コラム
» 2017年11月06日 19時15分 公開

ふぉーんなハナシ:iPhone Xの「Face ID」 注意したい「注視オフ」

iPhone Xの新機能「Face ID」は顔を立体的に捉えることでセキュリティ性を高めています。しかし「注視」の設定をオフにすると、セキュリティの面でリスクが生じるかもしれません。

[井上翔,ITmedia]

 iPhone Xは、従来のiPhoneから操作体系が変わったことが大きなポイントです。

 その変化ぶりに最初は戸惑っていた筆者ですが、意外とすぐ慣れました(たまに「誤爆」しますが……)。目玉機能の1つである「Face ID」も便利に使っています。当初、「Apple Payを使うとき面倒になるのではないか?」と思っていたのですが、思ったよりもスムーズに使えています。

Face IDの認証を行う筆者 Face IDの認証を行う筆者
Apple Payを使う筆者 Apple Pay(iD)でジュースを買うのも苦にならない

メガネやサングラスをかけていても基本的にはOK

 Face IDは、iPhone Xに新搭載された「True Depthカメラ」を活用した認証です。顔の深度(形状や彫り)や赤外線イメージを認証に用いることで、セキュリティレベルを引き上げています。また、第三者が「寝顔」を使ってロックを解除してしまうことを防ぐために、通常は目を開けて“注視”をしないとロックを解除できません。

目を開けてiPhone Xを注視する筆者 目を開けてiPhone Xを注視する筆者

 メガネやサングラス、コンタクトレンズについてもかけた状態で認証できます。

サングラスをかけた筆者 サングラスをかけた状態でも、目をしっかり開けておけば認証可能。ただし、偏光レンズを使っている場合は使えない場合もある(詳しくは後述)

目の見開きが困難な人のために「注視不要」の設定もできる

 しかし、赤外線を使う特性上、度の高すぎるメガネや偏光レンズを使ったサングラスではFace IDの認証を通過できない場合があります。また、病気や障害によって顔を動かしたり目を見開いたりすることが困難な人もいます。

 これらのケースに備えて、Face IDには注視を不要とするオプションも用意されています。「Face IDとパスコード」の設定画面内にある「Face IDを使用するには注視が必要」というスイッチをオフにすると、目の見開きを確認できなくてもロック解除できるようになります(※)。

※ iPhone Xの初期設定時に「VoiceOver」を有効にした場合、このスイッチは標準でオフになります

注視オプション 「Face IDを使用するには注視が必要」をオフにすると、注視が不要になる

「注視不要」にすると寝顔でも認証できる可能性

 ただし、このスイッチをオフにしようとすると、以下のような警告が出ます。

Face IDの安全性を高めるには注視が必要です

これをオフにすると、目をはっきりと開けて画面を見ていなくてもFace IDはiPhoneのロックを解除します。

 この警告に対して「OK」をタップすると、Face IDを使う際の注視が不要となります。

注視オフの警告 Face IDでの注視をオフにしようとすると、警告ダイアログが表示される。「OK」をタップすると、注視が不要になる

 繰り返しですが、注視をオフにすると、目の見開きを確認できなくてもロックを解除できます。言い方を変えると、目を閉じている状態でもロックを解除できるようになります

 つまり、寝ている人の顔でも認証を通過してしまう可能性があるのです。

目を閉じた筆者 注視をオフにすると、写真のように目を閉じた状態でもFace IDのロックを解除できるようになる

 もっとも、顔の一部が大きく隠れていると認証は通りません。そこで顔の左半分(あるいは右半分)が常にしっかり隠れるように眠る……のはかなりムリがあります。次善策として、口元にマスク、あるいは目元にアイマスク……をしてもすぐに外せますし、マスクをしたまま寝ると寝苦しさを感じるでしょう。

 Face IDの注視をオフにする際は、寝顔で認証を突破されうるリスクを十分に認識しましょう。

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