“Skylake”こと第6世代Coreプロセッサー・ファミリーが8月5日の21時に販売を開始してから初めての週末を迎えた8日に、インテルはベルサーレ秋葉原で新世代CPU発売記念イベントを行った。
会場ではIntel Z170 Expressチップセットを搭載するマザーボード新モデルをPCパーツ各ベンダーが設けたブースで展示していたほか、スティック型PC「Intel ComputeStick」や超小型デスクトップPCフォームファクタ「NUC」を体験できる展示コーナーを用意していた。
ステージでは第6世代Coreプロセッサー・ファミリーのCore i7-6700K(4GHz/最大4.2GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュメモリ8Mバイト)と第4世代Coreプロセッサー・ファミリーの“Devil's Canyon”Core i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュメモリ8Mバイト)で、処理能力の違いを紹介するデモを行った。グラフィックス関連では、Quick Sync Video対応を取り上げ、対応する動画編集アプリケーションで行うトランスコード処理で、Core I7-6700K搭載システムは、Core i7-4790K搭載システムと比べて4分の1の時間で処理ができることを示した。
なお、マザーボードベンダー各社に製品の出荷状況を確認したところ、「CPUよりは潤沢」「数に不安はない」という答えが返ってきた。また、CPUの出荷についても「インテルから来週にかけてある程度の数が用意できると聞いている」という情報を複数のベンダー関係者が語っていた。マザーボードベンダーではCPUの出荷状況に合わせてマザーボードの出荷数を増やしていく考えで、潤沢という水準に達するのは10月ごろという見通しを示している。
また、Intel 9シリーズチップセット搭載マザーボードについては、Intel Z97 Expressチップセット搭載ラインアップについてはすでに縮小フェーズに入っていることをあるベンダーの関係者が明らかにしている。ベンダーとしては、Windows 10とSkylake世代のCPUが登場し、DDR4メモリの価格も下がっているこのタイミングでIntel 100シリーズチップセットを搭載するマザーボードに市場を一気に切り替えたいとのことだ。
インテル以外にも秋葉原のPC専門ショップ各店舗では、SkylakeとIntel Z170 Expressチップセット搭載マザーボードを紹介するイベントを実施した。ドスパラパーツ館では、テクニカルライターの高橋敏也氏によるASRockラインアップの紹介セッションを開催。エムエスアイコンピュータージャパンはツクモパソコン本店でIntel Z170 Expess搭載マザーボードラインアップに実装した独自機能を紹介するセミナーを行い、どちらも多くの来場者で会場が埋まっていた。
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