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» 2015年06月15日 10時53分 UPDATE

価格別 LTE対応SIMフリースマホまとめ――「SIMサイズ、ストレージ、メモリ、対応バンド」編

LTEに対応した「今買えるSIMロックフリーのスマートフォン」のスペックを比較する本記事。第3回では、SIMのサイズ、ストレージ、メインメモリ、外部メモリ、LTEの下り最大通信速度、対応バンドを調べた。

[小林誠,ITmedia]

 現在購入可能なLTE対応のSIMロックフリースマートフォンをスペック別に比較してきた3回目。SIMカードのサイズ、ストレージ、処理能力に直結するメインメモリ、外部メモリ、そしてLTEの下り最大通信速度や対応バンドを調べた。第2回掲載後にHuaweiの「honor6 Plus」が発売されたので、これを加えた20機種をまとめた。

photo 今回紹介しているSIMロックフリースマートフォン20機種。安い順に左上から並べた

本体64Gバイト、メモリ4Gバイト、下り最大150Mbpsなら最強?

 第1回、2回と同じく価格帯別にスマホを並べ表にまとめている。本体の価格(一括時)は税込で、小数点以下は切り捨て。購入する場所によって価格が異なるので注意してほしい。

価格帯 メーカー・提供元 機種名 本体価格一括 SIMサイズ ストレージ メモリ 外部メモリ最大容量 下り最大通信速度
1万円台 freetel priori2 LTE 1万9224円 micro×2 8Gバイト 1Gバイト 32Gバイト 150Mbps
2万円台 ZTE g02 2万1600円 nano 8Gバイト 1Gバイト 32Gバイト 150Mbps
Huawei Ascend G620S 2万3540円 micro 8Gバイト 1Gバイト 32Gバイト 150Mbps
LGエレクトロニクス G2 mini 2万7500円 micro 8Gバイト 1Gバイト 32Gバイト 150Mbps
京セラ TORQUE SKT-01 2万7830円 micro 8Gバイト 1.5Gバイト 32Gバイト 100Mbps
ASUS ZenFone 5 2万8944円〜 micro 16、32Gバイト 2Gバイト 64Gバイト 150Mbps
3万円台 freetel freetel XM 3万218円 micro 16Gバイト 1Gバイト - 150Mbps
ZTE Blade Vec 4G 3万2184円 micro 16Gバイト 1Gバイト - 150Mbps
京セラ S301 3万2184円 nano 8Gバイト 1Gバイト 32Gバイト 150Mbps
ZTE g03 3万2400円 nano 16Gバイト 2Gバイト 32Gバイト 150Mbps
ASUS ZenFone 2 3万8664円〜 micro×2 32、64Gバイト 2、4Gバイト 64Gバイト 150Mbps
富士通 ARROWS M01 3万9660円 micro 8Gバイト 1Gバイト 32Gバイト 150Mbps
4万円台 Huawei honor6 Plus 4万9464円 micro×2 32Gバイト 3Gバイト 128Gバイト 150Mbps
5万円台 VAIO VAIO Phone 5万1840円 micro 16Gバイト 2Gバイト 64Gバイト 150Mbps
Huawei Ascend Mate7 5万2799円 micro 16Gバイト 2Gバイト 32Gバイト 300Mbps
シャープ AQUOS SH-M01 5万7024円 micro 16Gバイト 2Gバイト 32Gバイト 150Mbps
ソニーモバイル Xperia J1 Compact 5万9184円 micro 16Gバイト 2Gバイト 128Gバイト 150Mbps
8万円台 Google Nexus 6 8万1183円 nano 32、64Gバイト 3Gバイト - 150Mbps
9万円台 Apple iPhone 6 9万3744円〜 nano 16、64、128Gバイト 1Gバイト - 150Mbps
10万円台 Apple iPhone 6 Plus 10万6704円〜 nano 16、64、128Gバイト 1Gバイト - 150Mbps

