ポイントをためて通信料を0円に――月額298円からのMVNOサービス「ロケットモバイル」

» 2016年05月16日 16時47分 公開
[田中聡ITmedia]

 エコノミカルがMVNO事業に参入し、格安SIMサービス「ロケットモバイル」を5月16日から提供する。

 エコノミカルは、2015年12月17日に設立したスタートアップで、MVNO事業を専業としている。CEOの金野太一氏は光通信出身で、在籍時にMVNO事業の立ち上げに携わったこともあるという。

ロケットモバイル ロケットモバイル
ロケットモバイル エコノミカルの概要

「お手伝い案件」をこなしてポイントをためる

ロケットモバイル エコノミカルの金野太一CEO

 そんな同社が立ち上げた新サービス、ロケットモバイルでは、「1ポイント=1円」として、たまったポイントを毎月の通信料から割り引けることを特徴に打ち出している。アプリをダウンロードする、アンケートに回答する、サービスに新規登録するといった「お手伝い」をすることで、ポイントがたまる。こうした「お手伝い案件」は、毎月計5000件を案内していく予定。金野氏は「ちょっとした空き時間に何かをするだけで、ポイントをためられる」と利便性を話す。

 「特定のテーマについて400文字の記事を書く」「指示された場所で写真を撮って送る」といったマイクロタスク型のポイント案件も提供する予定。こうしたマイクロタスクを取り扱っている会社との連携も進めており、「6〜7月には詳細を発表できる」(金野氏)とのこと。金野氏は、「ポイントをためると通信費が最大0円になる。298円のプランだと、アプリのダウンロードを3日に1回ぐらいすれば0円になる」とアピールする。

 お手伝い案件は、ユーザーが通信料や契約状況などを管理できる「マイページ」からアクセスできる。

ロケットモバイル 頑張ってポイントをためれば、通信料を0円にすることができる

業界最安クラスのプランを用意

 通信サービスはNTTドコモのネットワークを使ったもので、ソネットがMVNEとしてサポートしている。料金プランは月額298円(税別、以下同)で200kbpsの通信を制限なしで利用できる「神プラン」、高速サービスは月590円で1GB、月840円で3GB、月1200円で5GB、月1850円で7GBの通信ができるプランを用意する。データプランなので解約料は発生しない。

ロケットモバイル まずはデータプランを提供する

 神プラン、3GB、5GB、7GBプランは「業界最安値」を実現していると同社はアピールする。ちなみに業界最安値といえるのは、あくまで同等プランと比較した場合。データSIMは500MB未満まで0円で運用できるソネットの「0 SIM」が最安、7GBプランは月1800円で500kbpsの通信ができる「OCN モバイル ONE」の方が安い。1GBプランは「イオンモバイル」の月480円の方が安いが、「1GBプランの利用者は全体の1割にも満たないという調査結果もある」(金野氏)ため、あえて最安値にはしなかった。また、最安値を常に追求していく意志はないようだ。「明日、他社が(ロケットモバイルよりも)安い価格を出してきたから、それより安い価格を出すことは予定していない。全体の相場感や流れを見て判断したい」(同氏)

ロケットモバイル 1GB以外のプランは他社よりも安い。ちなみにA社は「イオンモバイル」、B社は「FREETEL SIM」

 さらに、「ロケットスタートキャンペーン」として、2015年5月末までに申し込むと、毎月の利用料金を6カ月間最大500円割り引く。神プランは0円、1GBプランは月90円、3GBプランは340円、5GBプランは700円、7GBプランは1350円となる。

 なお、直近3日間の通信量が1Gプランは360MB、3Gプランは500MB、5Gプランは800MB、7Gプランは1GBを超えると、通信速度を制限する場合がある。契約事務手数料は3000円で、SMSオプションは月150円かかる。支払いは現在のところクレジットカードのみだが、「決済手段は増やしていく予定」(金野氏)。

音声プランは7月に提供

 現状のサービスは「β版の位置付け」(金野氏)であるため、まずはデータプランのみを提供し、7月から音声プランを追加する予定。また、ユーザーの声をもとに、データについてもプランを増やしていく予定だという。

ロケットモバイル 通話プランは7月に提供する予定だが、他社よりも安くする意向があるようだ

 7月よりも前倒しでデータプランの提供を開始した理由について金野氏は「(ロケットモバイルは)従来のMVNOよりはWebサービス寄りの立ち位置。小さいものを出して、ニーズを確認しながらサービスを拡充していく。まずは小さく始めて、ユーザーの声を聞きながら、より良いサービスとして通話プランを出していきたい」と回答。また、2016年3月から「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」がSIMロック解除可能になったことで、多くのMVNOが宣伝を強化したことも、MVNO参入の追い風になったようだ。

 MVNEにソネットを選んだ理由については「(ロケットモバイルの)企画をすごく理解していただいた。最速でサービスを出したかったので、協力体制やサポート体制などを総合的に判断して、この方々がパートナーだと勝てると判断した」と金野氏は説明した。

 申し込みはロケットモバイルのWebサイトから行えるほか、今後は店舗でも販売できるよう検討しているとのこと。契約の目標について「具体的な数字は明言できないが、最速で10万ユーザーを目標にしたい」(金野氏)とした。端末のセット販売は現在のところは行っていないが、「これから用意していきたい」(同氏)とのこと。

ロケットのようにぶっとんだサービスを提供したい

 サービス名「ロケットモバイル」には、「モバイル業界でロケットのようにとがっている/ぶっとんでいるサービスを提供したい」という思いを込めた。MVNOサービスは後発での参入になるが、「新規参入するからには、大手キャリアが提供している直球のプランや、値下げ競争だけをぶつけていくことはせずに、企画力や新しいニーズに合わせたプランを提供していきたい」金野氏は意気込む。

ロケットモバイル サービス名の由来

 通信料に応じてポイントがたまるサービスは他のMVNOも実施しているが、“お手伝い”でポイントをためる手法を採用しているのはロケットモバイルならでは。料金はほぼ横並びとなっているだけに、この手法がどこまで受け入れられるかが、サービス成功のカギを握るといえる。

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