レビュー
» 2012年10月18日 12時30分 UPDATE

いよいよエントリー販売開始:「VAIO Duo 11」徹底検証(後編)――変形ボディに秘められた真の実力とは? (1/6)

直販モデルのエントリー販売が始まり、一般先行予約の販売開始を明日に控えた「VAIO Duo 11」。独特のスライド式ボディに注目が集まるが、やはりUltrabookとしての基礎体力も気になるところ。レビュー後編は各種テストでその実体に迫る。

[前橋豪, 撮影:矢野渉,ITmedia]

←・「VAIO Duo 11」徹底検証(前編)――“スライダーハイブリッドPC”は新時代を告げる

←・「VAIO Duo 11」徹底検証(中編)――11.6型フルHDのIPS液晶と筆圧検知ペンを味わう

レビュー後編はDuo 11を徹底的にテストする

 ユニークな変形ボディやフルHDのIPS液晶、ペン入力は魅力だが、モバイルPCとしての基本性能は満足できるのか――。

 ソニーが“スライダーハイブリッドPC”と呼ぶ「VAIO Duo 11」は、ワンアクションでタブレットとノートPCのスタイルを切り替えられる新デザインの11.6型モバイルノートPCだ。タッチUI(ユーザーインタフェース)と従来型のデスクトップUIが両方備わったWindows 8をフル活用できる新スタイルのモバイルPCに仕上がっている。

「VAIO Duo 11」は独自のスライド式ボディを採用(写真=左)。状況に応じて、ワンアクションでタブレットモード(写真=中央)とキーボードモード(写真=右)を素早く切り替えて利用できる

 先に掲載したレビューの前編では、独自のSurf Sliderデザインをはじめ、PCとしての基本スペックや各部の仕様を一通りチェックした。また、レビューの中編では、液晶ディスプレイの表示品質に加えて、10点マルチタッチ対応のタッチパネル、筆圧検知が可能なデジタイザスタイラス(ペン)、キーボード、小型の光学式ポインターと、多彩な入力環境を試した。

 完結編となる今回のレビュー後編では、起動や復帰のレスポンス、SSDの速度を含むパフォーマンス、バッテリー駆動時間、動作中の発熱や騒音といった、モバイルPCに求められる要素をじっくりテストしていこう。

 テストしたのは、店頭販売向けの標準仕様モデル「SVD11219CJB」と、ソニーストア直販のハイスペックなVAIOオーナメードモデル「SVD1121AJ」の2台だ。いずれも最終に近い試作機だが、実際の製品とは仕様が一部異なる可能性もある。

 各テストでは、CPU、メモリ容量、SSD容量の違いがある店頭モデルと直販モデルにおいて、どれだけパフォーマンスやバッテリー駆動時間、さらには発熱や騒音といった部分に差が出るのかに注目したい。

CPUは第3世代CoreのTDP(熱設計電力)が17ワットと低いモデル(下)、チップセットは1チップ構成のIntel HM76 Express(上)を採用する(写真=左)。メモリはDDR3L-1600 SDRAMで専用モジュール(上)、SSDは6Gbps対応のmSATAタイプ(下)を搭載(写真=中央)。直販モデルでメモリ8Gバイトを選択すると、4Gバイトぶんがオンボード実装となり、6Gバイトや4Gバイトを選択すると、2Gバイトぶんがオンボード実装となる(写真=右)。店頭モデルの4Gバイトメモリも2Gバイトぶんはオンボード実装だ。本体部は薄いが、メモリのデュアルチャンネル動作をしっかりサポートしている

今回テストした「VAIO Duo 11」の主な仕様
製品名 SVD11219CJB SVD1121AJ
分類 店頭向け標準仕様モデル VAIOオーナーメードモデル
CPU Core i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz) Core i7-3667U (2.0GHz/最大3.2GHz)
チップセット Intel HM76 Express
グラフィックス Intel HD Graphics 4000
液晶(サイズ、解像度) 11.6型ワイド(1920×1080ドット)、静電容量式タッチパネル、デジタイザスタイラス対応(筆圧検知256段階)
メモリ 4Gバイト(2Gバイトオンボード+2Gバイト×1) 専用スロット(交換不可) DDR3L-1600 SDRAM 8Gバイト(4Gバイトオンボード+4Gバイト×1) 専用スロット(交換不可) DDR3L-1600 SDRAM
データストレージ 128GバイトSSD 6Gbps mSATA/MLC 256GバイトSSD 6Gbps mSATA/MLC
光学ドライブ
WiMAX+無線LAN WiMAX+IEEE802.11b/g/n無線LAN
GPS 搭載
TPMセキュリティチップ
HD Webカメラ フロント+リア
キーボード 日本語配列 日本語配列(かな文字なし)
バックライトキーボード 搭載
ノイズキャンセリングヘッドフォン+S-Master 付属
液晶保護シート
バッテリー 内蔵バッテリー
公称値の本体サイズ 319.9(幅)×199(奥行き)×17.85(高さ)ミリ
公称値の本体重量 約1.305キロ 約1.29キロ以上(構成によって異なる)
実測での本体重量 1.286キロ 1.295キロ
公称値のバッテリー駆動時間 約7時間 約6.5〜7時間(構成によって異なる)
OS 64ビット版Windows 8 64ビット版Windows 8 Pro
オフィススイート Microsoft Office Home and Business 2010
静止画編集ソフト Adobe Photoshop Elements 10 Adobe Photoshop Elements 10(30日体験版)
メーカー保証 1年 3年ベーシック
標準価格 オープン 9万9800円〜(ソニーストア販売価格)
実売価格 15万円前後 17万8800円(ソニーストア販売価格・上記の構成)

店頭販売向け標準仕様モデル「SVD11219CJB」のデバイスマネージャ画面。CPUは2コア/4スレッド対応のCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz、3次キャッシュ3Mバイト)、メモリはDDR3L-1600 SDRAMで4Gバイト(2Gバイトオンボード+2Gバイト×1)、ストレージは128GバイトSSD(6Gbps mSATA)を採用する。評価機のSSDはSamsung MZMPC128HBFU、IEEE802.11b/g/nの無線LANとWiMAXのアダプタはCentrino Wireless-N + WiMAX 6150、Bluetooth 4.0のアダプタはQualcomm Atheros AR3012だった

直販専売VAIOオーナメードモデル「SVD1121AJ」のデバイスマネージャ画面。CPUは2コア/4スレッド対応のCore i7-3667U(2.0GHz/最大3.2GHz、3次キャッシュ4Mバイト)、メモリはDDR3L-1600 SDRAMで8Gバイト(オンボード4Gバイト+4Gバイト)、ストレージは256GバイトSSD(6Gbps mSATA)を採用する。評価機のSSDはTOSHIBA THNSNS256GMCPだった

       1|2|3|4|5|6 次のページへ

Copyright© 2018 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう