目指すはセレクトショップ――“Windows Mobile版iアプリ”、間もなく登場CEATEC JAPAN 2009

» 2009年10月07日 21時26分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo アプリックスのアプリ変換ツール「MGD」について

 Windows Mobile端末でiアプリを――アプリックスが提供する変換ツール「MGD(Mobile Game Deployer)」を活用することで、iアプリの利用シーンをさらに拡大できる。東芝ブースではこのMGDと、「Windows Mobile 6.5」搭載端末が紹介されていた。

 MGDはアプリックスが開発した技術で、iアプリ向けのゲームをWindows Mobileアプリへ簡単に変換できるのが大きな特徴。変換したアプリは、Windows Mobile向けアプリの配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」に登録され、Windows Mobileユーザーが購入できる。変換時間は数十秒で、Windows Mobile端末に合わせたカスタマイズにも対応している。「タッチパネルを使った“バーチャルキー”やQWERTYキーなど、CP(コンテンツプロバイダー)は複数のユーザーインタフェースを選択できる。バーチャルキーとQWERTYキーを両方対応させることも可能」(アプリックス説明員)

 ブースではジー・モードの「SkeboooMan JET」「Ride on the Beat」「Battle in Space」「Shining Star」のWindows Mobile版が披露されていた。Windows Marketplace for Mobileにアプリを提供するほかのCPや、参入するCPの数についての回答は得られなかったが、「詳細は今月中に発表する」(アプリックス説明員)とのこと。続報を期待したい。またMGDに対応するのは当面はiアプリのみで、auのEZアプリやソフトバンクモバイルのS!アプリが対応する予定は「現時点ではない」という。これは「参入しているCPはドコモのiアプリが最も多い」ため。また「(iアプリの)直感ゲームも対応させたい」(アプリックス説明員)とのこと。

photophotophoto Windows Mobile 6.5搭載のデモ機で展示されていたWindows Mobile向けゲーム。いずれもタッチパネルを使って操作できた。一番右の写真の画面左下に表示されているのが、タッチパネル用の“バーチャルキー”

 Windows Marketplace for Mobileを利用できるのは当面はWindows Mobile 6.5搭載端末のみだが、2009年12月にはWindows Mobile 6、6.1も対応する予定。アプリの価格は「100円程度からになるのでは。iPhoneアプリとそれほど変わらない価格帯になる」(Microsoft説明員)とのこと。「無料体験版なども用意するだろうが、登録するアプリは有料版が主流になるだろう。無料アプリはインターネットで配信済みのものもあるので、Windows Marketplace for Mobileではラインアップをある程度絞り、セレクトショップのような形を目指したい」(Microsoft説明員)

 ブースに展示されていたWindows Mobile 6.5搭載端末は、東芝が海外で発売した「TG01」がベースモデル。MGDで変換したゲームのデモ機として使われていたもので、今後発売される予定はない。Windows Mobile 6.5搭載モデルは、2009年度内にドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコムから発売される予定。

photo 日本でも間もなく登場予定の「Windows Mobile 6.5」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月06日 更新
  1. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【5月4日最新版】 1万ポイント還元や最大20%還元などの施策が充実 (2024年05月04日)
  2. 4万円台からの「Nothing Phone (2a)」は誰向けか Phone (2)との比較で分かったこと (2024年05月05日)
  3. 皆さんは「スマホにガラスコーティング」してますか? 私はしていません (2024年05月04日)
  4. ダイソーで110円の「ガラスコーティング液」は本当に使える? 試してみた結果 (2024年04月29日)
  5. au PAYとPontaのキャンペーンまとめ【5月3日最新版】 最大20%や35%の還元施策あり (2024年05月03日)
  6. 最新デジアナ文具でスケジュールも手書きしてアップ!? サラサラ書き心地の良いゲルインキタイプも登場──NeoLAB「Neo smartpen A1」 (2024年05月04日)
  7. 楽天モバイルがeSIMの不正乗っ取りについて注意喚起――安心安全に使えるeSIM環境を業界を挙げて取り組むべき (2024年05月05日)
  8. LINEの気になるトークや写真などを「Keep」する機能、8月28日で終了 同社がバックアップを呼びかけ (2024年05月04日)
  9. ドコモ販売ランキング:「Pixel 7a」人気がじわり再燃、「Galaxy S24」は10位に後退  (2024年05月04日)
  10. ガストやバーミヤンの「テーブル決済サービス」、楽天ペイも利用可能に レジへ行かずに卓上会計 (2024年05月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年