 SIMの形状はmicroSIMが主流だが、ZTEの「g02」と「g03」、そして「Nexus 6」iPhone 6/6 PlusはnanoSIMを採用している。今回取り上げた機種の中で標準SIM採用機はない。大手キャリアのスマートフォンではnanoSIM採用機もだいぶ増えてきたが、SIMロックフリー端末ではまだ少なめだ。SIMスロットを2つ持つ端末もあるが、一方のスロットはGSM専用(海外の2G用)なので、日本では使用できない。

 本体のストレージは8〜16Gバイトが主流だ。これも大手キャリアのスマートフォンでは8Gバイトの端末自体ほとんど見られなくなっており、SIMロックフリー端末の劣る点といえる。

 そんな中、最大32Gバイト版の「ZenFone 5」、最大64Gバイト版の「ZenFone 2」「Nexus 6」、そして最大128Gバイト版を用意するiPhone 6/6 Plusは貴重だ。

 そんな本体のストレージを補うのが外部メモリだが、SIMロックフリー端末ではmicroSDHCの32Gバイトまで対応という機種が多く、外部メモリに非対応の端末すらある。

 大手キャリアの端末なら本体のストレージが大きいため外部メモリは非対応でも問題なさそうだが、SIMロックフリーのスマホで画像、動画といったファイルを大量に保存する人は、アプリを大量にインストールする人は注意したい。

 本体のストレージと外部メモリの面で安心できるのはZenFoneの2機種、VAIO Phone、Xperia J1 Compactあたりだろうか。

 サクサクとした操作に重要なのが第2回で紹介したプロセッサとメインメモリ(RAM)だろう。低価格帯は1Gバイトが多く、5万円以上になるとほぼ2Gバイト以上だ。

 だが2万円台では唯一となる、ZenFone 5の2Gバイトが目を引く。3万円台のZTE g03も2Gバイトだ。さらにZenFone 2は4Gバイトモデルがあるほか、GoogleのNexus 6が3Gバイトとなっている。

 最後にLTEの下り最大通信速度を見ると、ほぼ150Mbpsとなっている。その中でLTEのCategory6に対応しているHuaweiの「Ascend Mate 7」が下り最大300Mbpsとなっており、NTTドコモのLTE-Advancedを活用した「PREMIUM 4G」エリア内であれば、理論上は下り最大225Mbpsの通信が可能だ。また、TORQUEは下り最大100Mbpsにとどまっている。

3バンドだけでなく、4バンド対応機種も登場!

 LTEについては対応バンド(周波数帯)によって、通信速度、つながるエリアに違いがある。以前はLTEのエリアが狭いだけでなく、SIMロックフリー端末の日本国内の対応バンド数の少ない機種もあったが、現在ではSIMロックフリー端末でもドコモの「クアッドバンドLTE」と呼ばれる4バンドに対応した機種が増えてきた。

 今回取り上げている20機種が対応しているドコモのLTE対応バンドを、以下にまとめた。

価格帯 メーカー・提供元 機種名 本体価格一括 ドコモ2GHz(バンド1) ドコモ1.7GHz(バンド3) ドコモ1.5GHz(バンド21) ドコモ800MHz(バンド19)
1万円台 freetel priori2 LTE 1万9224円
2万円台 ZTE g02 2万1600円
Huawei Ascend G620S 2万3540円
LGエレクトロニクス G2 mini 2万7500円
京セラ TORQUE SKT-01 2万7830円
ASUS ZenFone 5 2万8944円〜
3万円台 freetel freetel XM 3万218円
ZTE Blade Vec 4G 3万2184円
京セラ S301 3万2184円
ZTE g03 3万2400円
ASUS ZenFone 2 3万8664円〜
富士通 ARROWS M01 3万9660円
4万円台 Huawei honor6 Plus 4万9464円
5万円台 VAIO VAIO Phone 5万1840円
Huawei Ascend Mate7 5万2799円
シャープ AQUOS SH-M01 5万7024円
ソニーモバイル Xperia J1 Compact 5万9184円
8万円台 Google Nexus 6 8万1183円
9万円台 Apple iPhone 6 9万3744円〜
10万円台 Apple iPhone 6 Plus 10万6704円〜

