iPhone 8やarrowsのスマホケースも! 深セン最新ケース屋レポート山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2017年07月20日 11時44分 公開
[山根康宏ITmedia]

 スマートフォンのケースの一大問屋があることでも知られている中国の深セン。ここには最新モデルや売れ筋商品のケースを扱う小さいお店が数百店舗も入ったケースビルが多数存在します。定期的にここを訪れている筆者ですが、今はどんなケースが流行なのでしょうか?

早くも登場したiPhone 8用ケース、売れ筋は意外にもあのメーカー

 ケース問屋も最近はメジャーになり、日本人バイヤーの姿もよく見かけるようになりました。さすがに日本語は通じなくても英語OKな店も増えています。工場の出店で問屋とはいえ、1個でも購入可能。でも値段を聞くと「何個?」と聞き返されるあたりは、やっぱり問屋なわけです。クレジットカードも使えず現金払いですが、安いものなら数十円程度で売られています。まあそのぶん、ここまでの移動費が高くつくのですけどね。

深セン 深センの電脳街

 ビルの中は似たような店が並びますが、自社工場で作っているものを並べている店だけではなく、いくつかの仕入れ先から取り寄せた製品を並べている店などさまざま。買い物をせずに、見ているだけでも面白いものです。

深セン ケース問屋ビルの中。小さい店が並ぶ
深セン よくみるとハンドスピナーを置いている店も。流行に乗るのは早い

 さて、ざっと回ってみると、もちろん一番多く見かけるのはiPhoneのケース。何せ機種の数が少なく世界中で販売されていますからね。でもその次に目立つのはどこのメーカーでしょう。Samsung? Huawei? 実は別のメーカーのケースがかなり目立ちます。それはOPPO(オッポ)とVivo(ビボ)。

 iPhoneケース専門店はさておき、いくつかのメーカーのケースを扱っているお店には、必ず両社のケースが売られています。またOPPOとVivoばかり、なんて店もあるくらい。中国ではシェア1位2位、グローバルでも4位5位メーカーの実力が、こんなケース屋に来ても分かるわけです。

深セン メーカー名を書く必要なし。OPPO R9、R11やVivo X9のケース
深セン この店は品ぞろえも多い

 いくつか回ってみたら、早速ありましたよ、まだ世に出ていない「iPhone 8」のケースが。話を聞くといろいろはぐらかされるのですが、おそらく流出した情報から大きさを割り出してもう作っちゃっているようです。もちろん実機の登場が近づきより正確なサイズが分かれば、全部作り直されちゃうこともありえます。今買うのはちょっとリスクが大きいですね。

深セン 「8」としか書いてないけど、それっぽい

 さて他にも回ってみると、あまり見たことのないモデル名のケースを並べているお店があります。AQUOS、Kyocera、arrows。これって日本のスマートフォンのケースじゃないですか。深センは「何でもある」のではなく「売れるものが売られている」ところなのですが、日本の端末の需要も一定数あるということでしょうか? 日本メーカーの端末を使っている人にはうれしい限り。価格も数百円だそうで、深センに来たらここはぜひ立ち寄りたいところ。

深セン 日本メーカーのスマートフォンのケース屋もあった

 このように流行を追いかけつつも、意外なものも見つかるのが深センの面白いところかもしれません。1カ月前にはあまり見かけなかった自撮りスマートフォンメーカー、Meituのケースも各機種のモノが出てきていたりと、売れてる製品のケースはすぐに作ってしまうスピード感があります。日本メーカーのケースを扱う店がこれから増えるかどうか、興味深いところです。

深セン Meituのケースは六角形なのですぐに分かる

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