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» 2015年05月07日 15時00分 UPDATE

ハイレゾ音楽は楽しめる? バッテリーやmicroSDスロットは?――「Galaxy S6 edge」の“ここ”が知りたい(2)

エッジスクリーンを持つ「Galaxy S6 edge」には、他にも注目すべき点がある。今回は特に注目すべき「ハイレゾ音楽」「バッテリー」「microSDスロット」に関する疑問に答えていく。

[井上翔,ITmedia]

 先日、日本で発売された「Galaxy S6 edge」。この機種について、スマホに詳しいとされる筆者に疑問が多く寄せられたので、「Galaxy S6 edge SC-04G」を実際に使い、答えていくことになった。前回は、S6 edge最大の特徴である「エッジスクリーン」に関する疑問に答えた。

 今回は、エッジスクリーン以外で、特に多く寄せられた「ハイレゾ音楽」「バッテリー」「microSDスロット」に関する疑問に答えていく。

質問:「ハイレゾ音楽」には対応している?

 筆者には、スマホで音楽を聴いている知人が多い。ドコモが2014年冬モデルで「ハイレゾ(高品位)音楽再生対応」を推していたこともあり、昨今ハイレゾ音楽に対する興味が、がぜん高まっていることを肌で感じている。Galaxy S6 edgeはハイレゾ音楽の再生に対応しているのかも、気になるところである。

 結論から言うと、Galaxy S6 edgeはハイレゾ音楽に対応している。ヘッドフォンをつないだ状態でハイレゾ音楽対応のプレーヤーアプリでハイレゾ音源を再生すると、自動的に最大192kHz/24bitで出力される。メーカーや端末によってはハイレゾ再生中に通知が出ることもあるが、S6 edgeでは特に表示されない。特に意識せずにハイレゾ音楽を楽しめる、というわけだ。

photo デバイスでの再生スペックを表示できる「Ne Player」でハイレゾ音源を再生。192kHzでの出力に対応していることが分かる

 音楽関連の機能で、「K2 HD」「Adapt Sound」は、特に注目すべきだろう。

 「K2 HD」はJVCケンウッドが開発した音楽ファイルのアップコンバート技術で、リマスターハイレゾ音源を作成する際に広く使われている。Galaxy S6 edgeでは、K2 HDのアップコンバート処理をリアルタイムで行うことで、ハイレゾではない音声をハイレゾ品質で楽しめるようになっている。筆者は自宅に保存してあるMP3・AACファイルやインターネット動画で効果を試してみたが、想像以上に「効果てきめん」だ。

 「Adapt Sound」は、ヘッドフォン・イヤフォンの再生品質を最適化する機能で、普段使っているヘッドフォン・イヤフォンの性能を最大限引き出すことができる。ヘッドフォン・イヤフォンを装着し、流れてくるビープ音が聞こえるかどうか答えていくと最適化される仕組みとなっている。筆者は、自宅にあるいくつかのヘッドフォン・イヤフォンで効果を確かめたところ、低価格帯〜中価格帯の製品で特に有意な差が出る傾向にあることが確認できた。一方、高価格帯のものでは効果が薄くなる傾向にあることも確認できた。「ハイレゾ音楽には興味はあるけれど、今すぐ対応ヘッドフォン・イヤフォンを買えないよ」という人に勧めしたい機能だ。

 ほかにも、サラウンドエフェクト「SoundAlive+」、その名の通り真空管アンプを通したようなサウンドを再現できる「真空管アンプ」といった機能も用意している。「K2 HD」「Adapt Sound」「SoundAlive+」「真空管アンプ」は標準で無効となっているので、好みに合わせて設定・有効化しよう。

photophoto 標準設定ではK2 HDはオフになっている(写真=左)。Adapt Soundはビープ音をヘッドフォン・イヤフォンで聞いて最適化する。最適化の過程はさながら聴力検査のようだった(写真=右)

質問:バッテリーの持ちはどう?

