MacBook Airにぴったりな「Thunderbolt Display」と「Little Big Disk Thunderbolt」を試したせっかくだからオレはThunderboltを使うぜ(1/3 ページ)

» 2011年11月24日 15時30分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

やはり薄型軽量ノートの本命は「MacBook Air」か

Macbook Air

 Intelが提唱するUltrabook構想の時流に乗って、PCメーカー各社から続々と薄型軽量ノートPCがリリースされている。携帯性の高さをはじめ、SSDの採用によるタブレット端末のような使い勝手(高速起動)、長時間バッテリー駆動などが魅力だ。

 ご存じの通り、このコンセプト自体は2008年に登場した初代「MacBook Air」が目指した方向性と重なる部分が多い。しかもアップルは、ソフトウェアやサービスも含めたうえで、MacBook Airという製品を提供している。光学ドライブを取り去り、最低限のストレージとコネクタだけに絞ったAirの構成は、当初“人を選ぶマシン”のようにも見えたが、その後のラインアップ拡充(11型の追加)と低価格化によって、広く一般層へ受け入れられた。

 これはOSをはじめ、iTunes StoreやMac App Store、そしてデバイスの垣根を超えてデータを自動的に同期するiCloudなど、アップルが提供する各種サービスによるところが大きい。インターネットに常時接続されている新しい時代のノートPCには、光学ドライブも、大容量の内蔵ストレージも、豊富な拡張ポートも「絶対に必要なもの」ではなくなったことをアップルは証明した。

 もともと薄型軽量ノートPCのカテゴリは、その金字塔ともいえる「バイオノート505エクストリーム」を引き合いに出すまでもなく、国内PCメーカーが得意とするところだった。しかし今現在、ハードとソフト、サービスを融合した製品という面においてアップルは他社の追随を許さない(自社でOSも開発しているから当然なのだが)。今後も続々とUltrabookが登場すると思われるが、その理想型ともいえるMacBook Airは、当分のあいだ人気の高いモバイルノートPCとして不動の地位にいるはずだ。

Thunderbolt対応機器でMacBook Airを強化する

Thunderbolt対応製品でMacBook Airを便利に

 と、やや長い前置きになったが、この冬商戦でもMacBook Airが変わらず“大本命”のマシンであることは間違いないだろう。ただし、モバイルに特化したフォームファクター上の制限から、まったく不満点がないわけでもない(アップルはMacBook Airを「重さ以外は、ほとんどすべてを持つノートブック」と言っているが)。

 その1つが画面サイズだ。MacBook Airの画面解像度は11型で1366×768ドット、13型で1440×900ドット。優秀なユーザーインタフェース(全画面対応アプリやMission Control)によってデスクトップ領域の狭さをある程度カバーできるものの、今やフルHDの大画面ワイド液晶ディスプレイが2万円以下で購入できるデスクトップPCの環境に比べるとやはり物足りない。また、すでにiMacなどの“母艦”となるマシンがあればいいが、PC環境を1台のMacBook Airだけでカバーするとなると、ストレージ容量が問題になってくる。

 そこで今回は、ノート型Macの標準装備となった次世代拡張ポート「Thunderbolt」に対応する2つの製品として、アップル純正の「Apple Thundebolt Display」と、国内ではエレコムが販売(Apple Store限定)しているLaCie製外付けHDD「Little Big Disk Thunderbolt」を評価してみた。

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