VR搭載スマホ「IDOL4」、2万1800円の「SHINE LITE」がTCLから登場 au VoLTEにも対応

» 2016年10月12日 23時28分 公開
[田中聡ITmedia]

 TCLコミュニケーションが10月12日、Alcatelブランドの新型スマートフォン「IDOL4」と「SHINE LITE」を日本で発売することを発表した。

 IDOL4の発売日は11月下旬で、価格は3万4800円(税別)。SHINE LITEの発売日は12月の予定で、価格は2万1800円(税別)。家電量販店やMVNOから販売される。

IDOL4 TCLコミュニケーションジャパン 取締役カントリーマネージャーのラッキー ツァオ氏(左)と、発表会にゲストとして登場した春香クリスティーンさん(右)
IDOL4IDOL4 TCLコミュニケーションの「IDOL4」
SHINE LITESHINE LITE IDOL4よりもスペックと価格を抑えた「SHINE LITE」

VRゴーグルが付属する「IDOL4」

 IDOL4は、2015年に日本でも発売した「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」の後継機。これまで、TCLのケータイやスマートフォンには「ONETOUCH」のニックネームを付けていたが、IDOL4からブランドを「Alcatel」とシンプルなものにした。同社の調べによると、Alcatelのユーザーのうち16%が18歳以下、50%が25歳以下、76%が35歳以下だったことから、「ミレニアル世代(2000年以降成人した世代)」と呼ばれる若年層をメインターゲットにして訴求していく。

 TCLコミュニケーションジャパン 取締役カントリーマネージャーのラッキー ツァオ氏は、「若者たちは常に最新技術を求め、新しいものを体験したい考えている。最新技術を搭載した新しい端末を適切な価格で提供する」と意気込みを話す。

 そんなTCLが今回力を入れたのが「VR」だ。IDOL4にはVRゴーグルが標準で付属しており、端末のパッケージ自体がVRゴーグルとなっている。

 IDOL4のロックを解除してVRゴーグルに装着するだけで、VRモードに切り替わる。撮影またはダウンロードした360度動画や、プリインストールされている「VRストア」からダウンロードしたVRゲーム、20以上のカテゴリーを集めたVR映像などのコンテンツを楽しめる。ツァオ氏は「VRベンダーと提携してたくさんのコンテンツを提供する予定」とコンテンツ拡充にも積極的だ。ゴーグルの下部に搭載した2つの静電タッチ式のボタンを使うと、決定、選択、戻るなどの操作ができる。

IDOL4 VRゴーグルが格納されたパッケージ
IDOL4 IDOL4を取り付けるだけでVRコンテンツを楽しめる
IDOL4 臨場感あふれる360度動画を視聴できる
IDOL4 VRゲームも楽しめる
IDOL4 360度のVRシネマを視聴できる

 背面にはガラス、側面には金属を採用して高級感を演出。IDOL3と同様、側面から背面にかけて本体がカーブしており、持ちやすさにもこだわった。カラーはゴールドとメタリックシルバーの2色を展開する。

 IDOL3でもおなじみ、端末を上下どちら向きで持っても画面が正しく表示されるリバーシブル仕様を継承したほか、音楽再生時には端末の向きに合わせて左右のオーディオチャンネルが自動で切り替わり、ステレオサウンドが正常に出力されるという。

 そのスピーカーは3.6Wのものを2つ搭載しており、迫力のあるサウンドを再生する。イコライザーやエフェクトを使ってDJ MIXができる独自のDJアプリもプリインストールしている。またハイレゾ音源の再生に対応したJBLのイヤフォンも付属する。

IDOL4IDOL4 上部と下部にそれぞれスピーカーを搭載
IDOL4 イコライザーの設定も用意されている

 約1300万画素のアウトカメラは像面位相差AFに対応しており、約0.1秒という高速オートフォーカスが可能。インカメラは約800万画素で、自分撮り用のフォトライトも装備した。

 TCLがミレニアル世代の好みを調べたところ、興味を引き、決断をさせる数字が「8秒」であることが分かったという。そこで、8秒間でなるべく多くの機能を使ってもらえるよう、専用の「BOOM KEY」を側面に搭載。このキーを押すことでさまざまなショートカットが可能になる。例えばスリープ時に2回押すとカメラを起動する、ギャラリーアプリ起動中にボタンを押すと写真のコラージュが開始する、撮影した動画の再生時に押すとエフェクトや音声を追加する、といったものだ。