 いつの時代も、バッテリーの持ちに関する質問はやはり多い。昨今のスマホでは、CPU、通信、画面解像度の向上などによって、新モデルになってバッテリーの持ちが改善するとは必ずしも言いきれない状況だ。カタログスペックで「GALAXY S5 SC-04F」と比較すると、以下の表の通り。

GALAXY S5 SC-04F Galaxy S6 edge SC-04G
バッテリー容量 2800mAh 2600mAh
バッテリー脱着 ×
連続待受時間(静止時) 3G:約 500時間/LTE:約 440時間/GSM:約 440時間 3G:約 440時間/LTE:約 400時間/GSM:約 360時間
連続通話時間(音声通話時) 3G:約 1020分/LTE:約 1020分/GSM:約 700分 3G:約 920分/LTE:約 950分/GSM:約 640分
実使用時間(ドコモ基準) 約65時間 約72.1時間

 スペックアップとバッテリー容量減少もあってか、Galaxy S6 edgeでは連続待受時間と連続通話時間が減少している。しかし、ドコモが定めた基準にもとづいた実使用時間は約7.1時間増えている。では、実際に使ってみるとどうなのだろうか。筆者の4月25日(土曜日)の生活を例に、「Battery Mix」アプリで分析した結果を見てみよう。時系列に行動を記すと、以下のようになる。

時間 行動
9時20分ごろ 満充電の状態で充電器から外す
9時20分ごろ〜10時30分ごろ 電子書籍を読む
10時30分ごろ〜11時20分ごろ 外で鍵屋さんの応対(Wi-Fiオフ)
11時20分ごろ〜12時20分ごろ 再び電子書籍を読む(Wi-Fiオンにし忘れる)
12時20分ごろ〜17時30分ごろ 移動と用事でほとんど手に触れず(Wi-Fiオン→モバイルルーターに接続)
17時30分ごろ〜18時前 メールとSNSチェック
18時ごろ〜22時前 用事でほとんど手に触れず(Wi-Fiオフ)
22時前後 メールとSNSチェック
23時前 帰宅して充電機(Quick Charge 2.0対応)につなげる

 バッテリー残量の推移は、以下のグラフを参照してほしい。最終的に残量17%で1日を終えることとなった。スマホの使い方は人によっても違い、もちろん曜日や時間帯によっても変わるが、画面を表示していると電力消費が非常に大きくなることはお分かりいただけるだろう。筆者が所有している複数台のAndroidスマホと比較して、そこまで大きく変わらない結果で、ディスプレイの解像度が(S5より)上がったことを考えると、むしろ健闘しているともいえる。

photo 筆者の4月25日の利用実績。画面が点灯すると、みるみるバッテリーが減ることがお分かりいただけるだろう。ただ、筆者の土曜日の生態を考えるとかなり持っている方である

質問:microSDスロットがないけど、大丈夫?

 一般的なAndroidスマートフォンにはmicroSDスロットが付いている。カメラ画像や動画・音楽ファイルの保存先として、活用している方も少なくないだろう。

 Galaxy S6 edgeは、64Gバイトと比較的大容量のストレージを持つ(au版には32Gバイトモデルもある)が、microSDスロットを備えていない。結果、前に使っていた携帯電話やスマホからのデータ移行にmicroSDを使えない――わけではない。

 Galaxy S6 edgeはUSB On-The-Go(USB機器接続)に対応しており、アダプターを介してUSBマスストレージ規格準拠のストレージデバイスを接続できる。市販のSDカードリーダーは、この規格に準拠しているので、S6 edgeで使うことができる。microSDからのデータ移行もできるので安心だ。

 また、スマートフォンからのデータ移行であれば、オンラインストレージを使ったデータ転送もできる。「Google Drive」や「Dropbox」など、普段使っているサービスを使ってデータの転送をしよう。なお、Galaxy S6 edge(とS6)にはMicrosoftの「OneDrive」アプリがプリインストールされている。このアプリからOneDriveに新規登録、またはサインインすると、200Gバイトの追加ストレージを2年間使える権利が付与されるので、ぜひ活用したい。

photo microSDスロットは備えないが、USB接続のSDカードリーダーを接続できるので、古い携帯電話・スマホからのデータ転送にぜひ活用したい
photo サムスン電子とMicrosoftの提携で、S6 edge(とS6)ユーザーにはOneDriveの200Gバイト分の追加ストレージが2年間付与される

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