ひろゆきが「起業して失敗した人」を採用面接で評価した納得理由ひろゆき流・なまけもの経営術(2/3 ページ)

» 2021年10月23日 10時27分 公開
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「起業して失敗」は、人生の中でおいしい経験

 世の中には個人では到底できないような仕事も、もちろんあります。予算200億円のデカいプロジェクトを動かすような仕事をしたいなら、大企業に身を置いたほうがチャンスは多いだろうし、それはそれで幸せですよね。

 でも一方には、予算50万円とか100万円みたいなことで成り立つ仕事もある。それくらいなら、ちょっと頑張ってお金を貯(た)めれば自分でもできるだろうし、そのほうが絶対、他人のために自分の時間を切り売りするより楽しいと思うのです。

 こう言うと、失敗するのが怖い、失敗したらおしまいだ、なんて思う人もいるかもしれません。

 自分でやってみて失敗したら、再就職できないんじゃないか、と。だけど、自分で何かを始めようとして、失敗して、そこから再起するために再就職を目指している人って、「今まで誰でもできるような仕事をしてきました。転職したいです」みたいな人より、ずっと価値は高いと見られるはずです。

 「履歴書に空白があるのはよくない」というのは、言わんとすることは分かります。ただ、会社勤めはしていなくても、「会社経営をしていました」と言うのなら、かえってプラスになるわけです。

 実際、僕も採用面接で「会社を立ち上げたんですけど、失敗して潰(つぶ)しました」とか言ってきた人には、珍しがっていろいろ話を聞きましたしね。

 一度でも経営をやった人って、売り上げを上げて利益を出さないとまずいよね、という感覚をどこかで持っているし、会社を潰(つぶ)した人ほど、儲(もう)ける意識が強かったりするので、意外とその人の将来性を買ってくれたりするものですよ。

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