友達や家族にSIMフリースマホをどうやって勧めたらいい?SIM通

» 2015年08月19日 06時00分 公開
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 7月26日、インターネットイニシアティブ(以降、IIJ)の本社(東京・飯田橋)にて“IIJの中の人”とのトークイベント「IIJmio meeting 8」が開催されました。中でも会場が大いに沸いたのが、ライトユーザ向けコーナー「みおふぉん教室」においてIIJスタッフが周囲に「みおふぉん」を勧めた結果を披露するというもの。

みおふぉん教室

 登壇者は、同イベントでおなじみ、ネットワーク本部技術企画室・佐々木氏、IIJmioサービス開発担当・村越氏、会員向けメールマガジンで「Miki’s Happy mio Life」コーナーを担当する、サービス推進本部・おがわ氏の3名。

ガラケーユーザの妻をSIMフリースマホに変えるまで

 「ファミリーシェアプランを作ったにもかかわらず、家庭では2年ほど『1人ファミリーシェアプラン状態』だった」という佐々木氏。奥様はFOMAガラケーユーザで切替に抵抗するなか、半ば強制的に試みるところから始まります。

ネットワーク本部技術企画室・佐々木氏

<使用環境とニーズ>

  • 使用端末:FOMAガラケー
  • 契約内容:ドコモ バリュープラン「タイプSSバリュー」+iモード
  • ニーズ:絵文字使いたい

 手順は以下のとおり。

  1. 自宅にあったキャリアのスマホを用意
    (はじめGalaxy Nexus SC-04Dでトライ。次にXperia Z3 Compact SO-02G)
    ※いずれもドコモのSIMロック解除対象端末
  2. IIJmio「ファミリーシェアプラン」のSIM 1枚使用(SMS機能付き)
  3. spモード契約を一度してもらい、メールをそちらに付け替えてi-modeを解約
  4. ドコモのサイトでIMPでドコモメールが使える「メールクライアントの設定」を申し込み

<苦労した点>

 IMAPメール は当初、Androidの定番「K9mail」に絵文字のアドインをつけて使ってもらっていたところ、「メールサーバから吐き出されてきた」といったメッセージが出るたびに「壊れた」と指摘が来るように。その後ACCESS社「CpsmoSia」に切り替えたとのこと。

<教えたこと>

 「メール端末にはメールが来ない」ことを伝えつつ、最低限の使い方をレクチャー。

遠く離れた相手、しかも人を介しての場合

 IIJmio meeting初登場の村越氏は「知人女性の母親(沖縄在住)にSIMフリータブレットを提案」というなかなかハードルの高い挑戦を強いられました

ネットワーク本部技術企画室・佐々木氏

<使用環境とニーズ>

  • 使用端末:PC
  • 回線:ADSL
  • よく使うサイト:GYAO!で動画視聴、楽天でショッピングニーズ1

  • ニーズ1:メールとWEBが使えたらいい
  • ニーズ2:タブレットを基本は自宅で使うが、旅行時、ホテル等でも使えるといい
  • ニーズ3:Word、Excelは不要
  • ニーズ4:5万円以下希望
  • ニーズ5:画面は大きいほうがいい
  • ニーズ6:すぐに壊れたりしないのがいい
  • ニーズ7:しっかりしたサポート

<提案内容>

 「IIJmioプリペイドパック 2GB(3,791円)」をどれくらいで使いきるか調べてもらうところから始めたそう。

 SIMフリータブレットはスタンドが便利で持ちやすいことから「YOGA Tablet 2」を選択。意外だったのは、メーカーの国を聞かれたこと。

<苦労した箇所>

 「機器セットアップのサイクルを20回くらい行った」という村越氏。

  • ヒアリング→アプリダウンロード→ログイン→動作確認
  • 公式アプリがなく、スマホに最適化されたサイト(タブレットに対応していない)はタブレットだと見づらいことがあった
  • タブレットだと利用できないサービスがあった。専用アプリはあっても使いづらい

 いざ、導入してみると、YouTubeを流しっぱなしで寝てしまったのが影響し、3日で2GBを使い切ってしまったとのこと。…想定以上に動画コンテンツを視聴しているのでIIJmioが提供するプランではとても足りません。そこで、家電量販店にて無線LAN APを購入してもらうことで、今では快適にタブレットを使ってもらっているとのこと。

手間と節約、簡単がキーワード

 「『格安SIMがよくわからず不安』というのが二の足を踏んでしまう理由のひとつ」とおがわ氏。メルマガやSNS等通じて「みふぉんへ」の移行手順書を掲載したところ、初心者ユーザからの反応も上々。たとえば、「登録Apple IDの変更はまず最初にしよう」や、「メルマガ等のアドレスは変更しよう」など。移行方法がわかれば「わたしにもできるかも!?」という心理が働き、続々と質問が来るようになったといいます。

サービス推進本部・おがわ氏

 次なる壁は「違約金」。キャリア契約の場合、2年縛りが通常なので、違約金の契約残月なども含めて周囲から相談された際、試算したといいます。

<提案内容>

 周囲に勧めた結果、一番ニーズとして多かったのは「SIMフリー端末の新規購入パターン」。その他、「通話用にガラケー+データ通信でiPadの組み合わせ」など。一方、お勧めしないケースは、「通話メイン」「旦那様が仕事と兼用でスマホを使用」「自宅の固定回線とセット割引」と、具体的に開示。

 逆に勧めにくい環境は、

  • 通話メイン(通話相手がガラケーや固定電話の場合)
  • 旦那様が業務とプライベート兼務で端末を使用
  • 自宅の固定回線とセット割引

<苦労した点>

  • メールをリアルタイムで受信できず、ケースが多かった
  • ヤフオクなど、リアルタイムを求めるものにはあまり適さない)

 まさに三者三様の結果となりましたが、自分自身も含め、しっかり基本をおさえていく必要がありますね。

(文・SIM通編集部)

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