 多くの機種はLTEの3バンドに対応しており、日本固有と言われているバンド21(1.5GHz帯)には対応していない。多くのSIMロックフリー端末がグローバルモデルをベースにしているからだろう。京セラのTORQUEとHuaweiの「honor6 Plus」は、2バンドの対応にとどまっている。

 その中で4バンドに対応したのが、富士通の「ARROWS M01」、シャープの「AQUOS SH-M01」、ソニーモバイルの「Xperia J1 Compact」だ。いずれも日本メーカーであり、ドコモでもおなじみのブランドだ。

 NexusやiPhoneは世界各国のLTEバンドに広く対応しているが、やはりバンド21には非対応。LTEのエリアが日本全国に広がりつつある現在、4バンド対応の機種と3バンド対応の機種でつながりやすさ、通信速度にどれだけ差があるのかは見えにくいが、少しでもつながりやすさにこだわるのなら、4バンド対応の3機種を選択肢に入れてみるといいだろう。

どのSIMフリースマホがどんな人に向いているのか?

 では最後にどの端末がどんな人に向いているのか、オススメのスマホを挙げてみよう。

とにかく安いものがいい

 1万円台のfreetelの「priori2 LTE」一択となる。しかしもう少しスペックが高いモデルが欲しいとなれば、2万円台の中から選ぶことになる。その2万円台で最安かつ唯一Android 5.0を採用したg02が、かなりお得といえる

スペック至上主義

 とにかくスペックの高いモデルを望むなら、大画面のZenFone 2、Ascend Mate 7、honor6 Plus、Nexus 6あたりがオススメ。3万円台から購入できる。サイズを抑えつつハイスペックを求めるなら、5型のg03も良いだろう。

操作性にこだわり

 「片手操作がしやすい」「サクサク使える」という視点だとどうか。コンパクトな端末の中でプロセッサやメモリをチェックすると、AQUOS SH-M01、Xperia J1 Compact、iPhone 6が狙い目。ただし高価なので、安価な端末も、というなら4.7型の「LG G2 mini」を選択肢に入れてみてはどうだろう。

日本向け機能が欲しい

 防水、おサイフケータイ、ワンセグはSIMロックフリーでは対応機種が少ない。防水とワンセグの両方に対応しているのはAQUOS SH-M01。

 おサイフケータイへの対応ならXperia J1 Compact一択だが、楽天Edyが使えるものの、モバイルSuicaやnanacoなど未対応のサービスもあり、中途半端な状況だ。

 防水防塵なら京セラのTORQUE、S301、富士通のARROWS M01。TORQUEは第1回でも触れたがMIL規格準拠で、S301は耐衝撃性能も有している。

5型でバランス重視

 主流の5型スマホのなかで、価格、性能、操作性のバランスを考えた、誰もがある程度満足できそうな端末と考えると、2万円台で2Gバイトのメモリを搭載したZenFone 5、3万円台で8コアのプロセッサを使えるg03がオススメだ。

スタミナ重視

 第2回でも触れたがAQUOS SH-M01が筆頭。Xperia J1 Compact、TORQUE、S301、ARROWS M01といった日本メーカーが中心。また不具合が起きにくい端末は信頼できる、という考え方に立てば、すでに実績のあるグローバル端末を選ぶのも良さそうだ。


 SIMロックフリー端末はこの1年ほどで販路を広げ、ラインアップも増えてきた。特定のMVNOのサービスとセットでしか購入できない機種もあるが、そのMVNOのサービスも進化し、より安く、高速通信が大容量に使えるようになりつつある。次のスマホを考えるときは大手キャリアだけでなく、MVNO&SIMロックフリー端末も候補に入れてほしい。

 ちなみに今回は発売前なので取り上げていないが、日本では約4年ぶりの発売、そしてSIMロックフリー端末の中で唯一の「Windows Phone」となる、マウスコンピューターの「MADOSMA」(6月18日発売で3万円前後)も、新たな選択肢になるだろう。

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