キャリア3社が初夏に発表した「2015年夏モデル」のスマートフォンが店頭に出そろった。この夏はNTTドコモが8機種、KDDIは7機種、そしてソフトバンクが久しぶりに大規模な製品発表会を開催して4機種のスマホを投入。3社がグローバルモデルの「Galaxy S6 edge」「Xperia Z4」をラインアップするなど、iPhoneに続いて端末の横並び化が進んだ。
とはいえ特定のキャリアでしか販売しない人気シリーズの最新機種や共同開発モデルもあるなど、選択肢の広さはAndroidならでは。またハイスペックモデルでは8コアプロセッサを搭載した機種が中心となる一方、ミドルレンジクラスも全体的なスペックの底上げが進み、どれを買っても間違いはない――という声も聞かれるようになった。こうなると、それぞれの性能差がどれくらいあるのかも気になるところだ。
そこで各社2015年夏モデルのベンチマークテストを行い、CPUやグラフィックスの性能を計測してみた。今回はヨドバシカメラの旗艦店である「マルチメディアAkiba」(東京・秋葉原)にお邪魔し、閉店後の1階携帯電話販売コーナーで「Galaxy S6 SC-05G」を除く18機種をお借りしてテストを行った。
ベンチマークはホットモックと呼ばれるデモ用の端末ではなく、SIMが入った製品版を使っている。各機種ともOSは発売時点のものだが、ソフトウェア更新は最新のものを適用した。アプリは端末の初期設定時にインストールされるものと、測定用のベンチマークアプリをインストール。そのほか省エネ設定などの項目は初期設定の状態にしている。できる限り「買った後に初めて使う」状態での性能を計測するためだ。
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