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» 2012年06月07日 05時51分 UPDATE

COMPUTEX TAIPEI 2012:臨機応変! 適材適所! 多彩なUltrabookが集結した

第2世代Ultrabookに注力するCOMPUTEX TAIPEI 2012のIntel。クライアントPCをアピールする説明会には、多種多彩なモデルが集まった。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

ユニークなUltrabookが多数登場

 COMPUTEX TAIPEI 2012で、IntelはクライアントPC事業を紹介する説明会を行い、ここでも基調講演と同様に“第2世代”Ultrabookのアピールに注力している。ステージには“第2世代”Ultrabookとして発表されたものや発表を控えたものを含む関連製品を50台以上も並べていた。

 Ultrabookのコンセプトを提唱して発表されて1年が経つが、実際に製品が市場に投入したのはわずか半年前のことだ。「市場の評価はまだこれから」といったところだが、それでも製品はCPUの更新周期に合わせて進化を続けている。“Ivy Bridge”世代のCPUを搭載する“第2世代”のUltrabookでも、新しいCPUによるパフォーマンス向上や省電力だけでなく、USB 3.0とThunderboltへの対応やvProのサポートなど、機能面も強化している。また、基調講演と同様に、タッチ操作を可能にしたモデルが多いことも“第2世代”Ultrabookの特徴といえる。

kn_intelkey_17.jpgkn_intelkey_19.jpgkn_intelkey_20.jpg 基調講演に続いて別会場で行ったクライアントPCに関する説明会では、ステージに50台を超えるUltrabookや関連端末が並んだ(写真=左)。この1年におけるUltrabookの歩み。商品が出回り始めたのはわずか半年前に過ぎない(写真=中央)「Ivy Bridge for Ultrabook」の強化ポイントは、USB 3.0や各種セキュリティ対応など、パフォーマンス以外の面についても注目したい(写真=右)

 「クラムシェル」と呼ぶ一般的なノートPCのデザインにおいても、タッチパネルを備えてWindows 8の操作が可能なほか、タブレットデバイスのようなスレートスタイルに変形できる「コンバーチブル」と呼ぶ形態の製品も数多く登場するなど、PCメーカー各社ごとに工夫をしている。台湾のPCベンダーでは、キーボード搭載ポートリプリケータを用意して、クラムシェルスタイルとスレートスタイルを切り替えるモデルも多い。

 こうした中で、多くの来場者が注目したのが東芝のUltrabook2機種だ。1つはコンバーチブルなタイプで、もう1つが21:9のシネマスコープディスプレイを搭載した製品だ。コンバーチブルモデルは、クラムシェルスタイルとスレートスタイルを変形機構で切り替える製品だが、その変形機構は、クラムシェルスタイルの状態からディスプレイを背面に向かって開いていくと、本体手前にディスプレイがスライドしてきて最後にスレートスタイルになる。後者は通常のワイド画面である16:9や16:10ではなく、あえて21:9のシネマスコープとすることで、動画再生に適しているほか、表示できる情報量が横に広いというメリットもある。画一的なデザインになりがちなUltrabookで、ディスプレイのアスペクト比を変更するというアイデアに多くの来場者は注目した。

kn_intelkey_21.jpgkn_intelkey_23.jpgkn_intelkey_26.jpg Ultrabookへの搭載に合わせ、TDPを抑えたデュアルコアモデルを追加している(写真=左)。タッチ操作対応のUltrabookが増えているのも“第2世代”の特徴だ。ロックスクリーン解除からゲーム中のピンチアウトによる拡大操作まで、OSとアプリの対応で利用シーンが増えている(写真=中央)。東芝が公開した2機種のUltrabookのうち、21:9のシネマサイズディスプレイをもつモデルでは、動画コンテンツ再生におけるメリットを強調した(写真=右)

盗難防止技術にワイヤレス充電――さらなるバリエーションを目指す

 Ultrabookのデザインだけでなく、利用シーンに応じたさまざまな提案が行われた。Anti-Theftの盗難防止技術を紹介するデモでは、加速度センサーとスマートフォンを組み合わせた事例を紹介した。これは、連動したスマートフォンとUltrabookの組み合わせで、ユーザーがUltrabookを離れるとデスクトップ画面をロックし、その間に第三者がUltrabookを持ち去ろうと本体を動かすと本体からアラームが鳴り、ユーザーが持ち歩くスマートフォンでも警告を表示する仕掛けだ。

kn_intelkey_29.jpgkn_intelkey_30.jpgkn_intelkey_31.jpg 加速度センサーを組み合わせたインテル ATのデモ。連携するスマートフォンとUltrabookで、ユーザーがUltrabookから離れると、本体をロックし、さらに本体を持ちだそうとして動かすとアラームが鳴る。同時にスマートフォンにも警告メッセージを表示する

 スマートフォンとの組み合わせでは、「Intel Wireless Charging」と呼ぶ技術も紹介した。名前だけを見ると「Ultrabookをワイヤレス充電する技術」のように思えるが、これは「Ultrabookを使ってスマートフォンをワイヤレス充電する技術」で、デモで使用したUltrabookの側面にワイヤレスチャージャーを内蔵し、その横にスマートフォンを置くだけでワイヤレス充電を行う。ただ、アイデアは面白いが、充電状態から少しでも位置がずれると充電状態を解除する可能性もあることを考えると、実用まではもう少し改善が必要かもしれない。

kn_intelkey_32.jpgkn_intelkey_33.jpg 「Intel Wireless Charging」は、Ultrabookを使ってスマートフォンをワイヤレス充電する仕組みだ。利用する技術の詳細は不明なものの、PC本体の側面にスマートフォンを置くだけで充電できるようだ

 Ultrabookが主役のクライアントPC説明会だったが、液晶一体型PCも大きく取り上げられている。Lenovoのタッチパネル搭載モデル「IdeaCentre A720」では、ディスプレイを完全な水平にできる。テーブルのような状態で複数のユーザーが10点同時のタッチ操作ができるので、テーブルゲームや写真の閲覧を一緒に楽しむことができる。今後は、MicrosoftやIntelがタッチ操作を推進する影響で、タッチパネルを搭載する液晶一体型PCもバリエーションが増える可能性もある。リビングPCのスタイルとして多くのユーザーに認められる日は意外と近いかもしれない。

kn_intelkey_34.jpgkn_intelkey_35.jpgkn_intelkey_36.jpg LenovoのIdeaCentre A720は、ディスプレイを完全に水平に倒してテーブル状にできる。デモでは、3人同時にタッチ操作対応のゲームをプレイした

kn_intelkey_37.jpgkn_intelkey_39.jpgkn_intelkey_40.jpg 横縦比21:9の液晶ディスプレイを搭載する液晶一体型PCも紹介した。シネマスコープサイズで動画コンテンツの再生に向いているほか、横方向の情報表示量が増える。Core i3を搭載した基板は非常にコンパクトで、実装スペースを取らないことにも注目したい

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