Let'snote初のコンバーチブル対応モデル──Let'snote C12010年PC夏モデル

» 2010年06月02日 15時00分 公開
[ITmedia]

トリプルヒンジ機構でタフでぐらつかないコンバーチプルを実現

Let'snote C1は、クラムシェル状態ではごく普通のノートPCに見えるデザインも特徴だ

 「Let'snote C1」は通常のクラムシェルノートPCから、液晶ディスプレイを反転させてタブレットPCとしても使えるコンバーチブルタイプのノートPCだ。

 多くのコンバーチブルノートPCは、液晶ディスプレイの中央に2軸のヒンジを設けて液晶ディスプレイの反転機構としているが、Let'snote C1は、3軸を組み込んだ「トリプルヒンジ機構」を採用する。液晶ディスプレイを反転するときにヒンジにかかる力を回転軸が設けられた本体両脇と中央に分散するので、ヒンジの耐久性が向上した。パナソニックのテストでは、ディスプレイの回転と開閉の耐久性は他社製品の1.6倍以上に増えたという。ほかにも、位置決めのピンやディスプレイと本体の間にできるすき間を埋めるゴム当てなどを用意することで、ディスプレイのぐらつきも軽減した。

 稼働部を設けたコンバーチブルボディを採用したLet'snote C1だが、ほかのLet'snoteと同程度の堅牢性を有する。タブレット形状では液晶ディスイプレイを反転させてキーボードと接するため、液晶ディスプレイの天面は従来の凹凸のあるボンネットタイプからフラットな「逆ボンネット構造」を採用したほか、従来のLet'snoteから強化した衝撃緩衝材でHDDを防護、また、ウォータースルー構造と防滴キーボードの採用などを施し、100キロf加圧振動試験、76センチ底面動作落下試験、30センチ26面非動作落下試験を工場でクリアした後に出荷される。

 Let'snote C1の本体サイズは299.2(幅)×226.5(奥行き)×30.6〜44.3(厚さ)ミリで、12.1型ワイド液晶ディスプレイ(解像度は1280×800ドット)を搭載する。本体に光学ドライブを搭載しない1スピンドルノートPCだ。コンバーチブルでタブレットとしても使用するため、液晶ディスプレイにはマルチタッチに対応したワコム製のデジタイザを組み込んでいる。軽量化のため、タッチパネルは0.7ミリ、LCDは0.21ミリという薄い強化ガラスを採用したほか、デジタイザの基板も0.5ミリと薄くしている。

3軸を組み込んだ「トリプルヒンジ機構」の採用で、通常のノートPCと変わらないデザインとなっただけでなく、回転時の力を分散して耐久性を向上させた

標準電圧版CPUの搭載で高い処理能力を確保。マイレッツ倶楽部モデルは無線接続全対応

 CPUはCore i5-520Mを搭載する。TDP35ワットの標準電圧版で、動作クロックは定格で2.4GHz、Turbo Boost Technology有効時で最高2.93GHzまでクロックアップする。OSは64ビット版のWindows 7 Professonalが導入されるが、HDDリカバリー機能を使って64ビット版と32ビット版が選択できる。メインメモリは標準構成で2Gバイト、最大で4Gバイトを搭載できる。データストレージは容量250GバイトのHDDだ。

 Let'snote C1は店頭モデルとマイレッツ倶楽部限定モデル、そして、法人モデルを用意する。3モデルともCPU、OS、HDD、メモリなど主要な構成は共通だが、無線接続の構成などが異なる。法人モデルは無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)を標準で搭載するが、Bluetooth、モバイルWiMAX、ワイヤレスWANは納品する法人クライアントごとの要望にあわせた対応になる。店頭モデルとマイレッツ倶楽部限定モデルはIEEE802.11 a/b/g/nとモバイルWiMAXを標準で搭載する。さらに、マイレッツ倶楽部限定モデルはワイヤレスWANも同時に搭載できる。また、マイレッツ倶楽部モデルはOffice 2010もプリインストールする。

 Let'snote C1は2つのバッテリーを本体に搭載できる。どちらもホットスワップに対応して動作中に片方のバッテリーを交換することが可能だ。バッテリーパックを2つ搭載した状態で、重さは約1.67キロ(マイレッツ倶楽部モデルは1.68キロ)、バッテリー駆動時間は約13時間(マイレッツ倶楽部は約11時間)。バッテリーパックが1つの状態では重さが約1.46キロ(マイレッツ倶楽部モデルは約1.47キロ)、バッテリー駆動時間は約6.5時間(マイレッツ倶楽部モデルは約5.5時間)になる。

 法人対応モデルでは、ボディ底面に取り付けてタブレット状態で本体の保持を確実にする「ストラップ&ドーム」や感圧式のタッチパネル、指紋センサー、スマートカードリーダーなどのオプションが用意される。


 なお、5月11日に発表されたLet'snote夏モデルのうち、Let'snote S9、Let'snote F9、Let'snote R9にOffice Home and Business 2010搭載モデルが追加された。Office Home and Business 2010を搭載した店頭モデルの実売価格は、Let'snote S9が22万5000円前後、Let'snote F9が22万5000円前後、Let'snote R9が20万5000円前後となる。

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