 Aqua」、エージェント機能搭載の未知なるBTスピーカーMobile World Congress 2015

» 2015年03月02日 20時44分 公開
[村上万純ITmedia]

 スペイン・バルセロナで開催中のモバイル関連見本市「Mobile World Congress 2015」で、ソニーモバイルはXperia Z3の後継機となるフラッグシップスマホ(おそらく“Xperia Z4”)は発表しなかったが、水没・流水も可能なミッドレンジスマートフォン「Xperia M4 Aqua」を発表。ほかに、天気予報やスケジュール情報などをしゃべって伝える(デモ機なのでまだしゃべることはできなかった)スマートBluetoothスピーカーなどの注目製品を多数展示している。

photo 防水対応をアピールするソニーモバイルコミュニケーションズのXperia端末やウェアラブル端末

 Xperia M4 Aquaは名前の通りに防水に対応するのが最大の特徴で、水没や流水に耐えるIP65/IP68相当の防水/防じん性能を備える。バッテリー容量は2400mAhで、ミッドレンジながら2日以上の駆動に耐える。1.5GHz駆動のオクタコアプロセッサ、Android 5.0、5型HD(720×1280ピクセル)ディスプレイなど、フラッグシップ機と遜色ないスペックを持つ。カラーバリエーションは、ホワイト、ブラック、コーラルの3色。本体サイズは72.6(幅)×145.5(高さ)×7.3(奥行き)ミリ、重量は140グラムで、女性でも片手で容易に持てるコンパクトサイズだ。

photophoto 「Xperia M4 Aqua」(写真=左)。OSはAndroid 5.0を搭載する(写真=右)

 カメラ機能がパワーアップしたのも特徴で、メインカメラは有効約1300万画素、88度の広角撮影に対応するインカメラも500万画素とセルフィー需要を考慮した画素数になっている。カメラ機能は、XperiaシリーズおなじみのAR(拡張現実)の3Dオブジェクトやペンツールで撮影中の写真や動画に落書きできる「AR Fun」、写真撮影時に音声を録音して写真閲覧中に再生できる「Sound photo」のほか、セルフィー用に肌の色を白くしたり、目を大きくしたりできる「Portrait retouch」などがプリインストールされている。

photo セルフィーを中心にカメラ機能が充実しているのが特徴だ
photophoto 3Dエフェクトで画面を飾れる「ARファン」
photophoto 「Portrait retouch」は自分撮りした写真をより美しくできる

 また、グローバル展開しているミドルレンジ機の4G LTE対応モデル「Xperia E4g」も合わせて展示された。 540×960ピクセル表示対応の4.7型ディスプレイを搭載しており、丸みを帯びたラウンドフォルムで片手でもすんなり持てるコンパクトなスマホという印象だ。2300mAhのバッテリーと省電力機能「Battery STAMINA Mode」を合わせて2日以上持つスタミナが特徴で、ソニーモバイルブースでもバッテリーの持ちに優れていることがアピールされていた。

photophoto 「Xperia E4g」の正面と背面
photophoto 側面から見ると丸みを帯びたボディが目立つ(写真=左)。バッテリーは2日持つ(写真=右)

 両機種共に日本での発売は予告されていないが、ソネットや日本通信などとMVNO回りで活発な動きを見せるソニーモバイルだけに、フラッグシップ機だけでなくミッドレンジモデルも同様に見逃せない存在となりつつあるといえる。日本ユーザーにも全く関係ない話とはいえなさそうだ。

未来のエージェントはスマートなBTスピーカー?

 ソニーブースでは、一見何者なのか分からない球体型のBluetoothスピーカー「BSP60」も来場客や記者たちの注目を集めていた。会場の説明員によると、目覚まし時計やスピーカーとして使えるほか、将来的には日本語を含む複数の言語に対応し、天気予報やスケジュールなどをユーザーに向かって話しかけてくれるエージェント的な存在になるのだという。NFCを利用したBluetoothペアリングが可能で、専用のAndroidアプリを使って操作する予定だ。「日本を含む世界各国で2015年7月ごろ発売予定」(説明員)ということだ。現時点ではまだ言葉を話すことはできないようだが、今後どのように我々の生活に溶け込んでくるのかに注目したい。

photophoto Bluetoothスピーカー「BSP60」(写真=左)。プライベートやオフィスシーンでの利用を想定している(写真=右)
photo 光と共に上部の左右が開閉する様子を説明員は「踊る」と表現していた。機能が追加されれば、将来的にはパートナーロボットのような存在になるのかもしれない

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