インタフェース関連で目立っていたのは、USB 3.0だ。先週、USB 3.0カードで初のPCI接続タイプとなるインタフェイーカード「USB3.0N-LPPCI」が、玄人志向から登場した。パソコンハウス東映の価格は5480円。USB3.0N-LPPCIは、USB 3.0ポートを2基備えるカードで、PCIバスの帯域上限である最大1Gbpsの転送速度を得られるのが特徴だ。また、バスパワーの電流もUSB 3.0の規格上限である900mアンペアまで利用できる。同店は「PCI Expressスロットのない古めのマシンでもUSB 2.0環境を超える快適な転送が可能になります。USB 3.0の性能をフルには発揮することはできませんが、ニーズはけっこうあるんじゃないかと思いますね」とヒットを期待していた。
一方、ノートPC向けのUSB 3.0カードはすでにヒットの兆しをみせている。エアリアのExpress Card/54モデル「ツライチUSB3.0 54mmExpress版」で、価格は4500円弱。2基のUSB 3.0端子を備え、カードスロットにすっぽり収まるのが特徴だ。同社によると実測レベルで、USB 2.0接続の約3倍の転送速度と500mアンペアのバスパワー給電が可能という。T-ZONE.PC DIY SHOPは「まだまだUSB 3.0対応のノートPCは少ないので、機能を追加するために購入する方がけっこういらっしゃいます」と話していた。
USB 3.0関連アイテムは、現在も外付けHDDやHDDアダプタなどのストレージ関連が多いが、最大容量の2TバイトHDDは順調に価格を下げている。先週末の時点で、ウエスタンデジタルの2TバイトHDD「WD Caviar Green WD20EARS」の売価を、特価扱いで7980円にするショップが複数みられた。周辺ショップの値付けから価格を修正していたクレバリー1号店は「円高などは関係なく、普通に値が下がっています。いまや最低価格は1Tバイトで4000円レベルなので、動画を扱わない人でも容量単価の最も安い2Tバイトモデルを買われていきます。とくに最安のWD20EARSは、他店より数100円高いと見向きもされなくなるので油断できないっすよ」とこぼしていた。
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