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» 2016年08月02日 21時35分 公開

「UQ mobileにできるだけ頑張ってほしい」――KDDI田中社長がMVNOについて語る

KDDIの決算会見で、田中社長はUQ mobileのサービス拡充を推進することを強調。KDDIからMVNOやY!mobileへの流出が目立つため。中長期の戦略としては、IoT(モノのインターネット)分野での市場開拓を目指す。

[田中聡,ITmedia]
田中孝司 KDDI田中孝司社長

 KDDIの2016年度第1四半期の決算説明会で、田中孝司社長がMVNOの方針を語った。

 au系のMVNOといえば、ここ最近、KDDIグループのUQコミュニケーションズが「UQ mobile」のサービスを拡充している。無料通話付きの「ぴったりプラン」を月額2980円から1980円(最大1年間)に割り引き、家電量販店での取り扱いを1000店舗へ拡大。7月に「iPhone 5s」の販売を開始したことも記憶に新しい。「ぴったりプランを開始以降、女性のお客さまにも人気が出てきている。手軽にスマートフォンを利用したいお客さまに対してアピールを強めていきたい」(田中氏)

 決算説明では、KDDIとしてもUQ mobileのサービス強化を推進していくことを強調した。その理由について田中氏は、MNO(ドコモ、au、ソフトバンク)間では流動がほとんどないが、KDDIからMVNOとY!mobile(ソフトバンク)への流出が見られるからだと話す。「auの回線を使ってくれるMVNOがリクープ(損失を取り戻)してくれれば(いい)。回線利用料はわれわれの収入になるので、UQ mobileにできるだけ頑張ってほしい。KDDIのMVNOは端末がそろっておらず、戦略的なキャンペーンもできていないので、(UQ mobileの)端末のラインアップをそろえたり、積極的なキャンペーンを打ったりしていく」(田中氏)

 目下のところY!mobileがUQ mobileの大きなライバルといえる。田中氏も「現状、われわれの大きな流出先がY!mobileであることは変わらないので、先方のいいところはキャッチアップしないといけない」と警戒心を見せた。

UQ mobile タッチポイント(店舗)、料金プラン、端末を拡充している「UQ mobile」

 KDDIの業績は前年同期比で増収増益となり、マルチデバイスの推進によってARPA(1アカウントあたりの収益)も向上。4月には「auでんき」「auのほけん・ローン(生命保険、損害保険、住宅ローン)」を開始し、au経済圏におけるサービスを拡充する。8月から新たな会員制プログラム「au STAR」を順次開始し、そのうちの1サービス「au STARロイヤル」では、利用年数に応じてWALLETポイントを毎月還元する。「(au STARロイヤルで)au経済圏の拡大にも貢献していきたい。ポイント(の用途)は通信料や端末代が約半分だが、それ以外(の買い物など)が徐々に増加している」(田中氏)

KDDI 長期ユーザーほど多くのポイントがたまる「au STARロイヤル」
KDDI WALLETポイントを通信費や端末代以外に使うユーザーが増加している

 中長期の戦略として、IoT(モノのインターネット)を推進して新たな市場開拓を目指す。6月にはトヨタ自動車と、コネクティッドカー(つながるクルマ)の通信プラットフォームを共同開発することを発表している。モバイル回線経由でリアルタイムで電力使用量が分かる「スマートメーター」も「(KDDIの)純増に大きく貢献している」(田中氏)とのことで、2014年の314万から2019年までに5700万強の導入を目指す。

KDDI コネクティッドカーやスマートメーターなどで新たな市場開拓を目指す

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