インタビュー
» 2016年12月28日 06時00分 UPDATE

SIMロックフリースマホメーカーに聞く:DSDS+au VoLTEが強みに、高価格帯でも勝負――ASUSに聞く「ZenFone 3」シリーズ (1/3)

ASUSは2016年下半期に、ZenFone 3をはじめ、立て続けに新機種を日本に導入している。ライバルも増える中、日本市場をどのように攻めていくのか。ZenFone 3シリーズの特徴や開発秘話などを、ASUS JAPANに聞いた。

[石野純也,ITmedia]

 2014年に「ZenFone 5」をいち早く日本に投入し、SIMロックフリースマートフォンの火付け役となったASUSが、2016年に満を持して送り出したのが「ZenFone 3」シリーズだ。同シリーズは、台湾・台北で開催されたCOMPUTEX TAIPEIに合わせ、5月に発表されたZenFoneシリーズの最新モデル。これまでのモデルからデザインを一新し、本体に金属やガラスをふんだんに取り入れ、高級感を高めているのが大きな特徴だ。見た目だけでなく、カメラやオーディオといった機能も一新した。

 日本では、「ZenFone 3」や「ZenFone 3 Deluxe」(ZS550KLのみ)が、au VoLTEとDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に同時に対応したことも話題を集めた。また、ZenFone 3やZenFone 3 Deluxeに加え、ミッドレンジモデルの「ZenFone 3 Laser」「ZenFone 3 Max」や、大画面モデルの「ZenFone 3 Ultra」を立て続けに発売。上半期の後れを取り戻すようなリリースラッシュになっている。そんなZenFone 3シリーズの特徴や開発秘話などを、ASUS JAPANに聞いた。

ASUS リリースラッシュが続いたZenFone 3シリーズ。左上から「ZenFone 3 Deluxe(ZS550KL)」「ZenFone 3 Deluxe(ZS570KL)」「ZenFone 3 Ultra」「ZenFone 3」「ZenFone 3 Laser」「ZenFone 3 Max」

 インタビューに応じたのは、コーポレート事業部 営業2課の村上智実氏、マーケティング部 モバイルプロダクトマーケティング課の出浦聖子氏、システムビジネス部 プロダクトマネージャーのレイレン・リー氏、同部の阿部直人氏に加え、システムマーケティング部部長のシンシア・テン氏の5人となる。

ZenFone 3投入の狙いと反響

――(聞き手、石野純也) まずは、ZenFone 3の特徴をあらためて教えてください。

出浦氏 今回はZenFoneシリーズ初となる、両面ガラスを採用しました。ZenFoneシリーズは毎回、同心円を大事にデザインに組み込んできましたが、それを美しく見せるには、どういう素材を使ったらいいのか。結果、ガラスを使い、反射で同心円を美しく見せることができました。

ASUS 「ZenFone 3」

 カメラにも力を入れ、3種類のオートフォーカス「TriTech AF」を搭載したのに加え、動画も静止画もキレイに撮れるようにチューニングされています。動画については、4Kでの撮影もできるようになりました。サウンドにも抜かりがなく、ハイレゾに対応しています。

 また、国内では(ASUSでは)初めて3GとLTEのDSDSに対応し、2つのSIMで同時待受けができるようになっています。今回からはマルチキャリア対応ということで、au VoLTEも発売と同時に利用できます。ZenFone 2が丸っとパワーアップして帰ってきたのが、ZenFone 3ですね。

ASUS 出浦聖子氏

―― とはいえ、ZenFone 2はシリーズの中で、かなり上位に位置付けられていました。一方で、ZenFone 3は、上にZenFone 3 Deluxeがあります。

出浦氏 ZenFone 2のときは、同じ2の中でSKU(端末の種類)がかなりありました。

―― その意味では、きちんとDeluxeを上に置くことで、上下の関係が分かりやすくなっているということですね。

出浦氏 そうですね(笑)。ZenFone 3の場合、上からDeluxeがあり、そのちょっと下にエンタメに注力したユニークな製品と位置付けのZenFone Ultraがあります。その次に真ん中のZenFone 3があり、さらに下にはZenFone 3 Laser、一番下にZenFone 3 Maxがあるという流れになっています。

―― デザインに関してですが、ZenFone 2シリーズまでと比べると、フルモデルチェンジといえる変わり方です。なぜ、素材までガラッと変えてしまったのでしょうか。

リー氏 弊社もいろいろな素材を試してきました。ZenFone Goなどを初めとするプラスチックも、その上にラインを入れ、金属に見せるような仕上がりにしてきたつもりです。ZenFone Zoomに至っては、レザーを採用し、ZenFone Maxでもレザー調のプラスチックを使っています。そういう試行錯誤をしてきた中で、今回はガラスや金属を取り入れています。

テン氏 本社にもZenFone 3になってからの高級感が、世界中で受け入れられたというレポートが上がっています。結果的に幅広いデザインがあるので、どのようなデザインが各国で受け入られるのかは、これからも継続して検証していきます。

―― ZenFone 3、Deluxeと、ZenFone 3 Laser、Maxでは雰囲気が異なります。

出浦氏 高価格帯のZenFone 3 Deluxeは、アンテナラインが見えない金属のフルカバーで、ZenFone 3はガラスを採用し、どちらもデザイン性を重視しています。一方で、ZenFone 3 LaserやMaxのような低い価格帯のものに関しては、デザイン性をなるべく落とさず、少し実用性を重視する方向になっています。

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