IDOL4
IDOL4 「BOOM KEY」からさまざまな操作ができる

 ディスプレイは5.2型のフルHD(1080×1920ピクセル)液晶を搭載。前モデルのIDOL3は5.5型、また海外で販売されている「IDOL4S」も5.5型だが、あえて5.2型のIDOL4を日本に投入することを決めたのは「さまざまな調査をしたところ、5.2型の方が日本人にマッチすると考えた」(ツァオ氏)ため。特に日本では、移動中など片手で操作をする人が多いことを考慮したのだろう。IDOL4の幅は72.5mmで、74.14mmのIDOL3よりも細い。

IDOL4
IDOL4
IDOL4
IDOL4 7.1mmのスリムかつフラットなボディーを形成している。Micro USB端子はType-Cではない
IDOL4IDOL4 いずれも左がIDOL3、右がIDOL4。IDOL3は側面と背面の素材はプラスチックだが、メタルフレーム+ガラスのIDOL4では一気に高級感が増した。サイズはIDOL4の方がやや小さい

エントリー機ながら高級感にこだわった「SHINE LITE」

 SHINE LITEは2万円台前半の低価格ながら、両面ガラスとメタルフレームのボディーに指紋センサーを搭載するなど、高級感や使い勝手にこだわったモデル。カラーはピュア・ホワイト、サテン・ゴールド、プライム・ブラックの3色。

IDOL4 背面に指紋センサーを搭載

 背面の指紋センサーではロックを解除できるのはもちろん、5本の指それぞれにアプリを割り当てることで、スリープ状態からワンタッチで最大5つのアプリを起動できる。

 カメラはアウトが1300万画素、インが500万画素。画面のどこでもタップするだけ撮影したり、Vサインを認識して撮影したりできる。インカメラ用のフォトライトや、アウト/インカメラで撮影した4枚の写真を合成するSPLITE CATCHER機能など、自分撮りを楽しむ機能も充実させた。

 ディスプレイは5型HD(720×1280ピクセル)、メインメモリは2GB、NFCは搭載しないなど、スペックはIDOL4よりも抑えられている。

IDOL4
IDOL4
IDOL4
IDOL4

2モデルともau VoLTEに対応

 IDOL4とSHINE LITEいずれも「au VoLTE」をサポートしており、「UQ mobile」や「mineo」で提供されている、au VoLTEに対応したSIMカードを利用できる。ネットワークはNTTドコモとソフトバンク(Y!mobile)に対応しているので、国内3キャリアのSIMカードを利用可能。2モデルともSIMカードの形状はnanoSIM。SIMスロットはデュアル対応だが、片方はGSMのため、最近のSIMロックフリースマホで対応機種が増えている、LTEと3Gのデュアル待受には対応しない。

「IDOL4」と「SHINE LITE」の主な仕様
機種名 IDOL4 SHINE LITE
メーカー TCLコミュニケーション
OS Android 6.0
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 617 MSM8952/1.5GHz 4コア+1.2GHz 4コア MediaTek MTK6737/1.3GHz 4コア
メインメモリ 3GB 2GB
ストレージ 16GB
外部メモリ microSDXC(最大512GB) microSDXC(最大128GB)
ディスプレイ 約5.2型フルHD TFT液晶 約5.0型HD TFT液晶
解像度 1080×1920ピクセル 720×1280ピクセル
連続通話時間 約900分 約780分
連続待受時間 約520時間 約720時間
バッテリー容量 2610mAh 2460mAh
アウトカメラ 有効約1300万画素CMOS
インカメラ 有効約800万画素CMOS 有効約500万画素CMOS
ボディーカラー ゴールド、メタリックシルバー ピュア・ホワイト、サテン・ゴールド、プライム・ブラック
サイズ 約72.5(幅)×147(高さ)×7.1(奥行き)mm 約71.2(幅)×141.5(高さ)×7.45(奥行き)mm
重量 約135g 約156g
ネットワーク LTE:Band 1(2100MHz)、3(1800MHz)、7(2600MHz)、19(800MHz)
W-CDMA:Band 1(2100MHz)、2(1900MHz)、5(850MHz)、6(800MHz)、8(900MHz)、19(800MHz)
LTE:Band 1(2100MHz)、3(1800MHz)、7(2600MHz)、19(800MHz)、26(800MHz)
W-CDMA:Band 1(2100MHz)、5(850MHz)、6(800MHz)、8(900MHz)、19(800MHz)

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