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» 2017年01月05日 18時40分 UPDATE

2017年は「5G」「IoT」を見据えた年に――通信4社の年頭所感

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクグループ、UQコミュニケーションズの社長が、2017年の年頭所感を発表した。次世代の通信規格「5G」の足音が聞こえてくる中で、各社は2017年にどう望むのか。

[井上翔,ITmedia]

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクグループ、UQコミュニケーションズの4社は、2017年の年頭所感を発表した。

 2016年は、大手キャリアにおいて端末販売時の割引に一定の制限が加えられたことにより、端末の販売動向に少なからぬ影響が出た。また、2015年に引き続き、MVNOの「格安SIM」がより普及し、その流れを受けてSIMロックフリーのスマートフォンの売れ行きも引き続き好調を維持した。一方で、大手キャリアは次世代の移動体通信規格「5G」に向けた実証実験を加速している。

 各社は何を考えて2017年に挑むのか。各社社長の年頭所感には、そのヒントが隠されている。その概要をまとめて見てみよう。

NTTドコモ:「お客様サービスの向上」と「企業の持続的成長」の両立に取り組む

NTTドコモの吉澤和弘社長 NTTドコモの吉澤和弘社長

 NTTドコモの吉澤和弘社長は、2016年を「サービスの創造・進化」「+dの促進」「あらゆる基盤の強化」を3つの柱として、さまざまな取り組みを進めてきた年であると振り返った。

 その上で、2017年を「『次なるドコモ』を築く非常に重要な年」であると位置付け、「Beyond2020(2020年を超えて)」をコンセプトとする新たな中期目標の策定を検討していることを明らかにした。2016年における3つの柱も継続して取り組む一方、「5G時代」の到来を見据えたIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などに関する取り組みをさらに加速するとしている。

KDDI:会社も個人(社員)も「“変革”を加速する1年」

KDDIの田中孝司社長 KDDIの田中孝司社長

 KDDIの田中孝司社長は、2016年を「通信を取り巻くビジネス環境が大きく変化するとともに、業種を超えた大競争時代に向けた流れが顕在化した1年」であったと振り返った。

 同社はその動きを受けて、2016年度(2017年3月期)から3年間の中期経営計画で「ライフデザイン企業への変革」を打ち出した。

 国内では「auでんき」「auのほけん・ローン」の提供を開始し、物販事業の「au WALLET Market」の拡充など、積極的な非通信事業の拡充を図る一方、グローバル通信プラットフォームの構築にトヨタ自動車と共同で取り組むことや、ドローン事業における業務提携締結など、IoT(モノのインターネット)や5Gに向けた取り組みを実施した。

 2016年の動きを踏まえて、田中社長はKDDIの2017年を「“変革”を加速する1年」にすると宣言。その実現に三毛手、KDDI社員に対しては、「お客さま体験価値(CX)の向上をすべての基本とする」「自らが変革を実行する」「高い目標を設定してチャレンジする」という3つの心構えを実行してほしいと呼びかけた。

 企業運営面では、「競争力の源泉」である人材(社員)の心身の健康を確保し、大変革時に対応するために超時間労働の撲滅を始めとする「働き方の変革」を進めていくという。

ソフトバンクグループ:ARMなど出資先企業を通して情報革命を加速

ソフトバンクグループの孫正義社長 ソフトバンクグループの孫正義社長

 ソフトバンクグループは、2016年に「シンギュラリティー(特異点)を迎える世界へ向けて重要な一手」として、半導体設計大手の英ARMを買収した(関連記事)。同社の孫正義社長によると、グループの事業戦略におけるARMの重要性は今後さらに増し、グループの中核的存在になるとしている。

 その一方で孫社長は、通信事業を手がけるグループ企業であるソフトバンクと米Sprintは、IoTが普及し、ビッグデータデータも加速度的に増加し続ける「世界的かつ不可逆的な」パラダイムシフトの流れの中で「グループ事業の柱」として位置付けている。

 また、同社は世界各地にあるネットワーク企業やネットサービス企業などに出資・買収を行っている。今後は、同社が主導して設立を予定している「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」から有望なテクノロジー企業へ投資を進めることで、社会に貢献し、同社グループが掲げる「情報革命」を加速させていくという。

UQコミュニケーションズ:WiMAXで培ったノウハウを利便性と満足度向上に

UQコミュニケーションズの野坂章雄社長 UQコミュニケーションズの野坂章雄社長

 UQコミュニケーションズの野坂章雄社長は、テレビCMを通してMVNOサービス「UQ mobile」の認知度向上を図りつつ、WiMAX 2+サービスにおいては「キャリアアグリゲーション(CA)」と「2×2 MIMO」両方を活用した、より高速な通信サービスを開始した2016年を「スマートフォン市場の環境がMVNOの躍進により、大きく変動した1年だった」と振り返った。

 その上で、2017年はWiMAXで培ってきたモバイルデータ通信のノウハウを生かしてユーザーの利便性と満足度の向上を実現し、UQ mobileとWiMAX 2+サービス双方の一層の普及に努めるとしている。

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