BenQが考える「優れたゲーミングディスプレイ」の条件ディスプレイを重視するゲーマーに特化したモデルを(1/3 ページ)

» 2012年11月24日 20時03分 公開
[長浜和也,ITmedia]

BenQだからできる“勝てる!”液晶ディスプレイ

シンガポールで開催しているゲームイベント「Intel Extreme Masters」で公式ディスプレイに採用されたBenQ「WL2420T」

 液晶ディスプレイは、技術的アドバンテージの訴求が難しいカテゴリーだ。高画質を実現する方法やスタンドの形状、ベゼルの幅、採用するパネルの種類、最近ではステレオ立体視、そして、Windows 8の登場でにわかに注目するようになったタッチパネルなど、液晶ディスプレイに導入する技術は多岐にわたる。しかし、コンシューマーユーザーの多くは、画面サイズと解像度、そして、実売価格のトレードオフで製品を選択する傾向が強い。それだけに、液晶ディスプレイの各ベンダーは、自分たちの製品に対してユーザーに分かり易い特徴を示して訴求することが必要になっている。

 このような状況下において、BenQは、「ゲーミングディスプレイ」としての優位性を掲げている。今回、シンガポールにアジア太平洋州の関係者を集めて製品説明会を行った理由も、デジタル家電展示イベントの「SITEX 2012」で同時に開催するゲームイベント「Intel Extreme Masters」が、BenQの「XL2420T」を公式液晶ディスプレイとして採用したことをアピールするためだ。

 BenQは、このイベントの開催に合わせて、新モデルの「XL2411T」を発表した。ディスプレイサイズが24型ワイドで最大解像度は1920×1080ドットを実現する。ドットピッチは0.276ミリだ。最大輝度は350カンデラ/平方メートルでコントラストは1000:1。また、TNパネルを採用するモデルながら、視野角は左右方向が170度、上下方向は160度まで確保する。垂直同期クロックは120Hzまで対応するのでステレオ立体視の再生が可能で、NVIDIAの「3D Vision 2」に対応する。

24型液晶ディスプレイを採用するXL2411T(写真=左)は、2011年11月に登場した上位モデルのXL2420T(写真=右)とほぼ同等の、反応速度は上回る表示性能を有する

 XL2411Tは、2011年11月に登場したゲームユーザー重視のラインアップ「XLシリーズ」で最上位モデルとなる「XL2420T」の下位クラスという位置づけになるが、ディスプレイの表示関連仕様は共通する。それだけでなく、反応速度はXL2420Tの2ミリ秒(グレーからグレー)から1ミリ秒(グレーからグレー)と速くなった。このほか、消費電力もアクティブ状態で22ワットと少なくなっている。スタンドによる姿勢調整機能も、スイベル方向が左45度から右45度と調整可能角が広がった。チルド方向は−5〜20度、高さ変更幅が130ミリ、ピポット対応などは共通する。

 ただし、映像出力インタフェースは、アナログRGBにデュアルリンク対応DVI、そして、HDMIとなり、XL2420Tが備えていたDisplayPortは搭載しない。また、設定メニューを操作できる外付けユニットの「S Switch」やステレオ立体視メガネの「3D Vision 2 Kit」などXL2420Tで付属した周辺機器(3D Visoin 2 KitはXL2420TXのみ)も含まない。

WL2411Tは左右45度、上下各−5〜20度、高さ130ミリで姿勢調整が可能だ。これも楽な姿勢で戦うゲームユーザーにとって重要なポイントだ(写真=左)。本体に備えるインタフェースはXL2420Tから種類と数を減らしている(写真=右)

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