最終回 「VAIO P」を使い続けた満足度は?第2世代VAIO P ロードテスト(1/3 ページ)

» 2011年02月16日 17時15分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

←・第5回 「VAIO P」のデータ同期ソフトを活用する

これからはタブレットに決まりだって? いやいや「VAIO P」もいいですよ

 「VAIO P」のロードテストもこれで最終回となる。約半年間、かなり遠慮なく活用させてもらった。最終回は、さまざまな用途で使った体験をふまえて、インプレッションをまとめつつ、個人的な満足度を星の数で表してみた(星の数は1つ〜5つの5段階評価)。

第2世代「VAIO P」の関連記事



その1「性能」――SSDならではのキビキビ動作(★★★★)

競馬データベースソフトの「TARGET Frontier JV」はかなりストレージへのアクセスが多いソフトだが、SSDのおかげでほとんどストレスを感じなかった

 Atom Z550(2.0GHz)、メモリ2Gバイト、128GバイトSSDというハイスペックな構成だったこともあって、性能面ではほとんどストレスを感じなかった。これくらい小さいと余計なこと(フォトレタッチや動画エンコードなど)をしようと思わない、というのもあるだろう。

 改めて意識して操作感を確認してみると、Atom独特のワンテンポ待つ「間」のようなものは感じるのだが、1分も使えばすぐに慣れる。

 一方、SSDならではのキビキビしたレスポンスも感じる。

 今になって思えば、記事の初回あたりに「SSD爆速っ! 最高〜」みたいなお約束っぽいリアクションしてもよかった……とも思わないこともないが、筆者の場合は2年以上前からSSD搭載ノートPCを使っているため、(あえて意識しなければ)特別速いということを感じなかったのもまた正直なところ。ほかに数台あるPCもすべてSSDにしているため、HDDの感覚をすでに忘れてしまっているので勘弁してほしい。あ、今さりげなく自慢しちゃいました? すみますみませんでしたすみまーーぐふっ(代わりにボコッておきました ※PC USER編集部)。

 このロードテストでも紹介した競馬データベースソフトの「TARGET Frontier JV」が、こんな小さなPCでまったくストレスなく使えるというのも、改めて考えるとすごい。10年前はあきらめるしかなかったことだ。

その2「バッテリー」――Sでも結構イケる(★★★)

川崎競馬場のスタンドで撮影をしつつ、ストリーミングで少女時代のパフォーマンスを視聴……どっちかにしろ! という感じである。確かにそれはごもっともだけど、オレの考えは違った

 遊びでも打ち合わせなどの仕事でも、常に使い続けているわけではなく、休み休み利用することがほとんどだったので、今でもはっきり何分くらいバッテリーがもつという感覚はよく分からないが、意外に困らなかった。最初はSバッテリーでは使い物にならないだろうと思いつつ使っていて、そのうちLバッテリーを手配しようかと思っていたのだが、結局Sバッテリーだけであまり不都合はなく、そのままになってしまった。

 ただ、バッテリーで困った経験も一度だけある。ネタとしてはあえて取り上げなかったが、撮影に訪れた川崎競馬場で少女時代のカムバックステージを見るために韓国のテレビ番組をWiMAXでストリーミング視聴したのだが、こういう使い方をするとさすがにガンガンバッテリーが減る。70分くらいの番組を開始直後から見ていたのだが、少女時代が出てきたのは最後の最後……。すでに打ち合わせでVAIO Pを利用した帰りだったこともあり、液晶の輝度を最小にしたり音声を消したりして、なんとか最後までバッテリーをもたせたという経験がある。

 そこまでして見たものの、韓国KBSの公式ストリーミング放送(http://able.kbs.co.kr/live/の2TV)では解像度が低すぎ、VAIO Pの画面ではかなり厳しく残念な感じであった。なぜ、わざわざそんなことをしたかったのか、経緯や理由を書くと長くなるので自重しておくが、こんな風に外出先で急に動画が見たくなったときでも、VAIO PとWiMAXがあれば、対応可能なのは結構すごいんじゃない。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー