P9から予想以上に大きく進化していた――「HUAWEI Mate 9」のカメラをいじり倒す荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2017年01月30日 20時11分 公開
[荻窪圭ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 P9でスマホカメラ界に衝撃を与えたHuaweiが間髪を入れず、それを上回るカメラを、もといスマホを投入してきたのは、さすがアジアのスピード感。ハイエンド機だけに「LEICA」ブランドのレンズを搭載したライカなスマホカメラである。

 その名も「HUAWEI Mate 9」。略すとM9。「LEICA M9」といえば2009年に発売された35mmフルサイズのレンジファインダーカメラ。MといえばライカMなので、略したらMになる単語を狙った……のかもしれない。紛らわしいのでM9と略さずちゃんとMate 9と書く。

 戯れ言はいいとして、P9と同様、Mate 9もデュアルカメラを搭載している。片方がモノクロセンサーで片方がカラーセンサー。ただレンズの位置と並びがP9とは違う。

 並びが横から縦になり、その場所もボディーの中心に移動した。背面が少しカーブしたボディー形状にも合っているし、中心にレンズを置いた方がカメラとして使いやすいし、目立つ。よいことである。

HUAWEI Mate 9 左がMate9、右がP9。大きさもデザインも一新された
HUAWEI Mate 9

デュアルカメラの秘密

 Mate 9は例によってデュアルカメラである。P9は1200万画素(12M)のカラーのカメラと、同じく12Mのモノクロのカメラのデュアルだった。

 Mate 9はカラーのカメラは同じく12Mだが、光学式手ブレ補正に像面位相差AF搭載。レンズはF2.2で画角は27mm相当。モノクロのカメラは20Mに画素数アップ。アウトカメラの画素数はそのままに、モノクロ側を強化してきたのだ。何を狙ったのか。

HUAWEI Mate 9 縦に並んだデュアルカメラ

 このカメラは使い分けるものじゃない。両方を同時に使う。両方を同時に使って画質を……具体的にいえばディテールの描写力を上げるために使うのである。12Mのカラーより、20Mのモノクロの方がずっとディテールの情報を豊富に持っているからだ。

 実験してみよう。やりかたは簡単、モノクロカメラの方を指で塞いだときと塞いでないときで撮り比べるのである。

HUAWEI Mate 9 モノクロの方を指でふさぐとこんなアラートがでる。ええ、手で覆ってますとも!

 被写体はこれ。

HUAWEI Mate 9 滑り台と葉っぱの落ちた桜とフェンスと、チェックポイントがいろいろある構図。これは指でふさいでいない方

 分かりやすいように、指でふさいだ方と塞いでない方の両方を等倍で並べて見たのがこちらだ。

HUAWEI Mate 9 左がカラーカメラのみ(モノクロカメラだけを指でふさいだ)の場合、右がカラー+モノクロ20Mの場合

 明らかにデュアルカメラを使った方がフェンスや枝のディテールがしっかりしているでしょう。

 じゃあ同じデュアルカメラを使ったP9と比べたらどうか。モノクロカメラの画素数が増えた意味はあるのかチェックである。

HUAWEI Mate 9 左がP9、右がMate 9

 一見、P9の方がくっきりしているようだが、ディテールが太く無理に強調しているようで不自然。Mate 9の方が自然に解像感が上がっている。違いはあったのだ。

 ちなみに、モノクロモードにすると、モノクロ20Mの力をフルに発揮した写真を撮れる。これは素晴らしいのでモノクロ写真を撮りたい人はぜひ。作例はのちほど。

 さてMate 9はここで欲を出した。カラーは12Mでもモノクロ20Mのデータをうまく使えば、きれいな20Mのカラー写真を作れるんじゃね?

HUAWEI Mate 9 解像度に20Mを選べるのだ

 それで撮ったのがこちら。

HUAWEI Mate 9 20Mモードで撮影した滑り台

 これも同じように、モノクロカメラを指でふさいだものと、ふさいでいないもので等倍比較してみよう。

HUAWEI Mate 9 左がカラーカメラのみ、右がカラー+モノクロで20Mモードで撮ったもの

 はいこの通り、カラーの12Mカメラのみで20Mの画像を作り出すとディテールがかなりもやっとしちゃって、無理にデジタル処理で拡大しましたって感じ。モノクロカメラを使った方はディテールがそれなりに出ている。

 というわけで、ディテールがしっかりした写真が撮れたのである。やはり意味はあったのだ。

 普段スマホを使っていて「20Mの高解像なデータが欲しいか」といわれると、そんなことはない。だが、デジタルズームしたときにこのディテール描写力が効いてくるのだ。2倍ズームくらいならけっこうイケちゃう。

 設定は12Mにしておき、デジタルズーム時にモノクロ20Mカメラの威力を発揮してもらうのがよい使い方かと思う。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月27日 更新
  1. 3社そろい踏みの「Starlink Direct」 料金で仕掛けるドコモとソフトバンク、先行するKDDIは“サービス”で差別化 (2026年04月25日)
  2. スマホの「残価設定」にメス? 総務省がルール統一を検討も、Appleは「不当な扱い」と猛反発 (2026年04月25日)
  3. 楽天モバイル、ルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を一時停止 理由は? (2026年04月24日)
  4. ダイソーで1100円の「USB充電器(PD20W)」は、きちんと20Wで充電できるのか? (2026年04月26日)
  5. Xiaomiの前に、中国スマホの“雄”だったMeizu、またしてもピンチ (2026年04月26日)
  6. 5万〜6万円台で買えるおすすめスマホ7選 ハイエンド級性能、防水+おサイフ対応、カメラ重視など多彩 (2026年04月27日)
  7. ダイソーの1100円「シースルーイヤフォン」に一目ぼれ “音質と個体差”に目をつむれば「あり」な選択肢 (2026年04月23日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  10. 1.72型ディスプレイ搭載スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」、高精度の睡眠モニタリングも可能 (2026年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年