LTEやSamsung Payにも対応――Samsung、スマートウォッチ「Gear S3」を発表IFA 2016

» 2016年09月01日 13時25分 公開
[田中聡ITmedia]

 Samsung Electronicsが8月31日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催される家電の展示会「IFA 2016」に合わせて、スマートウォッチの最新製品「Gear S3」を発表した。

 Gear S3では、アウトドアでの利用を想定した「frontier」と、エレガントな見た目やディテールにこだわった「classic」というデザイン違いの2モデルを用意した。バンドの幅は22ミリで、他のバンドに付け替えることもできる。

Gear S3 「Gear S3」の「classic」(左)と「frontier」(右)
Gear S3Gear S3 frontier(左)、classic(右)

 ディスプレイは1.3型の円形Super AMOLED(有機EL)(360×360ピクセル)を搭載し、1600万色のカラー表示にも対応した。時刻を常時表示する「Always On Display(AOD)」もサポートしている。

 ウェアラブル端末に最適化された「Corning Gorilla Glass SR+」により、ひっかき傷から保護してくれる。またIP68の防水・防塵(じん)性能も備えている。バッテリー容量は380mAhにアップし、1回の充電で4日間連続使用できるという。

 Gear S2にも搭載されている、ディスプレイ外周のベゼルを回して各種機能を呼び出せる操作を継承したほか、ベゼルを回してアラームのスヌーズを止めたることもできる。また、画面に手書きをしてテキストや絵文字を入力したり、リマインダーアプリを使って備忘録やToDoリストを作成したりもできる。

 GPSや、加速度/ジャイロ/心拍数/気圧センサーも備えており、ユーザーの活動量や状態を記録できる。frontierは(一部地域で)LTEと3Gにも対応しており、内蔵のマイクと、新たに搭載したスピーカーを使ってGear S3単体で通話をすることも可能。スピーカーからボイスメッセージを送ったり、音楽を再生したりもできる。

 モバイル決済サービス「Samsung Pay」にも対応しており、クレジットカードやデビットカードの情報を登録することで、Gear S3だけでカード決済が可能になる。

 ウェアラブル向けにカスタマイズしたTizenベースのOSを備え、フィットネス、音楽、ニュース、旅行などのアプリをGear S2と同様に利用できる。ウォッチフェイスをGear S3から直接ダウンロードし、画面をカスタマイズできる。

 Gear S3の発売に合わせ、SamsungはGear S2のソフトウェアアップデートを実施し、Gear S3の一部機能を追加する予定だ。

Gear S3
Gear S3
「Gear S3」の主な仕様
機種名 Gear S3 frontier Gear S3 classic Gear S2【参考】
ディスプレイ 1.3型 円形有機EL(SuperAMOLED)ディスプレイ(360×360ピクセル、1600万色)、Corning Gorilla Glass SR+ 1.2型 円形有機EL(SuperAMOLED)ディスプレイ(360×360ピクセル)、Corning Gorilla Glass 3
プロセッサ 2コア 1.0GHz
サイズ(幅×高さ×奥行き) 46×49×12.9mm 42.3×49.8×11.4mm
重量 62g 57g 47g
プラットフォーム Tizenベースのウェアラブルプラットフォーム 2.3.2 Tizenベースのウェアラブルプラットフォーム 2.3.1
メインメモリ 768MB 512MB
内蔵ストレージ 4GB
バッテリー容量 380mAh 250mAh
防水・防塵性能 IP68等級
搭載センサー 加速度、ジャイロ、心拍数、気圧、照明
その他 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.2、NFC、MST、GPS IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.1、NFC

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