富士ゼロックスは、Webブラウザ上で社内外とグループワークができる「SkyDesk(スカイデスク)サービス」の無償提供を開始。メールや名刺管理、CRM、カレンダー、タスク管理、文書作成、表計算などのアプリケーションをまとめて利用できる。
富士ゼロックスは8月23日、Webブラウザ上で利用できるグループウェア「SkyDesk(スカイデスク)サービス」の無償提供を開始した。SkyDeskのWebサイトから登録すれば利用できる。対応ブラウザはInternet Explorer 8以降、Firefox 3.6以降。
SkyDeskサービスは、メールや名刺管理、カレンダー、タスク管理、文書作成、表計算などのアプリケーションをまとめて利用できるサービス。従来のグループウェアでは、メールやカレンダー、タスク管理は一緒になっていても、文書作成や表計算などの制作系ツールは別のサービスを利用しなければいけないことが多かった。また、名刺管理やCRM(顧客管理)の機能も統一するなど「ワンストップのグループウェア」(富士ゼロックス)だという。
なお、各機能は米Zoho Corporationと提携して提供。Google カレンダーやGoogleドキュメント、Google Talksとの連係が可能なほか、マイクロソフトのOfficeソフトで作成したファイルを読み込むこともできる。
機能 | 内容 |
---|---|
Mail(メール統合管理) | 専用のメールアドレスを取得するだけでなく、現在利用中のWebメールも統合管理できる。また、スマートフォンや外出先のPCからもアクセス可能。 |
Contacts(連絡先管理) | 連絡先を組織内のメンバーで共有したり、顧客データとして他のアプリケーションで活用可能。 |
Chat(オンラインチャット) | ちょっとした確認や連絡を、オンラインで簡単にできるチャット機能。 |
Calendar(スケジュール管理) | カレンダーを作成したり、メンバーで共有したりできる。重複する予定の確認も調整可能。 |
Tasks(簡易プロジェクト管理) | 個々のToDoリストの管理をはじめ、期限を設定して、各タスクをメンバーに割り当てたり、進捗状況も管理できる。 |
Docs(オンライン文書共有管理) | 文書やファイルを複数のメンバーで共有できる。関係者だけの共有ワークスペースで、共同で編集作業も可能。 |
Writer(オンライン文書作成) | オンラインでの文書作成、編集、共有が可能。 |
Sheet(オンライン表計算シート) | オンラインでの集計やグラフ作成が可能。 |
Show(オンラインプレゼンテーション) | オンラインでプレゼンテーション資料の作成、編集、共有、Web 公開が可能。 |
Notes(オンラインメモ帳) | メモをオンラインでカテゴリー別に管理できる。グループ内でのメモの共有も可能。 |
Links(オンラインリンク管理) | Webサイトへのリンクをオンラインで管理可能。 |
CRM(顧客管理) | マーケティング活動から商談獲得、サポートに至るまで、一連の営業活動を営業支援、マーケティング支援、カストマーサポートの各ステージに分けて管理。顧客とのやりとり、資料、タスクなどは次のステージへ引き継がれ、過去の経緯の一元管理も可能だ。リポート&ダッシュボード機能も備える。 |
Cards(名刺管理) | 名刺データを簡単に登録し、管理・共有できる。名刺をスキャンし、OCRでテキスト化した結果を確認・修正するだけで登録できるほか、スマートフォンで名刺を撮影しても登録可能だ。名刺データをCRMに取り込むこともできるようになっている。 |
なお、各機能全体でのストレージ容量は1Gバイト(1アカウントあたり)。この容量とは別に50件の名刺を管理できる。IPフィルタリングなどができる組織グループと、FacebookのようなSNSとして利用できる個人グループを作成できるが、現在のところ組織グループに入れられる人数は自分を含めて3人まで。個人グループは無制限に人数を増やせるようになっている。
このほか、外出先でのモバイルワークを実現するためにスマートフォンにも対応。まずはiPhone用に「SkyDesk Mobile」、iPhoneのカメラで名刺を取り込めるアプリ「SkyDesk Cards」、文書管理アプリ「SkyDesk Docs」も用意している。
富士ゼロックスでは、容量やグループの制限について「今後のユーザーの反応次第」とコメント。場合によっては、容量を増加し、グループの制限を緩和した有料プランも検討するという。
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