今回話を聞いた人のほとんどは小学生のうちにPCを使いこなし、中学生のときには自分の携帯電話を持っていました。
青春真っ盛りな中学時代、彼らは一体何をしていたのでしょうか。最初は誰もが口を固く閉ざしてなかなか過去を語ろうとしませんでしたが、徐々に思い出話に花が咲き、共通の話題で盛り上がっていきました。中学時代の活動をまとめると以下の通り。年相応のやんちゃさが目立ちます。
その他、多くの人が忘れたい過去として「夢(ドリーム)小説」にかなりの時間をささげたことを告白。夢小説とは、特定の登場人物の名前を自由に設定して読めるWeb上の小説のことで、例えば自分の好きな作品の世界でお気に入りのキャラクターと自分だけの世界を作り出すなんてこともできます。偶然にも今回集まった人は漫画・アニメ好きが多く、部活を休んでまで当時はやった「テニスの王子様」「魔方陣グルグル」「鋼の錬金術師」などの夢小説を根こそぎ読んでいたそうです。
今でこそSNSといえばLINE、Twitter、Facebookが主流となりましたが、彼らが高校生から大学生の頃はmixi全盛期。日常のとりとめもないことを日記に書いたり、好きな漫画のコミュニティに所属してオタクライフを満喫したりと使い方はさまざまです。
しかし、「数年ぶりにmixiにログインしました。あ、でもmixi日記はほとんど消しちゃってますね……」という声もちらほら挙がってきました。なぜでしょうか。
このような事情から、あるとき思い出したようにmixi日記を続々と消していったそうです。その後、Facebookを使う頃には彼らももう社会人。「SNS上の人間関係が変化していくにつれ、常に他者を意識して投稿内容や振る舞いを変えることが大切だと学びました」(20代前半・女性営業)と過去の自分を反面教師として立派に成長しています。他の参加者たちも、いろいろな経験をしたからこそネットリテラシーが高まり、今ではとてもスマートにネットを使いこなしています。
今の中高生は、友達しか見ていないからとTwitterにうかつなツイートをして炎上したり、カップル同士のイチャイチャを動画サイトに投稿したりしていますが、これらは後々黒歴史化する可能性があります。彼らが社会人になったとき、何を思うのか。歴史はいつまでも繰り返すものなのかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.